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更新日:2022年11月15日
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過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
はじめに、ベトナム社会主義共和国訪問についてです。11月17日木曜日から20日日曜日にかけて、3年ぶりとなる「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI 2022」をハノイ市及びダナン市で開催します。イベントに参加するため、私自身も3年ぶりにベトナムを訪問します。
主な予定ですが、まず17日木曜日には、ダナン市において「若者交流プログラム」に参加します。
この「若者交流プログラム」は、今回初めての試みで、神奈川の魅力を発信するフォーラム等を通じて、未来を担っていくベトナムの若い世代に神奈川県への留学や就労に関心を持っていただき、将来の更なる交流につなげていくことを目指します。
次に18日金曜日ですが、ハノイ市において「経済プログラム」を実施します。神奈川投資セミナーを開催して、ベトナム企業の県内誘致を図ります。また、参加企業等のネットワーキングを目的としたビジネス交流会を開催します。
19日土曜日、20日日曜日は、「文化交流プログラム」を実施します。ハノイ市のリー・タイ・トー公園において、本県のプロモーションイベントを開催し、ベトナムの方々に対し、本県の認知度向上、本県との交流拡大を図ります。
このほか、詳細は調整中ですが、ベトナム現地において、ベトナム政府要人との面会を行う予定です。
来年、日越外交関係樹立50周年という節目の年を迎えますが、今回のベトナム訪問により、これまでの交流で培ってきた神奈川県とベトナムの絆をより一層深めてまいります。
次に、「英語版PR動画で、県内中小企業の海外展開をサポート!」についてです。
オンラインによる海外との商談機会が増える中、県内中小企業の海外展開支援として、企業の製品・サービスを海外バイヤー向けに英語でPRする動画を、昨年度に引き続き作成しました。
今回の動画では、県内中小企業8社の製品・サービスを紹介しています。また、冒頭では、私自身が本県の概要や県内中小企業の製品・サービスの素晴らしさをPRしています。この冒頭動画については、英語版に加えて、「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI」の神奈川投資セミナーで活用するために、ベトナム語版も作成しております。ここで、英語版の一部とベトナム語版の一部を続けてご覧ください。
この動画の後に、各企業の製品・サービスのPR動画が続きます。今回は、8社の中から1社、有限会社山水堂の動画をご覧いただきたいと思います。
8社の製品・サービスを1つにまとめた動画を「かなチャンTV」で公開しておりますので、ぜひご覧ください。
各企業が、オンライン商談会や展示会における海外バイヤーとの商談などでこの動画を活用し、海外販路の開拓につなげていただくことを期待しています。
知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち1件コメントします。
11月12日土曜日から15日火曜日にかけて、高齢者を中心とした、スポーツ、文化、健康と福祉の祭典である「ねんりんピックかながわ2022」が、いよいよ開催されます。私も総合開会式や閉会式などに出席します。
大会期間中は、全国の都道府県、政令市から約1万人の選手等をお迎えし、過去最多となる32のスポーツや文化種目の交流大会を県内26市町で開催するほか、山下公園周辺ではどなたでも参加できる「ねんりんピックかながわ2022スマイリングフェスタ」を開催します。
「神奈川に 咲かせ長寿の いい笑顔 ~未病改善でスマイル100歳~」をテーマに、県を挙げて盛り上げますので、ぜひ会場まで取材にお越しください。
私からの発表は以上です。ご質問があればどうぞ。
記者: 今日の発表事項のうちベトナムの訪問について1点お伺いいたします。3年ぶりということで、ここ何年かコロナで少し減っていると思うのですが、長期的にはベトナムから日本に来られる方ですとか、定住される方も増えていくと思うのですけれども、今回の訪問を機に、特に神奈川とベトナムの関係をどのようにしていって、長期的にどういう姿を目指していらっしゃるのか、このあたりを伺えればと思います。
