写真で見る！「黒岩日記」 2023年11月17日

令和5年11月17日（金曜）知事のベトナム訪問（3日目）

　本日はまず、ハノイ市で、チャン・リュー・クアン副首相と面会しました。早朝からの面会となり、ベトナムではよくあることなのかと驚きましたが、極めて異例のことだそうで、政府が神奈川県をしっかり見てくださっていることの表れだと感じました。

　私からは、本県の進めるヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組について説明しました。クアン副首相は、近い将来、ベトナムも高齢化社会の問題に直面することが危惧されており、未病コンセプトの考え方や神奈川県の取組は大変参考になったとのお話がありました。

　次に、ベトナム保健省で高齢化対策を担当する幹部の皆様に対して、本県の取組を紹介し、意見交換を行いました。この会合は、昨年私がベトナムを訪問した際、複数のベトナム政府要人から、本県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組に大変関心を寄せていただいたことから、今回実現したものです。

　ファム・ヴ・ホアン人口家族計画局副局長からは、高齢化が進むベトナムにおいて、未病コンセプトをどのように導入できるのか検討したい、などの話をいただきました。

　また、このヘルスケア関係会合では、昨年、私と同じく、国連関係機関から、高齢化社会をより良くする世界のリーダー50人「The Healthy Ageing 50」に選ばれた、トゥイ・ビック・チャン氏にも出席いただきました。

　その後、グエン・チー・ズン計画投資大臣と面会をしました。大臣とは、1年ぶりの再会となりました。私からは、ベトナム企業の誘致や県内企業のベトナム展開支援の取組について説明しました。ズン大臣からは、神奈川県は日本の中でも、最も経済交流が活発な地域であり、今後の更なる交流を期待しているとのお話しをいただきました。

　午後はまず、ダオ・ホン・ラン保健大臣と面会をしました。ラン保健大臣とは、大臣がベトナム北部バクニン省の幹部であった頃から交流があり、2019年以来の再会となりました。私からは保健大臣就任をお祝いするとともに、県の進めるヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組について説明しました。大臣からは、高齢化対策において、神奈川県との連携を深めていきたいというお話をいただきました。また、本日の夜、私がバクニン省を訪問する予定であることを伝えたところ、ラン大臣にも大変喜んでいただきました。

　その後、「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI 2023」経済プログラムである、「神奈川投資セミナー」を開催しました。神奈川県に関心を持っている多くのベトナム企業が集まる中、企業誘致施策「セレクト神奈川 NEXT」の取組を紹介するなど、私自らトップセールスを行いました。

　セミナーの後、チャン・シー・タインハノイ市人民委員会委員長と、昨年に続き面会しました。私からは、今回の「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI 2023」の開催にあたって、ハノイ市からご協力をいただいたことに感謝をお伝えしました。

　未病コンセプトをはじめとした本県のヘルスケア・ニューフロンティアの取組みについて、昨年同様今回も高い関心を示していただき、タイン委員長からは、今後この分野でも連携していきたいとのお話をいただきました。

　その後、ベトナム企業などとのビジネス交流会を開催しました。この交流会には、同じ時期に訪越した県内中小企業によるミッション団にも参加いただきました。県としては、今後も相互の経済交流を促進していきたいと思います。

　本日は最後に、9月に開催した「ベトナムフェスタ in 神奈川 2023」でもご協力いただいた、バクニン省を訪問し、グエン・アイン・トゥアン委員長と面会をしました。トゥアン委員長からは、県内企業のバクニン省への進出をはじめ、神奈川県とバクニン省で、経済・文化など様々な分野での交流をより一層深めていきたいとのお話をいただきました。

　面会後には、バクニン省主催の芸術プログラム「ベトナム-日本文化的色彩」に出席しました。このプログラムでは、「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI 2023」にもご協力いただいている、横浜のよさこいチームによるパフォーマンスや、きもの文化交流協会による着物・浴衣ショーが実施され、プログラムを華やかに彩っていました。

　明日からは、「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI 2023」文化交流プログラムがハノイ市内の戦没者記念像前広場で開催されます。ベトナム現地の皆さまに、神奈川県を知ってもらい、県とベトナムの交流を広げていきたいと思います。

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