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更新日:2024年7月30日

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定例会見(2024年7月30日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目

お笑いタレント 石塚英彦さんを新たに「かながわ観光親善大使」に任命し、知事から任命状を交付します!

 はじめに、新たな「かながわ観光親善大使」の任命についてです。
 県では、本県にゆかりがあり、文化やスポーツなど、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を「かながわ観光親善大使」として任命し、観光PRにご協力いただいています。 
 このたび、新たな「かながわ観光親善大使」を任命することにしました。新しい「かながわ観光親善大使」はこの方です。どうぞ。

~石塚英彦さんが入場~

 横浜市出身のお笑いタレント石塚英彦さんです。
 石塚さんは、お笑いタレントのほか、グルメレポーターとしても活躍されており、そのキャラクターと食に関する発信力でさまざまな世代の方から愛されています。石塚さんを「かながわ観光親善大使」に任命させていただき、県の観光の魅力の発信に、お力添えをいただきたいと思います。

~任命状交付、フォトセッション~

司会: それでは、石塚大使より観光親善大使としての意気込みをお願いします。

石塚かながわ観光親善大使: 改めまして、神奈川観光親善大使の石塚英彦です。どうぞよろしくお願いいたします。神奈川県の形を上空から見ますと、サーロインに少し似ている。そこからして、私は神奈川が好きなのですけれども、観光親善大使ということなのですけれど、主に食を中心に、神奈川の良さを、皆さんに広めていけたらなと思っております。そもそも神奈川にはもう本当に、人を幸せにするもの以外はないという、海、山、川、温泉も港も海水浴場も、すべてそろっておりますので、本当に、これ以上何も必要ないです。食に関しても本当に、さまざまテレビやラジオやいろんなものでも紹介されていますけれども、人を喜ばせるものばかりです。これをさらに、神奈川県の皆さんにももちろんご紹介したいですが、日本全国、もっと言えば港町もありますので、世界に神奈川を広められるようにこれから頑張っていきたいと思います。挨拶がわりによろしいですか。ポケットに偶然、横浜の銘菓が入っているのですけれども、こちらをいただきたいと思います。神奈川まいう~。ありがとうございます。「まいう~」でこんなに拍手をいただいたのは初めてです。

知事: 生「まいう~」は良いですね。楽しみにしています。これから石塚大使が神奈川のいろんなものを、パクパク食べて、「まいう~まいう~」と言っていただければ大きな観光のパワーになると思います。

石塚かながわ観光親善大使: そして今度こちらの県庁舎の一番景色の良いところにレストランが。

知事: やっとやっとです、事業者が決まりました。オープニングにはぜひ。

石塚かながわ観光親善大使: オープニングと言わず、開店してからも毎日通ってもよろしいですか。

知事: 名物になっていただければ。本当にありがとうございます。よろしくお願いします。この件について、ご質問があればどうぞ。

質疑

記者: 知事と石塚さんにそれぞれ1問ずつあるのですけれども、順番に、まず知事に伺うのですが、これまでも、かながわ観光親善大使に対して、いろいろ各分野でご活躍の方々が任命されていると思うのですが、改めて石塚さん任命した狙いと発信力に関してかなり県としては期待を寄せる部分があると思うのですけれども、一方で、知事も発信力というのは課題としてずっと県政をやってこられて、公式チャンネルもお持ちだと思うのですけれども、そういった公式チャンネルに石塚さんに登場していただくとか、そういった今後のご活躍の舞台としてどのようなものを考えていらっしゃるのかその点について知事に伺います。

知事: 石塚さんに期待するところは、やはり横浜ご出身だということがあり、神奈川に非常にご縁があるということ。そして今まさに「まいう~」が出ましたけども、これはもう国民的な認知度でありまして、みんなが知っている。皆さんが好感度をもって親しみをもって石塚さんのキャラクターに惹かれているということなので、そしてその食べっぷり、自分も思わずテレビを見ていると食べたくなる。そこに行って同じものを食べたいなと思わせる。まさに観光親善大使としては適任だと思っています。たまたま今回、横浜というご縁をいただいてお話をしたところ、快諾をしていただいたといったことで非常に心強いことだと思っています。これからどのようなことをやっていただけるかという中で、大変お忙しい方でいらっしゃいますからあまり無理は言えませんけれども、できる限りのことでいろんな形でリクエストしてみたいと思っています。どうぞよろしくお願いしたいと思います。

