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更新日:2023年3月15日
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過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
はじめに、発表項目ではありませんが、新型コロナウイルス関連で、1点コメントします。本日13日からマスクの取扱いが変わります。
ご覧のとおり、執務中にマスクを着用することは基本的にやめることにしました。ただ、花粉症ですので、その日の天候等によって、着脱は調整するつもりです。
このように、これからは、個人の事情や考え方によって、マスクを着用したり、しなかったりすることになりますので、県民の皆様には、ぜひお互いの判断を尊重していただき、くれぐれもマスクの着脱を他の人に強制することがないようにお願いします。
また、重症化リスクの高い方が集まる病院や高齢者施設では「いつもマスク」の徹底をお願いします。
さらに、感染リスクのある「混雑した電車やバス」などでは、引き続きマスクの着用をお勧めします。
併せて、県では、医療機関への来院時には、マスクの着用を呼びかける掲示用ポスターや、デジタルサイネージ用の動画を作成し、県民の皆様への周知を図っているところです。実際にその動画をご覧ください。
こちらの動画は「かなチャンTV」でご覧いただけます。このように広報を強化してまいります。
さて、話は変わりますが、今月10日金曜日から、約3年ぶりに、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に寄港しています。国際クルーズ船の再開後、初めての寄港になります。
業界団体はガイドラインを改訂するなど対策を強化し、県も横浜市や国などと協議を重ねるなど、体制の構築に努めてきましたが、この度、運営会社からの申し出を受け、明日14日、私自身がダイヤモンド・プリンセス号を視察し、現地で説明を受けることになりました。
新型コロナ対策は、このダイヤモンド・プリンセス号での集団感染から始まりました。その経験から「医療提供体制神奈川モデル」が生まれ、全国のコロナ対策の礎となりました。
マスクの取扱いが変わり、5類移行を目指すこのタイミングで、ダイヤモンド・プリンセス号を再びお迎えすることは、新型コロナ対策が新しいステージに入っていく象徴のように受け止めています。
当日は、船内の感染対策について、私自身の目で確認してまいりたいと思います。
それでは、発表項目に入ります。
「夢をつかむ筋電義手」の動画の公開についてです。
筋電義手は、自然な外観と、自分の意思で義手を動かせるという優れた機能を有した義手で、特に、子どもたちが早期に訓練を開始することで、両手を使った日常的な動作を自然に行うことが可能となり、進学や就職などの将来の選択の幅も広がります。
県ではこれまで、筋電義手の普及に向け、「未来筋電義手センター」の開設や、「筋電義手バンク」の設置などの取組みを進めてきました。
また、このたび、より多くの方に筋電義手を知っていただき、筋電義手バンクに寄附をお寄せいただくため、動画を制作しました。まずは動画をご覧ください。
ご覧いただいた動画は30秒のものですが、このほか、3分、15秒のものも制作しました。
作成した動画については、本日から、「かなチャンTV」でご覧いただけます。
今後は、筋電義手を必要とする方への利用機会や支援の拡大に向け、この動画を活用し、交通広告やWEB広告、関係機関等で広く周知していきます。
県では、引き続き、腕に障害がある方のより豊かな生活のため、また、子どもたちの希望あふれる未来のため取組みを進めてまいりますので、筋電義手バンクへのご寄附をよろしくお願いします。
次に、「やまゆり園×劇団かかし座『影絵であそぶ』等、映像2作品を公開!」についてです。
県では、文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す、マグネット・カルチャーの取組みを通じて、共生社会の実現を後押ししています。
このたび、年齢や障がいなどにかかわらず、すべての人が舞台芸術に参加し楽しめる「共生共創事業」の一環として、障害者支援施設等の利用者の方が、影絵や演劇のワークショップに取り組む様子を、ドキュメンタリー映像作品として制作し、公開しますのでお知らせします。
一つ目の作品は、やまゆり園×劇団かかし座「影絵であそぶ」です。こちらは、県立障害者支援施設である、津久井やまゆり園と芹が谷やまゆり園の利用者の方が、日本で最も歴史ある影絵専門劇団「劇団かかし座」と一緒に影絵創作に楽しく取り組む様子を映像作品にしたものです。
今から、映像の一部を流しますのでご覧ください。
利用者の方が笑顔で影絵に挑戦されている様子を見ていただけると思います。これは全編、私も見ましたけれども、だいたい17分です。全編見ていただきますと、ワークショップを重ねるごとに、利用者の皆さんの表情が明るく変わっていくことが確認できる作品となっています。
