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更新日:2026年1月20日

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定例会見(2026年1月20日 )結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目

神奈川県と株式会社明光キャリアパートナーズは「外国籍県民及び外国人労働者等への日本語教育の推進に係る連携協定」を締結しました

 はじめに、「神奈川県と株式会社明光キャリアパートナーズは『外国籍県民及び外国人労働者等への日本語教育の推進に係る連携協定』を締結しました」についてです。
 現在、県には、179の国・地域の28万人を超える外国籍県民が生活し、そのうち外国人労働者は約13万人で、いずれも過去最多の人数となっています。
 外国籍県民は、地域社会や経済活動の担い手として、地域に欠かせない存在となっており、県では、生活や仕事に必要な日本語を習得できるよう、市町村や関係団体と連携して、地域における日本語教育を進めています。
 しかし、年々外国籍県民等は増加しており、地域で暮らし、働いていく上では、依然として日本語によるコミュニケーションの難しさが課題となっています。
 そこで県は、オンラインによる日本語学習アプリ「Japany」を提供している、明光キャリアパートナーズ様と協定を締結し、外国籍県民等が「Japany」を使って、いつでもどこでも日本語を学習できる環境を整えます。
 今回の協定締結に当たって、明光キャリアパートナーズ様から、「Japany」について、県内に在住・在勤・在学する方は、通常月額1,100円のところ3か月間無料、4か月目以降は20%オフの880円でご利用いただけるとのお申し出をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
 県は、引き続き、さまざまな主体と連携し、外国籍県民等が地域で活躍できるよう、取組みを進めてまいります。

中川代表取締役社長: 本日よろしくお願いいたします。神奈川県の皆様、本日このような場を設けていただきまして、ありがとうございます。株式会社明光キャリアパートナーズ代表取締役の中川です。本日、神奈川県様と日本語教育の推進にかかる連携協定を締結できますこと、大変光栄に思っております。外国籍県民の皆様や県内事業所などで働く外国人の皆様、県内教育機関で学ぶ留学生の皆様の日本語学習を支える取組みを県とともに推進していけることを心より嬉しく思っております。はじめに当社について簡単にご紹介させていただきます。明光キャリアパートナーズは神奈川県内に105教室を構える個別指導塾明光義塾を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパンの子会社として、2022年9月に設立した企業でございます。「世界中の人々のキャリアをパートナーとして、それぞれが目指す、豊かなキャリアの実現を支援する」。そうしたことをコンセプトに日本語教育やビジネス研修人材紹介を行い、日本と世界の企業の持続的な発展に貢献することを目指しております。40年以上の教育事業に基づいた日本語教育のノウハウであったり、業界や職種に応じて企業様のあらゆるニーズに対応するカスタマイズ力、外国人の方を雇用している幅広い業界の企業様200社以上にサービスを提供している実績が弊社の強みでございます。当社サービス「MEIKO GLOBAL」は海外人材の最大の課題である、日本語教育と法令遵守を徹底し、安心安全な雇用を実現する究極のワンストップサービスとなっております。具体的には、外国人を雇用する企業様に向けて、オンライン日本語学習ツール「Japany」を活用した研修サービス、そして人材紹介も展開しております。これまで国内外の学習者に日本語学習とキャリア形成の場を届けてまいりました。ここから「Japany」の説明もさせていただけたらと思っております。「Japany」とは、弊社が提供する外国人に向けた日本語学習のeラーニングシステムとなっております。累計ユーザー数で言うと、5万人を超えておりまして、かつスマホアプリ一つで学習ができるところが特徴でございます。これまで教育の授業をずっとやってきた明光のノウハウを詰め込んだ、すべてオリジナルのコンテンツとなっておりまして、その動画の本数は1,400本を超えるような、豊富な数を用意しているというような形でございます。これだけ数もありますので、初学者の方でも分かりやすい内容となっていることが、「Japany」の特徴でございます。ここから、本協定に基づいて、当社が神奈川県様と連携して取り組む主な項目についてご説明いたします。まず、外国籍県民の皆様、そして県内事業所等で働く外国人の皆様、県内教育機関で学ぶ留学生の皆様の支援といたしまして、オンライン日本学習ツール「Japany」のアカウントを3か月間、無償で提供させていただきます。3か月経過後は定価から20%割引の、お一人様月額880円の価格でご提供させていただく運びとなっております。そして、県内事業所等で働く外国人の皆様へ企業ニーズに応じた、例えば日本語のレッスンや集団研修、特定技能2号の試験対策講座、介護事業者向けの講座などを県と協議しながら、こちらも定価より20%オフの価格でご提供させていただきます。これらの取組みを通じて、日本語力の向上のみならず県で安心して暮らして働き続けられる社会の実現というところに対して、貢献したいと考えております。最後になりますが、当社グループが掲げる「Bright Light for the Future」というビジョンのもと、神奈川県の皆様とともに多文化共生と人材活躍の明るい未来をつくってまいります。本日は誠にありがとうございました。