石塚かながわ観光親善大使: よろしくお願いします。

記者: それでは石塚さんにも1問よろしくお願いいたします。今、特に食の分野でというお話がございましたけれども、特に行政という分野の中でやるとなると結構固い部分ですとか、なかなか枠が決まっていて結構難しい部分があるのではないかと思うのですけれども、その中で、どのようにして特にどういったグルメ、神奈川にはいっぱいグルメがあるのですけれども、どのようなグルメを広めていきたいという最初の第一弾として何か構想があればお聞かせください。

石塚かながわ観光親善大使: 本当にメジャーなところ、皆さんがご存知な名物はあると思うのですけれども、どちらかというと、「あ、ここにこんなおいしいものがあったのか」とかそういうものを、皆さんに紹介できたらと思っています。「大使」という、こういう肩書きを私、いただいたことがなかったので、これはすごく光栄です。ぶっちゃけ、ケンミンSHOWにも出やすいです。神奈川県の観光親善大使をやっています、僕はこれを薦めますという、何かもし、そういう形で、全国の皆さんにお知らせすることができたらと思っています。ですから、逆に僕からの一方通行ではなくて、神奈川県のそれぞれの地域の皆さんから、こういうものがあると、こちらに情報をいただいて、それを紹介していく形が取れたら一番理想かなと思っております。

記者: グルメを中心に、全国、世界に神奈川を発信していきたいということでしたが、石塚さん個人としては、県内さまざまな有名グルメがありますけど、一番個人的にお好きなものは何か教えてください。

石塚かながわ観光親善大使: どうしても牛に偏ってしまうところもあるのですけれども、僕はやはり葉山牛、葉山牛の良さというのは、本当に飼育されている方も少ないので、数が限定になると思うのですけれども、あの美味しさはまず伝えたいです。あとは、スイーツといいますかお菓子も、充実しています。今、私もいただいたのですけれども、ありあけさんのハーバー、鎌倉に行くと鳩サブレーやクルミッ子など、本当にお土産としても、皆さんに喜ばれるようなものがたくさんありますので、ぜひ、そちらの方も紹介させていただきたいです。

記者: 石塚さんにお伺いしたいのですけれども、観光親善大使ということですので、県としてはやはり観光に来てくださる方が増えるというのが最終的には目標かと思うのですが、どのように広めていきたいか、どういう形でというビジョンはありますか?

石塚かながわ観光親善大使: 全国の皆さんに知っていただくには、たぶんテレビですとか、神奈川県プレゼンツのそういった番組がたぶん一番ふさわしい。早いし、数も多いと思うのです。広まるのに。だからそういったものに、逆に僕は出る立場の人間なので、僕の方からはなかなか言いづらいのですが、そういったものに積極的に参加できると良いと僕は思っております。

記者: 石塚さん、知事にも合わせてなんですけども、横浜出身ということで、これまでも任命するタイミングはあったかと思うのですけれども、恵さんは2016年ぐらいに鹿児島の観光大使になっていると、ネットの記事を見まして、これまで、いろいろチャンスもあったかと思うのですけれど、なぜ今このタイミングで任命なのかというのをそれぞれ教えていただければ、何かきっかけがあったのか、そのあたりを教えていただきたい。

知事: ご縁が実はありました。石塚さんご紹介ください。

石塚かながわ観光親善大使: 私が大学生のときに、元町の先の千代崎町というところで、学習塾を少しやっていまして、そのときの教え子が彼女です。少し前に出会ったときに、テレビでみんなタレントさんが自分の出身県の大使をやっているのに「僕は全く、神奈川県が全く微動だにしない」。そういう話をしましたら、「私から少し話してみます」と。そういって今回ご縁をいただきまして、ですから事務所も動かせなかった神奈川県が彼女の力で動いた。だから僕は相方の恵の、鹿児島の大使の話のときも僕、横で聞いていまして、鹿児島が嫌いになりました。なんで相方が大使なのに、俺は神奈川県の大使ではないというのはずっと、正直、なぜこのタイミングでと逆に聞きたいくらいです。本当はもう30年前からなりたかったです。

知事: 本当にこういうご縁がつながるということで、私も申し訳ないけど石塚さんが、神奈川にご縁ある方だと思ってなくて、もう全国区の方だから。皆さん知っているということなので、たまたまこの吉野さんのご縁でつながったということがあって非常に嬉しく思っています。

石塚かながわ観光親善大使: 今回、かながわ観光親善大使に任命していただいたので、今後、神奈川県以外のものは食べないようにします。

知事: そしたら仕事減りますよ。

石塚かながわ観光親善大使: もうそれだけ、神奈川県のものは人を満足させてくれますから。

司会: これで本日の任命式は終了となります。ありがとうございました。

発表項目

「第1回かながわともいきアート展~生きること、表現すること~」の作品募集が9月からはじまります!