知事: 最初の「ベトナムフェスタin神奈川」は2015年に開いたものでありまして、5年連続開いてまいりましたけれども、コロナ禍で2年できなくて、今年9月に再開できました。同時に2018年から2年間、「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI」といったものを開催しました。これも、コロナで2年間できませんでしたけど、今回また再開ということになります。これまで振り返ってみましても、2015年までの時点では、ベトナム企業で神奈川に進出している企業は0社でありましたけども、こういった交流を続けたことによって、今12社がベトナムから神奈川に進出をしております。そして、同時に神奈川の企業もベトナムに12社、今行っているわけであります。こういう目に見える形での具体的な交流成果といったものが展開しているといったことは非常に大きなことだと思います。そして2015年当時は、ベトナムという国がまだそれほど今と比べて注目される存在ではなかったのですけども、やはり目覚ましい経済成長発展ぶりといったもの、そしてベトナム人労働者の質の高さといったことが、やはり、皆さんが注目するようになってきて、ベトナムの価値といったものが、この7年間でどんどん上がっている。そういったことを肌で感じています。そのような中で、当初からベトナムと神奈川という形でずっと太いパイプを作ってきた。そのことによって、政界から経済界から、さまざまな太いネットワーク、パイプが出来上がっていますので、こういったものをさらに太くしていくということは、これから神奈川が発展してくる、ベトナムが発展してくる中で、非常に大きな役割を演じていくのではないかなと思っています。今現在、外国ゆかりの方で神奈川県に住んでらっしゃる方、国別で言いますと、今や中国に次ぎ、ベトナムは第2位になっておりまして、いかにその存在感が大きくなっているかといったことであります。そして、そのベトナム人の先程申し上げた質の高い労働力、これを期待する声といったものも県内の企業にたくさんありますので、こういったことを、交流をさらに深めていくためには、今回の「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI」は非常に大きな機会であると思っています。
記者: もう1点、発表事項ではないのですけれども、先日新型コロナウイルスの新規感染者がおよそ1か月半ぶりに5,000人を超えまして、またどんどん増えていくのだと思います。国の方からの第8波の入口ではないかという話もございますけれども、現状の感染状況に対する評価と、今後の対策、何か考えていらっしゃることがあれば、伺います。
知事: 11月10日時点で、県内の新規感染者数は5,190人、10月23日以降19日連続で前週比を上回って感染拡大傾向にあり、第8波の兆しが見られると思います。一方、コロナ入院患者数は、11月10日時点で684人、前週比で約200人増加していますけれども、病床使用率は全体で32.57%でありまして、まだひっ迫した状態とは言えません。病床の確保については今年の7月8日から感染拡大時に、地域の患者発生の実情に合わせ、各病院の判断で、県のフェーズ引き上げに先行して即応病床を引き上げることを可能にしております。また、さらなる感染拡大に備えて、11月9日に、コロナ患者の受入れを行う神奈川モデル認定医療機関に対し、再度、地域の実状に応じた弾力的な即応病床拡大をお願いしたところであります。11月10日時点での即応病床数は1,270床となっておりまして、入院患者の発生に対して病床は十分に確保されていますけども、今後の感染状況によっては県の病床確保フェーズも引き上げるということも検討せざるをえなくなるかもしれません。今年の冬は季節性インフルエンザとの同時流行の可能性も指摘されておりまして、感染状況の動向を注視していくとともに、県民の皆さんに対しては、オミクロン株対応ワクチンの年内接種、各ご家庭での抗原検査キット、解熱鎮痛剤の常備、基本的感染対策の徹底、これをしっかりとこれからも呼びかけていきたい、そう考えております。
