ホーム > 電子県庁・県政運営・県勢 > 県政情報 > 県全体の広報 > 記者会見 > 定例会見(2023年4月25日)結果概要
更新日:2023年4月27日
ここから本文です。
過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
「令和4年度も殺処分ゼロ」についてです。
令和4年度も神奈川県動物愛護センターに保護された、犬と猫の殺処分がゼロになり、犬は平成25年度から10年間、猫は26年度から9年間、殺処分ゼロ継続となりました。
県では、「かながわペットのいのち基金」を活用し、神奈川県獣医師会と連携協力して、動物愛護センターで保護している犬や猫の病気やケガの治療や、人に馴れていない犬のしつけや訓練を行っています。
また、動物愛護センターに保護された犬や猫のいのちを守り、譲渡につなげる取組みとして、オンライン譲渡会を開催したほか、動物愛護センターの犬や猫のプロフィールや動画を、かなチャンTVの「今週のワンコ・ニャンコ」、動物愛護センターのホームページ、インスタグラムなどのSNSで数多く紹介しています。
この間、ボランティアの皆さんの懸命な活動や、県民の方々の温かい思いにより、保護された多くの犬や猫を新しい家族に迎えていただきました。改めて感謝申し上げます。そして、犬や猫だけでなく動物の飼い主の方は、その動物が命を終えるまで適切に飼っていただくようお願いします。
一方で、全国的にも社会問題となっている多頭飼育崩壊は、神奈川県も例外ではなく、飼い主から引き取った犬や猫のおよそ7割が、多頭飼育崩壊を理由としたものです。県では、令和3年度から、多頭飼育崩壊対策として、市町村などの関係機関と連携し、不適正な多頭飼育の早期探知に努めるとともに、避妊去勢手術の推進、緊急収容施設の建設など、総合的な取組みを進めています。
県は、今後も、ボランティアの皆さんや関係機関と連携し、犬や猫の収容数の減少、譲渡及び返還の推進に取り組んでまいります。
知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりで、特に付け加えることはありません。
私からの発表は以上です。
ご質問があればどうぞ。
記者: 発表にありました、殺処分ゼロの関係でお伺いします。犬も猫も連続でゼロ、殺処分ゼロが達成されているということですけれども、知事もおっしゃったように、県民の方だとかボランティアの方だとかセンターの方の尽力によるところが大きいと思います。表を見ると犬については、それでも飼えなくなった犬が50頭くらい前年度から増えているというような状況もあって、なかなか手放すような現状というのは変わってないかと思いますけれどもそのあたり含めて、今後どのように取り組んでいかれるのか改めてお願いいたします。
知事: 本当にこの犬10年、猫9年殺処分ゼロ、「ペットのいのちも輝くかながわ」と言ってきたわけですから、これが継続できているというのは大変嬉しいことだと思います。ただ、ご指摘の通り、まだまだ放棄される犬猫はいるわけです。たくさん。この数ですけれども、先程、申し上げましたけれども、最近多頭飼育崩壊といったことで、一気に何十頭もの犬や猫が収容されてくるようなことになるわけです。そういう中で一生懸命、われわれも対応しているわけでありますけれども、そういう犬猫を収容する場を新たにつくる等、いろんな対応をしていますけれど、ここのところがやはり解決しないとなかなか数を本当に減らしていくことができないということです。だから多頭飼育になっているところをなるべく早く探知して、早めに対応するといったこと、これは市町村との連携が必要ですけれども、そういったことをしっかりやりながら、ありとあらゆる手を打っていきたい、そう思っています。
記者: 重ねてお伺いします。事務方なのかもしれませんが、多頭飼育崩壊で届出制度を設けているというのがありました。どの程度届けられているのか、どの程度実効性が上がっているのか、そのあたりを分かれば教えていただけますか。
生活衛生課長: 多頭飼育の届出の件数ですけれども、県所管域になりますが113件ございます。この県所管域というのが、横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢、茅ヶ崎を除いた県所管域となります。
記者: 重ねて。これは令和3年度から始めて、それとも最初の数字ということなのでしたっけ。
生活衛生課長: 犬と猫の多頭の届出制度につきましては令和元年度から制定されている規定でございまして、今現在113件ございます。
記者: もう1点だけお伺いします。113件とのことですけれど、これは増えてきているのでしょうか。令和元年度から。
生活衛生課長: 届出制度の周知に伴いまして、若干届出数というのは増えており、そういう状況でございます。
記者: ゴールデンウィークがいよいよ迫ってきました。5類移行前ではありますけれども、今年のゴールデンウィークについては遠出等もかなり増えそうだということです。県内の観光だとか消費だとか、そういった面で期待をお願いいたします。
知事: このコロナ禍、3年あまり続いた中で、観光業の皆さんは大変苦しい思いをされました。何年か前にはゴールデンウィーク、本当なら皆さんがお出かけしたい、特に湘南海岸等にどんどん来ていただきたいと呼びかけていたところですが、まったく逆のメッセージ「今は神奈川に来ないでください」、そのようなメッセージまで出した状態でありました。それもようやくコロナ、これも5月8日からは5類になってくるということで、いよいよ出口になってきたといったことの中で、観光業界の皆さんも非常に待望されていた。現にこの選挙戦中にもいろいろと確認をしましたけれども、かなりコロナ禍以前のようにお客さんが戻ってきているということであります。ですから、この際どんどん神奈川に来ていただいて、観光をお楽しみいただきたいと思います。ただ、コロナが消えたわけではありませんから、基本的な感染防止対策といったものを、お一人お一人が気をつけていただきながら、ゴールデンウィークの神奈川をぜひお楽しみいただきたいと思います。