~フォトセッション~

知事: この件について、ご質問があればどうぞ。

質疑

「神奈川県と株式会社明光キャリアパートナーズは『外国籍県民及び外国人労働者等への日本語教育の推進に係る連携協定』を締結しました」について

記者: 知事にお伺いしたいのですが、人手不足を背景に県内でも外国人材の活用ということが重要視されてきていますけれども、今回の日本語技能の習得以外にも、まだまだ中小企業等ではなかなか外国人材の活用に向けて課題が多いと感じていますが、今後どのような形でそういった中小企業を含め、外国人材の活用支援を進めていくお考えでしょうか。

知事: そもそも外国人材とどのように向き合うかという根本的な問題があると思います。前の選挙のときも何となく嫌な感じがあったのは、ある種の外国人の排斥みたいな流れが少しあった。私はそれは非常に良くないことだと思っています。神奈川県は179の国と地域の皆さんが住んでいらっしゃる多文化共生ということを大事にしてきましたけれども、外国人労働者というものをどのように受け止めるのかということです。これは正直言って、若干今までおごりがあったのではないのかと私は思います。働かせてやっているのだとかいうような、ある種のおごり的なものがあって、日本に憧れを持ってやってきた外国人の皆さんが非常に嫌な思いをして、そこからそのまま逃げていってしまうような方が不法滞在とかになっていくといった流れも一部あった。これは事実だと思います。ですから、そういう形ではなくて、やはりこれからは外国人の皆さん来ていただくのだ、一緒に働いていただくのだという発想です。そのような中で、まさに多文化共生、ともに生きていくという流れをつくっていくということが非常に大事になってくると思います。そういう意味での意識転換ということが大事。そのような中で、現実問題として現場の声を聴いてみると、日本語でのコミュニケーションがうまくいかないというところから、さまざまな問題も生じやすくなってくるという背景がある。そういう中で、日本語に対する手厚いフォローアップといったことはその一助になるのではないかと期待をしているところであります。

記者: 中川さんにお伺いしたいのですが、今回このような連携協定というのは、他の自治体とも締結された実績があるのか。もし今後広げていくとしたら、どのような形で進めていくのか教えてください。

中川代表取締役社長: まず連携協定を他の自治体ともというところに関しては、答えはノーで、ただ、他の自治体とも一緒になってプロジェクトを推進していることはあります。今回の事例をこの先どのように広げていくのかという観点においては、まずは神奈川県様、非常に多くの外国籍県民の方がいらっしゃいます。取組み自体もかなり革新的にやられている自治体でございますので、こういったところでしっかりと日本語教育を届けて、生活を一歩、二歩でも前進させていくというところの、事例をたくさん作っていきたいと思っています。そうしたことが全国的に広がっていくと、そこはおのずと他の自治体を含めて、広がっていくものなのではないかと思っています。そういった形にぜひしていきたいというところでございます。

発表項目

地域経済を支える優良工場を表彰!

 次に、「地域経済を支える優良工場を表彰!」についてです。
 県では、県内に立地し、製造業を営む中小企業の工場のうち、生産技術などが特に優れており、労働災害の発生防止などに取り組んでいる工場を、「神奈川県優良工場」として表彰しています。
 今年度は、新たに3つの工場を表彰します。受賞工場は、「株式会社山崎歯車製作所伊勢原工場」、「マゲテック株式会社横須賀工場」、「株式会社オーエイ」の3社です。
 いずれも県内のものづくり産業の発展に貢献している工場です。詳細は別紙に記載していますので、後程ご覧ください。
 表彰式は、1月29日(木曜日)10時00分から、本庁舎4階正庁で開催しますので、ぜひ取材にお越しください。

新日本プロレスKUSHIDA選手が保育の仕事を体験、保育の魅力を語ります!

 次に、発表項目ではありませんが、1月15日にお知らせした、「新日本プロレスKUSHIDA選手が保育の仕事を体験、保育の魅力を語ります!」について、コメントします。
 県では、「こどもまんなか社会」を実現するため、子育て機運を醸成するとともに、保育士の確保や負担軽減に取り組む一環として、今年度から「キッズサポーター派遣事業」を実施しています。
 このキッズサポーター派遣事業では、高校生以上を対象に、保育所等における保育士等の業務を補助する「キッズサポーター」として募集し、実際に保育の現場を体験していただいています。
 このたび、新日本プロレスKUSHIDA選手ご本人から、県の取組みに賛同し、協力したいというご提案を県にいただきましたので、キッズサポーター派遣事業への参加を通じて、保育の魅力発信のPRにご協力をいただくこととなりました。
 KUSHIDA選手のキッズサポーターとしての活動は、あす1月21日、川崎市内の保育園きのねという施設で実施します。
 KUSHIDA選手には、このようなご提案をいただき、感謝を申し上げます。
 ここで、KUSHIDA選手をご紹介します。新日本プロレスKUSHIDA選手です。
 KUSHIDA選手は、プロレスラーとして活躍しながら、保育士に関心を持たれ、令和7年神奈川県国家戦略特別区域限定保育士試験を受験、見事合格されました。
 KUSHIDA選手、保育士資格の取得を目指したきっかけや今回の保育体験に向けての意気込みを一言、聞かせてください。