記者: 関連して、コロナの第8波対策についてお願いいたします。今後、感染者数が第7波と同等か、それ以上になった場合に、都道府県知事が医療非常事態宣言というのを発令して、県民に行動制限を求められるような対策を今政府が検討しているとのことです。本日の政府のコロナの分科会で示されるということなので、まだ詳細を把握してらっしゃらないかもしれませんが、現時点の新しい宣言について、どのようにお考えかお聞かせいただけますでしょうか。
知事: 本日政府の分科会が開催され、新しい感染警戒レベルの考え方が議論されるということは承知をしております。報道によりますと病床使用率が50%を超える状況では上から2番目となるレベル3、感染拡大期となって、都道府県知事がみずから対策強化宣言を出して、県民に対し外出等の自粛を求めることができるようになるということであります。いずれにしましても、本日の分科会での提言を踏まえて、政府が方針を決定すると思われますので、その結果を踏まえて検討したいと考えております。現在、県の新規感染者数は昨日5,000人を超えて増加傾向にあるものの、即時にレベル3となるような状況ではないと考えていますけれども、感染状況を引き続き緊張感を持って注視していきたいと思っております。また、さらに感染が拡大した際、対策強化宣言を行うかどうかについては、必要に応じて庁内での議論を深めながら、対応を検討していきたいと考えております。
記者: 先日、ME-BYOサミットを開催されたと思います。開催の成果について伺いたいのと、未病改善の施策について、これからも発信したいとおっしゃっていましたが、来年度以降の具体的な取組み、展開についてのお考えをお願いします。
知事: ME-BYOサミット神奈川は、第1回目は2015年でありまして、2年ごとに開催してきて、これまで3回開催して、コロナで去年できなくて、今年になって4回目、3年ぶりの4回目の開催となりました。今回もスタンフォード大学医学部、ここは覚書を結んでいるところでありまして、密接に連携プレーをしているところでありまして、われわれにとって本当におなじみのロナルド・パール教授、スタンフォード大学の麻酔科を率いる名誉教授でありますけども、また今回も来てくださって、2日間の討論全部に参加していただいたといったことでありました。WHOからも本当は来ていただく予定だったのですけれども、飛行機の都合でうまくいかなくて、今回はオンラインの参加でありましたけれども、角先生がWHOから参加していただきました。そして挨拶の部分でも、加藤厚労大臣、そして日本医師会松本会長、そして全米医学アカデミー協会のビクターザウ会長、皆さんにビデオメッセージを寄せていただきました。ビクターザウという全米医学アカデミー協会会長というのは、全米の医学のトップにいるドクターでありまして、その彼が未病コンセプトを非常に深く理解してくださって、そして非常に心温まるメッセージ、思いのこもったメッセージを送っていただきました。そしてこの議論も、私も2日間、全部のセッション、自分が参加するものもあったし、会場で聞いているものもありましたけども、学生に戻ったように全部ノートを取りながら必死で、その内容を頭の中に叩き込もうと頑張ったわけでありましたけど、非常に多角的なアプローチだったと思います。各首長さんも登場していただきました。小田原市の守屋市長、そして葉山町の山梨町長等々が出てくださって、地域の中でどうやってこの未病コンセプトを広げていくかということの具体の話をしてくださったり、NTTの澤田会長、彼は健康長寿産業研究会、健康経営というものを進めようという経営者グループのトップでもありますけども、健康経営、つまり従業員の未病を改善して健康にしていくことで、企業がより活力を増すという考え方です。これを広げていこうというようなこと。だから、地域への広がり、そして会社によって大きな企業があります。そのようなさまざまな取組みの話がありまして、それとともに今回特徴的だったのは、女性にあえて焦点を絞ったところもありました。未病女子と、われわれはもともとそういったところに焦点を当てて語ってきたのですけれども、やはり改めて女性にとってのME-BYOコンセプトがいかに大事なのかといったこと、今回のセッションを通じて私自身も改めて痛感をしたということでありました。今まではタブーとされて、あまり皆さんの前で公にしゃべることなかった、いわゆる女性の月経みたいな問題です。