 次に、「『第1回かながわともいきアート展~生きること、表現すること~』の作品募集が9月からはじまります!」についてです。
 神奈川県は、障がいのある方が制作するアート作品を「ともいきアート」と称し、県立施設や県内商業施設のほか、知事執務室での展示を行ってきました。今年度は、より多くの方々に「ともいきアート」をご覧いただくため、展示作品数を大幅に増やして「第1回かながわともいきアート展~生きること、表現すること~」を令和6年11月15日(金曜日)から24日(日曜日)に赤レンガ倉庫で開催します。
 この展覧会に向けた作品募集を9月から開始しますのでお知らせします。応募いただけるのは、県内在住、在勤、在学または通所している障がいのある方です。展示作品の中から、大賞、準大賞、神奈川県知事賞、審査員特別賞、ともいき賞、オーディエンス賞を授与します。
 なお、本日は、現在、知事執務室にリース展示している作品を持ってきました。タイトルは「亀川犬」。作者はNPO法人ハイテンションに所属する濱野麟太郎さんです。日頃アート活動を行っている障がい当事者の皆様、9月の募集開始に向けて作品をご準備いただき、奮ってご応募ください。

黒岩知事と県民との“対話の広場”の開催について

 次に、「黒岩知事と県民との“対話の広場”の開催について」です。
 「対話の広場」は、私が、県庁及び県内の各地域で、地域で活躍されている方々の事例発表を交えながら県民の皆様と意見交換を行うものです。
 令和5年度に引き続き、県内の各地域で、県民の皆様と直接対面で対話をすることで、活発な議論を行い、今後の県の施策に反映したいとの思いから対面で開催いたします。
 今年度は、「いのち輝くマグネット神奈川」を年間テーマとして、県の重要施策や地域課題、各地域圏の地域特性を踏まえたテーマを選定しています。
 令和6年10月22日から12月11日までの間に、県庁を含む県内6会場で開催します。具体的な日時や会場、テーマは資料記載のとおりです。
 申込受付は、情報公開広聴課及び各地域県政総合センターで行います。また、県のホームページからもお申込みいただけます。皆様のご参加をお待ちしております。

県内初シニア向けeスポーツの全国大会を開催!

 次に、「県内初のシニア向けeスポーツの全国大会を開催!」についてです。
 このたび、60歳以上のシニア層を対象としたeスポーツの全国大会を、eスポーツの企画運営を手掛けるFusion合同会社と一般社団法人日本認知症予防学会から成る実行委員会とともに開催します。
 シニア層を対象としたeスポーツの全国大会の開催は、神奈川県内で初めてとなります。
 8月24日に大阪府堺市内で西日本予選が、8月25日に福島県福島市内で東日本予選が、そして、9月22日に横浜市役所アトリウムで関東予選と決勝大会が行われます。
 選手としての登録は、原則60歳以上とし、予選大会、決勝大会ともに現地に来場可能であることと事前エントリーが要件となります。本日から受付を開始していますので、ご希望の方は、発表資料にある特設ウェブサイトからお申し込みください。
 関東予選、全国大会が行われる横浜市役所アトリウムの会場では、かながわキンタロウなどご当地キャラクターによるeスポーツ対戦やシンガーソングライターの白井貴子さんのライブなどのプログラムもご用意しています。
 選手として参加する方に限らず、お子さん・お孫さん世代、eスポーツに関心のない方にも楽しんでいただけると思いますので、ぜひ皆様でご来場ください。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。
 私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。

質疑

「県内初シニア向けeスポーツの全国大会を開催!」について

記者: eスポーツの全国大会なのですけれども、シニア向けに、県として全国大会を開くという、まずそのシニア層向けというところと全国大会、この2点について、狙いといいますか、知事の考える意義について伺えればと思います。

知事: eスポーツは近年、盛り上がりを見せており、今年1月に「オンライン対話」の場で、eスポーツの関連事業者や選手、eスポーツを政策に活用している県内自治体に私自身が直接話を聞き、さまざまな活用法があると感じたところでした。そうした中、今年3月に、日本認知症予防学会やeスポーツの企画運営を手掛けるFusion合同会社が来庁され、eスポーツの活用と認知症未病改善の可能性などについて意見が一致いたしました。そこで、認知症未病改善の取組みの一つとして、この2つの団体と一緒に、県内初となる60歳以上のシニア向けeスポーツの全国大会を開催することとしました。