本日より、「かなチャンTV」で公開しますので、ぜひ、全編をご覧ください。
二つ目の作品は、ほわほわ×山本卓卓「ぷ・ぱ・ぽの時間」です。こちらは、横浜市旭区にある地域活動支援センター「ほわほわ」を利用されている障がい者の方と、劇作家・演出家の山本卓卓さんが、演劇ワークショップを重ね、一緒に台本を朗読する様子を映像作品にしたものです。ナレーションとして、「それいけ!アンパンマン」のメロンパンナ役を務める声優のかないみかさんを起用し、利用者の方の楽しい気持ちが伝わる作品となっています。こちらは3月20日月曜日に公開予定です。
2作品とも、障がいなどに関わらず、積極的に創作に取り組む利用者の方の様子が収められており、共生社会の理念を感じていただけると思います。ぜひ、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。
知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、1件お知らせがあります。
3月18日土曜日に、本庁舎大会議場で開催される「団地コーラス発表会」を観覧します。
県では、今年度から、県営団地で団地住民などを対象にシニア合唱の事業を行っており、その成果を披露する発表会です。
出演するのは、日野団地、いちょう上飯田団地、いちょう下和田団地の住民の方です。このほか、この取組みにインターンシップとして参加した桜美林大学の学生4名と教授によるピアノ演奏と独唱もあります。ぜひ、取材の方、よろしくお願いしたいと思います。
私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。
記者: 冒頭、コメントがございましたけれども、本日からマスクの着用について本人の判断だということになりましたけれども、改めてコロナが始まってもう4年目ですけれども、ようやく緩和されてきたということに関する所感と、先程、知事ご自身のご判断についてはありましたけれども、自分の判断でと言っても結構困る。どうしたらいいのだろうという自分なりの基準をまだ持っていない県民の方も多いと思いますので、その県民の方に向けて、こういう考え方をすればいいというようなヒントというか考え方があれば、お伺いをします。
知事: ダイヤモンド・プリンセス号がやってきてから始まったコロナとの闘いでありますけれど、ちょうどそのダイヤモンド・プリンセス号がこの横浜港に再びやってきている。このときに、マスクを外してもいいという段階にきたといったこと、歴史的なものを感じるところです。3年本当に長い闘いでありました。終わったわけではありませんけれども、一つの山を越えたという感じがします。この間、非常に皆さんには、こちらからお願いをするばかりで、ご協力いただいたことに対して改めて心から感謝申し上げたいと思います。その甲斐があって、われわれはこのコロナとの闘い、それがだんだんウィズコロナの時代になってきて、アフターコロナを見通せる、そのような時代になってきたのかなと思うところであります。マスク、私はきょうから外すことにしましたけれども、記者の皆さんはまだほとんどの方がマスクをされているという状況でありまして、うちの職員もしていたり外したりということで、初日ですから、それぞれの判断が分かれると思います。ただ私が外しているというのは、そういった新しい時代に変わってきた。ウィズコロナという中で、インフルエンザのような病気なのだということを、皆さんと共有していきたいという思いがあって、私自身は外すことにしました。正直、今朝外して、家を出るときに何か違和感がありました。やはり毎日マスクをつけた生活が3年も続くと、むしろそれが当たり前になっていた自分に気づいたということでありました。スースーして落ち着かない、そのような感じもありましたけれども、しかしこれも慣れです。だんだん、だんだん今、朝からこの時間になるまでの間で慣れてきたなという感じがあります。こういう形で、「マスクを皆さん外してください」とは言いませんけども、「もうマスク外してもいい状況になっているのですよ」ということを、改めて皆さんに広げていきたいと思っています。ただ、先程申し上げましたけれども、高齢者や、基礎疾患がある方等々を守るためには、そういう方の前ではマスクをしていただきたいと思いますし、マスクをしてないということに対して不安を覚えられる方もいらっしゃいますので、そういう方の前ではやはりマスクをするということ、それから「高齢者施設、医療機関に行ったときには、必ずマスクをしてください」ということはお願いしていきたいです。「満員電車等に乗るときは、マスクをした方がいいですよ」という、これはおすすめです。そのような形でマスクをだんだん、だんだん外していけるような流れを作っていきたいと思っています。
記者: 先程、ダイヤモンド・プリンセス号を明日、視察するというようなコメントもございましたけれども、これは事務方なのかもしれないですけれども、われわれも取材可能なのでしょうか。