そういったものに対して、医学的にどういうことなのかということの説明もあり、そういったことに向けて、だからなぜその未病改善といったものが女性にとって大事なことかといったようなことがあって非常に説得力があるような会議でもありました。それから最先端のテクノロジー、これがやはりどんどん進化しているなということを感じた。未病状態がどうあるかということを計るセンサー、テクノロジー、そういったものの最先端の報告もあったし、それとまた、ロボットとの融合という中で、どのような展開をしてきているのかといったことの報告もあり、それから、非常にレベルの高い話だと思ったのですけども、要するにこの話は何なのかと言ったときに、新しい価値を共創、ともに作っていく。新しい価値を共に作っていくという、こういう大きな動きなのだという歴史的な位置付けです。それはやはり、政府とか、自治体とかが、住民の皆さんの病気を何とかしようということではなくて、やはり一人一人が自分で自分の健康のことを自分ごと化して、そして自分で、自分の現状を知って、未来を見て、そして自ら行動変容につなげていくという、そして目指すのは、みんなが幸せになってくるということによって、健康長寿社会が、まさにVibrant"INOCHI"ということを言ってきましたけども、いのち輝く時代が訪れるのだ、それをゴールにしていこう、といったようなコンセプト、これをみんなで共有できたといったことがあって、やはり、積み重ねてきたことの重みといったものをつくづく感じました。そして、やはり超高齢社会、いま日本が一番最先端にいますけれど、これからどんどん世界中の先進国がそういう状況になってくるということですから、まさに神奈川でやっていることが、これからの時代の世界のモデルなのだといった意識をみんなで共有できたといったこと、非常に大きな成果があったと受け止めています。そして、ME-BYOのコンセプトについて、来年度以降どうするかといったことでありますけれども、それは、知事選挙もありますから、新しい知事がどういう判断をされるかということによって大きく変わってくるとは思いますけれども、私としては、今まで積み重ねた延長の中で、皆さんが、テクノロジーもどんどん進化していますから、ME-BYOの見える化といったことの中で、そういう人には未病改善に取り組んでいくという、これまで積み上げてきた流れがしっかりと前進していくといったことを、望んでいきたいと思っています。
記者: 1か月前の知事定例会見でもあったと思うのですけども、来年の4月の知事選についてお聞かせください。前回、意向表明について、どちらもあり得る、時期もあまり考えていないとされていたんですけども、とはいえ、時期は迫りつつあるところで、改めて今のお考えをお聞かせください。
知事: 知事選挙、来年の4月にはあるわけです。だからもうあと私の任期もだんだん迫ってきているということになっています。現状として、自分の中で心は決まっていません。やはり、今あることをしっかりと仕上げていくといったことに全精力を傾けたいという思いがあって、次の選挙のことまで考える余裕がないというのが正直なところです。
記者: いずれ結論を出さねばならないということもあると思うのですけれども、それはある程度は区切っていらっしゃるのですか。
知事: どうなのでしょうか。いつまでに結論を出しましょうと自分で期限を設けているわけではありませんけども、自然な流れで、何か新しい動きが出てくるのではないでしょうか。まだどなたも明確に手を挙げてらっしゃる方がいらっしゃらない状況なわけです。だんだんその日が近づくにつれて、選挙って大体そういうものですよね。近づいてから姿が見えてくるといったものだと思います。
記者: 今のところは、どちらも決めていないということで。
知事: どちらも決めていません。
記者: 県の多選禁止条例についてお聞きしたくて、2007年に制定をされていて施行はされていないという部分で、3期を限度とするという形で存在はしているという状況だと思うんですけれども、これは出馬するしないを考える上で影響をするとお考えになっていますでしょうか。
知事: そういう条例があるけれども、まだそれが実効性を持っていないという状況は知っています。私が自分のことを考える上で、それをあまり重大には考えていません。前にも聞かれたときにそう答えていますけど、多選ということに対して、4選目以降を大体多選っていうのでしょうか。多選といったことについて、立候補された方は、それも含めて有権者が審判するわけですから、多選はけしからんと思っている有権者がたくさんいたときには、そのことによって候補者は評価されなくなるわけですから、それも含めた形での選挙ですから、多選だからどうだということでは特にはないと思っています。