知事の著書について

記者: 先週だったと思いますが、著書、『嫌われた知事』ですか、出版されたと思うのですけれども、この時期に、特に障害福祉推進条例ができるまでの流れを書いていらっしゃると思うのですけれども、出版された狙いと、私も読ませていただきましたが、伝えたいことについて伺えればと思います。

知事: これが、つい先日出版された、『嫌われた知事』という衝撃的なタイトルの本であります。私が経験したこの8年前の津久井やまゆり園事件からの一連の流れといったことです。これは自分の中でも非常に大きな体験でした。「ともに生きる社会かながわ憲章」を議会とともにつくり、そして「当事者目線の障害福祉推進条例」という流れもつくってまいりましたけれど、ここに至るまでの道は平たんではありませんでした。さまざまなことが次々と起こって、その中で何とか乗り越えてきたつもりではありましたけれども、今この時点においても、県立の直営施設で虐待事案が続いている。こういった事態は、本当に途方に暮れる世界でありますけれども、1回この流れをしっかり整理をしておきたいという気持ちがずっとありました。こういうプロセスの途中で、私も書きつづっておりました。一応「当事者目線の障害福祉推進条例」も出来上がったという流れの中で、少し書いてみようかなということで書き上げて、そうしたところ、また県立直営施設でさまざまな出来事が起きたということもあって、そうしたことも書いて、一気に書いてこれを編集者に見ていただきました。今回出したのは幻冬舎で、見城徹という、幻冬舎の社長でありますけども、彼のことは前から知ってはいたのですけども、構造不況ともいえる出版業界の中で一人気を吐いているという幻冬舎、それを率いる見城さんのところから1回本を出してみたいとずっと思っていました。私自身は福祉のことを書いたつもりではあったのですけれども、取りあえず見城さんに連絡をして「1回原稿を見てくれますか」ということでゴールデンウィーク明けに原稿を送りました。そうすると数日経って、電話がかかってきて「感動しました」と言われて、「すぐ出しましょう」と言ってくれまして、そして「いつ出せばいいですか」と聞かれたので、「7月26日が事件当日です。それを含む週間がともいき週間という週間になっています」と言ったら、「それに合わせましょう」といって、私自身、何回も本を出したことがありますけど、そんなに早くできるものかなと実は思ったのです。しかし、やろうということになってすぐ編集者の方を送り込んでくださって、そして、ものすごい勢いでこの本を仕上げていったということになりました。そして7月25日、事件当日の前日にあたる日に発売されたということになったわけでありました。私自身が最初に用意していたタイトルは津久井やまゆり事件からということでありますけれども「ともいきはごちゃまぜから」というタイトルでした。私は福祉のことを書いたつもりではあったのですけれども、出版業界の雄ともいえる見城さんの発想からこういうタイトルになったということであります。私自身もびっくりしましたけれども、これこそ読者目線に立った彼の発想なのかということでそれに身を委ねたわけでありますから、この本の出版につながったということでありました。これを振り返ってみると、やはりこういった当事者目線の障害福祉というものを実現するためには、本当いろんな困難がありましたけれども、それを乗り越えたつもりであっても、そこに横たわる闇のような世界というのは非常に根深いものだと改めて感じました。ですから、条例ができたから何とかなったというのはとんでもない話でありまして、これを本当に形にしていくにはみんなで心をそろえて、真剣に取り組んでいかなければいけない。そういう思いを一人でも多くの皆さんに共有していただけるきっかけになればという思いで本を出版させていただいた次第でありました。

中井やまゆり園元利用者の死亡事案について

記者: きのう記者会見をやった件で、お伺いするのですけれども、千葉県長生村で父親が障がいのある子どもに手をかけたとされる事件なのですけれども、かつて中井やまゆり園を利用されていたと、長期入所について申し込んでいたと。一部報道では長期入所というか神奈川県内の施設に断られたので引っ越したということも報道されています。それについての知事のもともと利用者だったということに関する知事の受け止めと、それに関して県の施設の対応が適切だったのか検証されるようですけれども、記者会見の場では、引っ越しに伴って利用をやめますといったときに、どのような理由で引っ越すのかっていうことを教えていただけませんでした。それこそ検証する内容であるということで、ご担当の方からは、そこを秘匿されました。ただ、その場で何を言われたのかというのは、この段階で検証前の段階であってもわれわれとしては報じる価値があると思いますし、神奈川県の施設は何を言われて、引っ越してしまったのか、その言葉に関して何らか重大だと思っているから検証すると思うのですけれども、知事のご判断において、ぜひともそのあたりどういうことを、転居の理由について、どのようなことを言われたのかというのを可能であれば教えていただければと思います。