感染症対策企画担当課長: 大黒ふ頭の方に知事が行く形になるのですが、あちらの方は、やはり警備の関係上、一般の方のエリアの立ち入りが禁止されているということで、取材については、現地では難しいと思っております。知事が対応可能であれば、戻ってからの囲み取材等は対応可能ではないかと考えております。
記者: ダイヤモンド・プリンセス号の件について私からも質問いたします。どういったところを視察されるのかという詳細をもう少しお伺いしたいのと、あと3年前に私はこちらにいなかったのであまり存じ上げてないのですけれど、知事はダイヤモンド・プリンセス号、3年前に何度か視察には行かれていらっしゃるのでしょうか。それともあしたが初めてなのでしょうか。そのあたりをお願いします。
知事: 3年前に私はダイヤモンド・プリンセス号には乗っていません。話を聞いているだけです。ですから、今一番関心があるのは、また患者さんが出たときにどう対応されるのかといったことです。コロナとの闘いが終わったわけではありませんから、客船の中で再びコロナの患者さんが出てくることも十分考えられます。そのときにどう対応するのかといったこと、船の中でどうなっているのかといったことです。ちなみに、患者さんが出た場合は、船内で陽性者が発生したといった場合には、運営会社を通じてまずは横浜検疫所に連絡されることになっています。そして船に乗っているお医者さん、船医が患者に対して積極的疫学調査を実施して、行動歴や感染経路の確認をいたします。その調査結果に基づいて、明らかに日本国内に上陸したときに感染した。横浜ではなくて、その前に日本のどこかの港で降りたときに感染したということを検疫所長が判断した場合には、感染症法が適用されて、横浜市保健所が患者を管理する、こういうことになっているのです。ただし、業界団体のガイドラインでは、陽性者は原則としてクルーズ船内の隔離室において療養いただくということになっております。しかし、やむを得ず下船が必要となる場合もありますので、その場合には、県が運営する宿泊療養施設への入所や体調によっては入院等の手続きが行われることになります。なお、日本国外で感染したと見込まれる場合は、検疫法のもと、国が責任を持って対応することとなっておりまして、同じく船内隔離や検疫により、用意されたホテル等で療養することになっています。当時は、そういうルールが何も決まっていませんでしたから、突然のことでわれわれも暗中模索で対応したわけでありますけれども、3年経って、同じダイヤモンド・プリンセスがやってきたという中でも、マニュアルといいますか、方針がしっかり決まっているということです。
感染症対策企画担当課長: 補足させていただきます。先程のご質問ですが、知事の視察は1時間程度と聞いております。今、話の中で出ました、患者さんが出たときの患者さんの隔離室であるとか、動線であるとか、どのようにスタッフが対応しているかということの説明を受けたり、あとは基本的な感染対策がどうしっかりできているのか、今お話があったガイドラインに則った対応がされているのか、そういったところを視察する予定です。
知事選挙に関し、立候補予定者としての立場での質疑応答については、公平・公正を期するため掲載しておりません。
記者: ダイヤモンド・プリンセス号の件なのですけれども、当時、乗客されていた方々が会を作って、国に対して検証をしてほしいと。検証もなく、今回この国際クルーズ船がまた始まったことについて、どうなのかというようなお話をされています。これについて知事の受け止めをお願いします。
知事: その件については詳しく知りませんけれども、報道で伝えられているものを見ているぐらいですけれども、基本的にはダイヤモンド・プリンセス号だけではなくて、他の大型客船、これは観光を支えるために非常に大きなツールになっているものです。ですから、経済を活性化させていくということの中では、なくてはならないものだと思います。それをいかに安全・安心に運航させるかといったことも非常に大事なことだと思います。そのような中で当時の新型コロナウイルスと、今のオミクロン株のウイルスとは随分違うわけでありまして、今の違いの中で、日常的なわれわれの生活の中でも、ウィズコロナの時代に入ってきているということ。マスクも基本的には外しても大丈夫ですよということになってきているという状況でありますから、当時のことを検証することはとても大事なこととは思いますけれども、今のオミクロン株対応でどうするかという話というのは、今、業界団体が作ったマニュアル、ガイドライン、それがそういうことを反映すると私は思っています。そういうことも含めて、視察したいと思います。
記者: もう1点ですけれども、このダイヤモンド・プリンセスについて、県として検証ってなされていらっしゃいましたっけ。
知事: ダイヤモンド・プリンセス号だけですか。
記者: 3年前の集団感染について、県としての検証というのはなされていましたでしょうか。