記者: 関連で一点だけ、この条例について、例えば廃止したりだとか、そういったことは考えていらっしゃらないのですか。
知事: 特に廃止しなければいけないというものでもないと思いますし、それを私の方で何か実効性を持たせるために、何か一生懸命、労力を使うということも考えてないし、何となくそういうものが、かつてそういうことを決めた時代があったのだなということで、私も認識しているというだけの話です。
記者: コロナに話が戻るんですけれども、先程全体の病床の中での使用率は、まだそこまで高くないというお話はあったと思うのですけれども、病床フェーズでいくと、今、1,000床の確保のうち600床余りがもうすでに使用中ということでかなり使用率高くなってきていて、これレベル上げを考えなきゃいけないのではないかと思うのですが、そのあたりについては改めてどうでしょうか。
知事: これまで皆さんにずっとご説明してまいりましたけど、要するにわれわれ目指しているのは一般医療との共存です。ですから感染者の増減に合わせて、機動的に動くようにしてありますので、増え方によっては病床確保フェーズを変えてくるといったことは十分考えられます。しっかりと状況を見ながら、機敏に対応していきたい、そう考えています。
記者: 今週の増え方を見ていると、とはいえそのような時間はないんではないかなというような感じがするんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
知事: 毎日毎日の状況を見ながら、われわれもしっかりと日々対応できる、そういう体制は出来上がっていますから、各病院にしっかりとご理解いただいた形で、約束していますので、それはすぐに対応できると考えています。
記者: 抗原検査キットについてなんですけれども、各家庭の常備ということで呼びかけているんですが、やはり正規のものは結構いい値段がするということで、なかなか家族全員分の負担が大きいというような声もある中で、千葉市とかが市町村単位で、補助するような動きがあるのですが、そのあたり、県としての考えはいかがでしょうか。
知事: 加藤厚労大臣にもわれわれ、申し入れたところでありまして、先日の全国知事会でも私から改めて申し上げましたけども、抗原検査キットを国としてはある程度無償でも配ろうという話もある。ただコロナのだんだん出口に近づいてくる状況の中ではやはり自分の身は自分で守るという形、普通の医療というのですから、だんだん近づけていくということが大事だろうと考えています。ですから抗原検査キットといったものが必要だ。これによって、的確に早い段階でチェックができて、それによって対応できるということでありますので、なるべく、ご自分で備えておいてほしい、常備しておいてほしい。普通の薬はそうです。大体、風邪であったり、何かあったときには自分で薬を持っているというのは普通のことですから、そのようにしていただきたい。ただ値段が高いという面があるのでこれは国に対して要望いたしましたけれども、補助するならば、業者に対して補助をしていただいて、そして値段を下げるといったことについて、国としても努力をしていただきたい、そういった申し入れはしてあります。
記者: 知事個人的にはキットが1,500円とか2,000円とかですが、この値段についてはどう思われますでしょうか。
知事: 高いと言えば高いでしょう。しかし、それによって早く状況が分かるといったことは非常に大きな効果があると思います。私も実は、明日のねんりんピックの開会式に備えて、つい先程抗原検査キットで検査したところでありましたが、やはり備えがあるということは、安全安心にもつながると思いますので、ぜひ常備をしていただきたいと思います。
記者: 先程知事選の話題が出ましたけれども、今日の参議院の本会議で、統一選の投票日を決める法律が可決、成立したところです。ただ、第8波の感染者が増えている中で、まだまだコロナ対策を継続していかなければいけないのかなという状況にありますが、知事としてはコロナ対策が、出口戦略だろうと考えられておりますけれども、出口戦略までご自分の手でやり遂げたい、そういうコロナ対策の継続という意味ではどう考えられているか。