知事: 中井やまゆり園を利用していたご家族の事案であり、当事者目線の障害福祉を目指す本県として、大変重く受け止めています。亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、二度とこのような事件が起きないよう、本人やご家族に対し、地域での生活を支えるために必要な支援が十分に行えていたか、支援機関とともにしっかりと検証してまいります。現在、県が把握している県立施設全体の入所待機者数は、令和5年5月に調査した時点で171名となっており、入所の待機期間は今回と同様に、3年から4年待っているケースもあります。入所対応は緊急度等を考慮しながら行っていますが、中井やまゆり園では、虐待事案が複数発生し、検証を行ってきたことから、令和4年4月から新規入所を停止してきました。今回の事案については、短期入所での支援を続けてきましたが、本人やご家族に必要な支援を十分に行えていたのか、しっかりと向き合って、検証していきます。そして今ご指摘があったことですけれども、長期入所の希望を受ける中で、短期入所での受入れにより、支援を続けてきたわけですけれども、ご家族の不安に寄り添った十分な支援を行うことができていたのか、第三者からもご意見いただきながら、関係する支援機関とともにしっかりと検証したいと思っています。どうして引っ越しをしたのかという理由についても検証プロセスの中でしっかりと聞いた上で、皆様に発表したいと思っております。

救急車の適正利用について

記者: 先週、茨城県が救急車の適正利用を促す観点から、救急性がないのに救急搬送された患者さんから特別料金にあたる選定療養費として、7,700円以上を支払ってもらうという方針を固め、発表されましたが、県内での導入の可能性も含めて、救急車の適正利用について知事がどう考えられているか教えてください。

知事: 救急車の問題は相当前からある話です。私は平成元年から救急医療のキャンペーンをやった立場でありまして、例えば、アメリカの救急医療体制を取材に行きましたけど、アメリカの救急車というのは全部有料です。もともと有料。消防の救急を呼んでも、民間の救急を呼んでも有料というのが当たり前です。皆さんは保険に入っているから保険でカバーされるということでありますけれども、日本の場合は、消防の救急ということで、無料ということでありますけれども、以前からいきなり病院に行ってもなかなか救急対応で受け付けてくれないときには、病院のそばに行って、そこで救急車を呼んで、そして、救急の受付に入る人がいることもあって、まさにタクシー代わりで使うという話も前からあって、そのためにはどう対応するか、有料化も含めて検討しようみたいな話はずっとありました。ですから、茨城県がこういうことに踏み切ったということで、そういう時代についになったのかという思いがありました。神奈川県で今、そういう事態になっているかというと、まだ今のところは、そこまでいってないということのようです。でも、これは本当に皆様が救急車を適切に使っていただくということをしっかりやっていただかないと、やはりわれわれもこうせざるを得なくなるということもあります。それとともに、われわれは救急車を呼ぶのをなるべく適正化してほしいという中で、「♯7119」に電話をかけていただくと、そこでいわゆる状況を聞いていただいて、「それは今救急車を呼ぶ必要はないですよ」「それから今はこうしといてください」といった電話アドバイスです。そういうことによって救急車の適正利用をやっているところでありました。「♯7119」は今、全県展開するように準備していますので、こういうことによってまずは救急車の適正利用を目指していって、この有料化というものはなるべく避けていきたいという思いです。

「『第1回かながわともいきアート展~生きること、表現すること~』の作品募集が9月からはじまります!」について

記者: 赤レンガ倉庫で展覧会ということで、これまでより、かなり人が多いところ、集客、ついでに立ち入る人もいたりとかそういうところが見込める場所と思うのですが、このタイミングに赤レンガで開催する狙いといいますか、経緯とかそのあたりを教えてください。