知事: ダイヤモンド・プリンセス号だけではなくて、ずっとそれから長い闘いがありましたけれども、もうずっと毎日、毎日が闘いですから、前に進んでいかなければいけない状況でありますが、その都度、その都度、基本的にはどういう経過であったかといったことは、検証しながら前に進んでいったということはあります。
記者: 話が少し変わるのですけれども、10日に厚生労働省が、コロナが5類相当になった後の医療対策として、病床確保料を半減するということを決めまして、発表しました。知事は病床確保料を見直すべきだというお考えを知事会、厚生労働省に伝えていたかと思うのですけれども、今回の10日の発表について、ご所見をお願いいたします。
知事: 5類への移行については、新型コロナ対応の出口戦略として、本県から国に対して繰り返し求めてきたものでありまして、県民生活への影響が大きい事項については、十分な準備期間や経過措置が必要だと考えています。本県ではそうした経過措置等の具体的な案を示して、国に対し強く要望を行ってきておりまして、今回、国から示された方針については、本県の要望も概ね反映されており、評価できるものと考えています。例えば、コロナの医療費の負担ですが、5類の感染症となれば、季節性インフルエンザと同様、通常、医療費の自己負担が発生します。一方、国から今回示された方針では、抗ウイルス薬など、高額なコロナの治療費については、当分の間、全額公費で賄われ、入院する場合も、公費による一定の支援が受けられることとなりました。また、医療機関への診療報酬については、コロナ治療に対するさまざまな特例の加算が継続されたほか、新たな評価も加わると伺っています。このような、仕組みにより、より多くの医療機関でコロナ患者を受け入れていただけることが期待できます。さらに、県民の皆さんの相談に対応するコールセンターについても、継続することが可能となりましたので、引き続き、県民の皆様の不安や疑問などに、しっかりと対応していきます。そのほかにもさまざまな措置等が示されましたので、県としての対応を早急に検討した上で、5月8日以降に、県民の皆様が混乱することがないよう、分かりやすく説明していきたいと考えています。
ベッドの確保料の関係でありますけれども、基本的には季節性インフルエンザ、私がよく言ったのは、スイッチをぱっと入れなきゃ駄目だ。今までの延長線の考え方でずっといると、なかなかその気持ちが切り替わらないといったことなので、そこは切り替えるべきと言ってきましたけども、しかし、国のご判断でありますから、それがやはりいつまでもというわけではなくて、段階的にそうなっていくだろうと思っています。
記者: 新型コロナの関係でお願いします。今の感染状況なのですけれども1日500人を下回る日も続いています。一時に比べてはかなり落ち着いたと思っておりますけれども、落ち着いた要因はどう分析していますでしょうか。今の感染状況の評価とあわせて教えていただけますでしょうか。
知事: 県内の新規感染者数は3月12日時点で323人。2月12日以降1,000人を下回る日が続いています。入院患者数は、3月12日時点で284人。病床使用率は、計画上の確保病床数2,200床に対して12.91%となっております。第8波はピークアウトしたと考えられますが、しかし、そうは言ってもコロナウイルスがなくなったわけではありません。県民の皆様に対し、現状に対して気を緩めることなく、各ご家庭での抗原検査キット、解熱鎮痛剤の常備、基本的感染対策の徹底などを、引き続き呼びかけていきたいと思っています。感染者が減ってきた、ピークアウトしたのではないかという原因ですが、これは私の立場ではよく分かりません。しかし、基本的には、今までを振り返ってみても、感染は、ずっと上がり続けるというのはなかったわけです。第何波、第何波といったとおり、増えてきてどこかでピークをむかえ、下がっていく。コロナウイルスというのはそういうものと受け止めています。ただ、振り返ってみても、ゼロになったところまでいっていても、また立ち上がってくるといったことも経験していますので、第8波がピークアウトしたといっても、第9波はないとは言えないと思います。そういった意味で、しっかりと警戒を続けていきたいと考えています。
記者: マスク緩和の件でお聞きします。きょうから緩和ということで、県庁の職員、例えば庁内の方に、改めて何かこれに関する通知であるとか、そういうものをされていれば、教えてください。もししたとしたら、どういう内容だったか、盛り込まれているか、お願いします。
知事: 県の職員のマスク着用については、2月20日の新型コロナウイルス対策本部会議で「基本的に個人の判断に委ねられるが、医療機関においては、常時着用する、窓口等で県民から求められた場合は、マスクを着用するなど、県民に不安を与えないよう、適切な対応をとる。」ということを県の基本方針といたしました。その後、この基本方針を踏まえた上で、所属ごとに適切なマスク着用のルールを定めてもよいこと、窓口での職員のマスク着用の方針は、必要に応じて貼り紙等でお知らせすることといった具体的な対応を庁内で話し合いまして、全庁職員に周知したところであります。