知事: 私も11年半過ぎたわけでありますが、やってきた中で、最後の3年近くがコロナに明け暮れる毎日だったのは間違いないです。だから、いろんなやりたいことができなかっただろうと言われることはありますけど、私の認識はそうではなくて、今までやってきたことがコロナ禍で活きたと思っています。ですから40を超える神奈川モデルといったものを発信することができたといったことがあったと思います。それがだんだん、患者数はまた大きな波を迎えようとしていますけれども、出口に向かって進んでいることだけは間違いないだろうという思いはあります。自分の知事の任期とコロナ状況がどうだということは、全然自分の中でリンクして考えていません。自分の任期の中でできる限りのことを精一杯やっていきたい、そう思っています。
記者: 関連してなんですけれども、いろいろと神奈川県は全国的にも先進的なコロナ対策の取組みをされてきて、もし、今後しばらくコロナが続く場合、トップの知事が違う人に変わると、対策の継続性っていうのが非常に先行きが不透明だったり、不安定なものになったりするのではないかと思うんですけれども、コロナ発生当初から対応に当たっている身として、対策を1人の人が継続するという、そこの必要性というのは考えていらっしゃるでしょうか。
知事: それはどうでしょうか。1人の人がずっと継続することのメリットもあるしデメリットもあるかもしれないです。新しく変わったことによって、また新たなパワーを増してくるっていうこともあると思います。やはり、そういう政治の世界は、選挙によって区切りをつけて、またさらにその先が見えてくるわけですから、ずっとやっていた方がいいからずっとやってくれって、皆さんが思うのだったらそうなるかもしれないけども、そういうものでもないですから選挙とコロナとの関係は特に、私はリンクして考えていません。
記者: ねんりんピックについてお伺いします。知事も13日に視察を予定しているということですけれども、改めて、シニアの祭典だと思うのですけど、どのような大会を期待されているのか、ホスト県の長としてお願いいたします。
知事: 本当に非常に楽しみにしています。もともと、われわれ勝ち取ったのです、やりたいと言って。それはつまり、オリンピック、パラリンピックが開かれた次の年というのは非常に意味があると思っていたわけです。当初からオリンピックパラリンピックが東京の誘致が決まった直後からわれわれは誘致活動をやっておりました。というのは、東京オリンピック、パラリンピックがあったときに、やはりスポーツに対して皆気持ちが盛り上がるだろう、そういう大きな祭典が終わってそれが冷めてしまうのはもったいない。何かさらにそれを続けられないか、しかも、われわれは未病改善と言っている中で、食、運動、社会参加、運動というのは非常に大きな要素であって、ねんりんピックがその次にあると、オリンピック、パラリンピックの流れ、きれいにいくのではないかという期待感を持って、実は誘致活動に当たって、それが成功したわけであります。本来はねんりんピックも去年開催する予定だったのですけども、オリンピックが1年延びたと同時に、このねんりんピックも1年延びて今年になったということです。その中でコロナが完全に収束した形で本当はやりたかったですけれども、そうなってはいない。そうは言いながらも、今かつての1年前から状況は違うわけでありまして、皆さん感染防止対策をしっかりやりながら、この大会を成功させていこうと思っているところであります。やはりオリンピック、パラリンピックをやった中で、正直言って私も不完全燃焼感がありました。やはりあれだけ準備して、頑張ってやってきたのに、最後の最後は無観客だったといったことについてです。あのとき聖火リレーも、公道での聖火リレーはやめたということもあって、やはりどこか消化不良なところがありました。そのような思いを全部今回にぶつけて、本当に皆さんが集って、皆さんの日頃の成果を思いっきり発揮して頑張っていく姿といったものをみんなで共有しながらみんなでこのスポーツを喜び、文化、それから健康福祉、そのような形の喜びを感じながら、大会を皆さんで盛り上げていきたい。そのような思いでいっぱいです。非常に私自身の中の期待感は大きくあります。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。