知事: 私は「当事者目線の障害福祉推進条例」をつくるプロセスで、このともいきアートの制作現場や事業所、これを数多く訪問してきました。そこで私は非常に大きな感銘を受けました。一生懸命制作に取り組んでおられて、出来上がった作品というものが、非常に個性が溢れている。構図であったり、色彩であったり、見事なアート作品だと。この人たちは本当に障がい者という言葉が正しいのか、というかむしろ天才と言うべきなのかというぐらいのことを思うことがたくさんありました。そういう意味で、障がい者アート、われわれは「ともいきアート」と呼んでいますけれども、その魅力に魅了されたのは私でありまして、そして県庁の知事室にも、ずっとこのように、3か月に一回ずつ「ともいきアート」を飾っています。こういったものをより多くの方に知っていただきたいという思いは前からありました。前に、例えば、住宅展示場の1ヶ所とか、ある施設のごくわずかの1ヶ所で見せるということはあったのですけれども、前から、もっと集めて、それを皆さんに見ていただいたときに「ともいきアート」の魅力に圧倒されるというそのような流れをぜひ、つくりたいと思っていたところです。そのような中で、この赤レンガ倉庫というのは大変な人気スポットでありまして、大変たくさんのお客様が来られる場所でありますから、そこで、「ともいきアート」ってこんなにすごいのかということを、より多くの皆さんに知っていただきたい、そのような思いで選んだところでありました。

知事の著書について

記者: 知事の著書の関係ですが、いったん流れを整理しておきたいということで原稿を書かれていたということだったのですが、その流れを整理しておきたかったタイミング、原稿を書かれたタイミングとして「当事者目線の障害福祉推進条例」のところが、そのタイミングだったというお話だったと思うのですけれども、タイミングとして考えられるのは、知事退任後やもう少し早い段階で書くとかも考えられると思うのですが、このタイミングになった理由というのを詳しくお伺いできればと思います。

知事: タイミングがここでなくてはいけないというのはたぶんないです。私自身が書いてみて、一応区切りができていると感じたので、1回、見城社長に読んでもらいました。そこでいきなり出版になるとは思っていなかった。大体今まで、私が本を書くときには、タイトルを考えて、それで目次を書いて、それでごく一部を書いて、それを編集者に見てもらって、いろいろ相談しながら、「こういった形にしましょう」、「ああいった形にしましょう」と相談しながらつくっていく、大体今までも、そうやって本をつくっていくというプロセスだったのですけども、今回は取りあえず、とにかく書くところまで書いてみようと思って、見城社長に見てもらったのですけれど、「このままいきましょう」ということになりました。ということなので、タイミングというのは、プロの出版社から見て、一つのストーリーとして、これで、何か一つの物語になっていると感じていただいたと思っていて、それで出版になったということであります。私自身がこのタイミングを狙ったということではありませんでした。

記者: やりとりの中で、たまたまといったらあれですけども、この8年のタイミングに合わせてっていう形になったという。

知事: そういうことです。

パリ2024オリンピック競技大会について

記者: 現在開幕中のオリンピックについて、相模原出身のスケートボードの吉沢恋選手が見事金メダルを獲得されました。もし競技をご覧になっていたらぜひ感想を聞きたいのですが、いかがでしょうか。

知事: 見ていました。もう目が離せなくなってしまいました。柔道と、両方つけながら見ていました。阿部一二三選手の活躍も素晴らしかったけど、吉沢恋さんがまだ14歳、東京オリンピックのとき11歳だったわけです。そういった若い方があの大舞台で堂々と素晴らしい活躍をされている。しかもそれが相模原出身の方ということで、ワクワクしながら見ていました。若い可能性といったもの、そのパワーに圧倒されるとともに、そういったすごい人が神奈川から出てきてくれたことに対して、本当に心からうれしいという気持ちです。そしてさらにこれから、4年後目指すとおっしゃっていましたけど、4年後でも18歳ですから。まだまだ活躍してもらいたいと思っています。実はたまたま、きのう、藤沢に行ったのですけれども、藤沢で新たな施設ができておりました。鵠沼海浜公園ハグライドパーク。きのう、江の島でのペロブスカイト太陽電池の実証実験に行ったのですけれど、その帰りに藤沢市長からの案内で、新しくできた鵠沼海浜公園ハグライドパークというものを拝見しました。これはまさに、恋さんがやっているようなスケートボードや自転車競技、BMXですか。ああいったものが自由に練習もできるし、競技もできる。立派な施設がこの6月に出来上がったといったことがありました。県内も、あちらこちらに、新しいアーバンスポーツができる場所がありますので、恋さんの今回の金メダルを一つのきっかけとしながら、アーバンスポーツは神奈川という流れをぜひつくっていきたいと思いました。

(以上)

 

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