記者: 通知はきょう付けということですか。
職員厚生課副課長: 庁内向けの通知につきましては、令和5年3月8日に通知してございます。
記者: 相鉄・東急線が18日、開業します。これについて何かご見解、期待などがあればお聞かせください。
知事: 新横浜駅が非常に使いやすくなるということで、非常に大きいと思います。これまで東京方面から来るときには東横線で、最後、JRに乗り換えなければならなかったです。それが東横線の駅ということで、そのまま新横浜まで来られるということ。これは30分を切るような、早い時間で来られるということです、これは非常に利便性が高まると思います。そのことによって、例えば今までだったならば、都民の皆さんでも品川駅へ行って乗っていた人が、むしろ新横浜に行った方が近いという方が出てくると思います。そういったことで、新横浜の使い勝手が非常に良くなると同時に、新横浜発の新幹線もできると聞いています。それに乗ると、8時過ぎにはもう大阪に着いているということがあるので、皆さんにとっての利便性は格段に上がると考えております。そのことによって、それだけの人の流れが生まれるということをうまく活用しながら、新横浜駅周辺のにぎわいといったものをもっと増していくような形でわれわれは展開していきたい。それとともに2027年の「GREEN×EXPO 2027」、国際園芸博覧会。これは県も横浜市と一体となって盛り上げていこうと思っていますけれども、その足になるという意味からも、非常に利便性が高まったといったことだと思います。この万博を盛り上げていくためには、追い風だと思っています。
記者: ノース・ドックへの部隊の新編の関係でお伺いします。先日、南関東防衛局の方から、県や横浜市が求めていた情報提供の回答があって、部隊員がキャンプ座間とか横須賀の方に常駐するとか、船舶の出入港回数が増えるとかそういった情報提供があったと思うのですが、いわゆる具体的な情報提供というと、横浜市長もまだ足りないというような見解を示されています。部隊新編がもう間近に迫っているかと思うのですが、現時点での国の対応も含めて、知事の新編に対する考えを改めてお願いします。
知事: 私自身が在日米陸軍の司令官、海軍の司令官に直接、住民の皆さんが不安に思うこともあるので、ちゃんとした情報提供をしてほしいということを申し入れて、そして司令官の方も、情報提供に努めると言っていただきましたので、ある程度の情報提供があったことは評価したいと思います。そのことによって、今回の情報提供だけで住民の皆さんの不安が全部なくなったかというと、それはまだまだ十分ではないと思います。軍事に関することですから、なかなか機密はあるとは思いますけれども、もう少し、具体的な部隊の配備の状況とか指令とか、そういったことはやはり伝えていただきたいと思います。ただそれよりも何といっても、早期返還を求めていくということが基本だと思います。
記者: コロナに関連して、今後の方針で確認なのですが、長らく全庁コロナ体制というのを続けていらっしゃったと思いますが、今後、特に5月8日以降、解かれていくのだと思うのですが、今後、県のコロナ体制の方針と、いま、コロナ対応している部署として医療危機対策本部室があると思いますが、どのぐらいのタイミングで組織改編するのかとか、構想があれば伺いたいと思います。
知事: 全庁コロナ体制を敷いてきて、いち早くその体制を敷いたことによって、神奈川県のコロナ対応は非常に早かったと私は思っています。そのために、いろんなイベントも中止しましたし、他の仕事を減らすということでやったからこそできたわけです。ただ、今、いろんなイベントも復活してきているし、かつての日常が取り戻されてきている中で、いつまでもいろんな事業を中止するわけにいかないです。そうすると、やはり、それなりの人員が必要だといったことで、この全庁コロナ体制というのは、だんだん日常の形に戻していくということが基本的な流れになっていると思います。ただ先程申し上げたように、新型コロナウイルスとの闘いが終わったのかというと、なかなかそう簡単に終わらないわけであります。多分、第9波も来るだろう。そういうときに機動的に対応できる、そういう組織のあり方です。だから、また必要になれば、号令をかけて、そういう形で拡充してくる。収まってくると、通常に戻してくる。そういった形の人事体制、即応体制、これをずっと続けていきたいと思っております。
記者: 重ねるようなのですが、そうすると、医療危機対策本部室を、特に組織改編でなくすということは考えていらっしゃらないということなのでしょうか。
知事: これも状況を見ながらです。過去を振り返って、ゼロになってもまた山ができたということだってあったわけですから、もう少し様子を見なくてはならないです。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。