記者: 今週、2類での最後の対策本部会議が開かれるという話を聞いていますけれども、最終的には対策本部会議でどのようなことをディスカッションして、県民に対して周知していく構想でいるのかお伺いします。
知事: 先日、感染症対策協議会で5類に向かって進んでいく中で、どのように接していくのか、病院はそれぞれどうしていくのか、それから県民の皆さんにどのように言ったらいいのかといったことを、基本的に整理をいたしました。そういった内容を対策本部会議の中で確認して、県民の皆様にメッセージを発信したいと思っています。
記者: 観光の中では、戻るのはいいのですけれど、一方で鎌倉とかのように、観光客が一極に集中して、これはコロナの前からそうですけれど、オーバーツーリズムということも課題かと思うのですけれど、こういう一気に戻る中で、そういったところを懸念という声もありますけれど、知事はどうお考えでしょうか。
知事: 神奈川に私が就任したときには、神奈川の観光の核と言ったら、箱根、鎌倉、横浜、こういったあたりが大観光地だということでありますけれども、もっと他に観光の核があってもいいのではないか、そういったことで新たな観光の核づくりという事業をやってまいりました。そこで選ばれたのが、三崎・城ヶ島、大山、大磯といったところです。これも、これだけの時間の中で、かなりブラッシュアップされてきたと思っています。ですから、鎌倉、横浜等々にお見えになった方も、そういったことで、この新たな観光の核にも向かっていただきたい、そのように思います。また、それぞれ周遊ということを呼びかけているわけです。さまざまな観光のポイントを巡って行ってください。それとともに、昨年はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせて、13人ゆかりの地といったことの、周遊ツアーということをお願いしてまいりました。ドラマそのものは終わりましたけれども、皆さんの記憶に新しいところでありましょうから、この際、巡っていただきたいと思っています。
記者: 発表事項でいくつか確認させていただきたいのですけれども、多頭飼育崩壊についてなのですが、昨年度の実績でいわゆる多頭飼育崩壊だと県が認知して保護した件数、頭数はいくらぐらいなのでしょうか。
生活衛生課長: 昨年度、県所管域で多頭飼育崩壊で保護した件数につきましては、犬が、2件で72頭。猫は8件で、合計で197頭保護いたしました。(正しくは「昨年度、動物愛護センターで多頭飼育崩壊で保護した件数につきましては、犬が、2件で72頭。猫は8件で、197頭保護いたしました。」)
記者: 今後の取組みなのですけれども、これまで多頭飼育に関する届出ですとか、あるいは緊急的に保護するスペースを設けたり、いろいろやってこられたと思うのですが、コロナを受けたオンライン譲渡会も始められて、今年度、さらにゼロを継続する意味で、新たな取組みをされるご予定があるのかということ。あとコロナが5類に変わるということで、オンライン譲渡会については今後も継続されるご予定でしょうか。
生活衛生課長: まず、本年度の取組みですけれども、やはり多頭飼育崩壊を早期に探知するために、市町村との連携を強化していきたいと思います。また、届出制度を、もっともっと皆さんに知っていただくための周知にも努めていきたいと思っております。また、オンライン譲渡会につきましては、今年度も開催を予定しております。
記者: 発表事項ではないのですが、私から知事に伺いたいことが1点ございまして、統一地方選が後半戦も終わりました。全国的には、神奈川もそうだったのですけれども、日本維新の会がだいぶ議席を増やす結果になったと思いますが、知事として維新がこれだけ伸びたということに関する有権者の背景にどういう思いがあるのか、むしろ原因ですね、そのあたりをどう思われるのかということと、神奈川県議会においても、維新が一定の議席を獲得しまして、交渉会派になるのだろうと思われますが、どのように臨んでいくか伺えればと思います。
知事: これまで維新は大阪を中心として、力強い勢力だったのですけれど、なかなか全国に広がるという気配はなかった。しかし、今回の選挙を通じて、かなり全国的にも広がってきたという実感はあります。その背景はどうなのか、なかなか今の段階ではあまりよく分かりませんけれども、やはり自民党一強という状況に対して、何か違うのではないかという思いを持っていらっしゃる方がいらっしゃるのではないか。その受け皿として、野党です、そこは十分な受け皿として皆さんの気持ちを集めきれないという、そのような部分もあったのではないかということで、何かこの閉塞感といったものを打破するような期待感が育っているのかなといったことがあります。これまでの政治の世界を振り返ってみて、時々そういう流れがありました。昔でいえば、新自由クラブが出来上がったりだとか、新しい党ができて、そこに皆さんの気持ちが流れていくということもありましたけれども、維新がこの後どうなってくるのか、神奈川県議会の中でも、それなりの議席を設けられたわけですから、維新というものが、神奈川県議会でどのような会派として、議会の中で存在を示されるのか、それはわれわれも注視していきたいと思っています。
記者: 先週の会見でも聞かれていたのですけれども、ChatGPT、これを横須賀市が導入するということになりました。知事も、前向きに検討していくけれども、まだ、ちょっと時期尚早ではないかというお考えを示されていたかと思いますけれども、一方で、それを導入しないというようなことを言う自治体もあります。改めて、ご見解をいただければと思います。
知事: ChatGPTは、人工知能、AIを活用した質の高いチャットサービスであり、事業のアイデア作りとか、文書作成に活用している自治体があると承知はしています。一方で海外にサーバーがあることや、入力したデータの二次利用で、情報流出の危険性が指摘されている。こういった課題があると考えています。県としては、導入するに当たっての利点、課題を整理して、今は検討している、そういった状況です。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。