写真で見る!「黒岩日記」-令和5年10月12日
更新日:2023年10月12日
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本日、「第28回ピープルファースト大会in大阪」に参加するために来日していた、海外の障がい当事者の方々と意見交換を行いました。
ピープルファーストとは、1973年アメリカのオレゴン州で、「知的障がい者」とレッテルを貼られるのがどんなに嫌か、ということを知的障がいのある当事者が話し合い「私たちは障がい者である前に人間だ!<PeopleFirst>」と発言したことがきっかけで始まった、当事者運動です。
私からは、津久井やまゆり園事件から「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」の制定までの経緯について説明いたしました。
意見交換では、海外の障がい当事者の方から「神奈川県が津久井やまゆり園事件の後、様々な人に対し働きかけを行っていることに感謝したい。」といった発言や、「施設の中の生活は、地域における生活と異なる。施設閉鎖、地域移行を進めていかなければいけない。」、「障害者権利条約と共に世界は変化しており、脱施設に向けた非常に強い流れがある。この流れに日本も入るべき、政府に働きかけたい。」といったご意見がありました。
意見交換に参加された当事者の中には、以前は施設に入所していたが、現在は地域で暮らしている方もいらっしゃいました。入所施設でのつらい想いを伺い、地域で自分らしく暮らすことの大切さを、改めて考える機会になりました。
今後も、障がい当事者一人ひとりの心の声に耳を傾けて思いや望みを聞きながら、「当事者目線の障がい福祉」の実現を目指してまいります。
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