KUSHIDA選手: 名前はKUSHIDA、プロレスラーを21年間やってきた者であります。普段は海外で試合をすることが多くて、日本でもたまに試合をするのですが、来週アメリカに行って、来月はアラスカでプロレスをやったりしています。この度、神奈川県の保育士資格試験に合格いたしましたことをご報告させていただきます。お招きいただきありがとうございます。保育士資格を目指したきっかけがありまして、それは、私、小学校二年生の娘がおりまして、預けていた保育園が本当に素晴らしくて、保育士さんたちが本当に泥んこになって、一緒に遊んでくれるのです。帰ってきた娘は、靴下が本当に泥だらけで、毎晩風呂場で予洗いをして洗濯をする。これだけ大人が一生懸命遊んでくれる保育士さん。こういう存在がいないと、僕も預けてプロレスをしに行く、お仕事に行くということはできないですし、社会が回っていかないなと。そういった部分でこの職業の尊さ、素晴らしさを実感し、勉強し始めたというのがきっかけです。私、海外で新日本プロレスを普及する活動というか、プロレス教室をやっておりまして、ストロングスタイルとかキングオブスポーツ新日本プロレスのDNAがあるわけですけれども、英語なのでこれを言葉で説明するのは非常に難しいです。そこで、いろいろなコーチングの本を読みました。教育論です。そこで僕が衝撃的な言葉に出会いまして、それはエレン・ケイという方の、「教育の最大の秘訣は、教育しないこと」という言葉があるのです。「いいコーチングはコーチングしないこと」と野村監督もおっしゃっているのですが、そこで自分の母親を思い浮かべました。私、プロレスラーになるためにメキシコに単身行ってプロレスラーになったのですが、そのときに母親は何も言わなかったのです。応援しているとも頑張ってねとも、反対する言葉すら言わなかったです。ただただ見守ってくれると。そういう見守る存在というのは、子供が成長する夢を描くために必要なことなのだと。あした、キッズサポーターで伺わせていただきます「きのね保育園」も、先生、保護者、みんなあだ名で呼びましょうと。つまり、これは同じ視線で見守ると。見守るというのは先回りして経験を奪わないと。ですから僕も今回、合格しまして、これは決して先生になれたわけではないと自分を戒めているわけなのです。見守る、一緒に経験できる、もしくは世界中でプロレスをしていますので、その経験を伝えられる、一緒に遊ぶという存在が保育士だと。新日本プロレスでは、ファンの皆さんに「クッシー」と呼んでいただくことが多いので、このまま「クッシー」と親しく呼ばれる存在で、地域の児童福祉に微力ながら携わらせていただき、プロレスラーという人間の魅力と保育の職業の尊さを同時に発信できる存在になりたいと思って、これから精進していきたいと思います。この場にお招きいただきましてありがとうございます。頑張ります。

知事: 県は、引き続き「こどもまんなか社会」の実現に向けた取組みを進めてまいります。KUSHIDA選手、ありがとうございました。また、私自身も実際に、保育現場で保育士の仕事を体験してみようと考え、これは正直、KUSHIDA選手に刺激された部分もあるのですが、2月10日にキッズサポーターとして、横須賀市内の長井婦人会こども園を訪問する予定です。園児とともに遊びや活動に参加したり、保育士の方との意見交換を行うことで、保育現場の実態を体感してまいります。詳細は別途お知らせしますので、ぜひ取材にお越しください。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち2件コメントしておきます。
 1月26日(月曜日)13時5分から、「脱炭素化促進のための次世代型タンデム太陽電池の社会実装に向けた連携協定」締結式を開催します。
 “薄く、軽く、曲げられる”という特長を持つ、かながわ発のペロブスカイト太陽電池及びカルコパイライト太陽電池を重ね合わせた、国産の次世代型タンデム太陽電池の社会実装に向けて、株式会社PXPと連携して取り組むものです。
 令和8年度は、“国内初”の取組みとして順次、3か所の県有施設において実証を開始します。協定締結式にて実証場所を発表しますので、ぜひ、取材にお越しください。
 次に、1月26日(月曜日)14時20分から、第102回箱根駅伝において、3年連続9度目の総合優勝を果たした青山学院大学陸上競技部の皆さんが表敬訪問に訪れます。
 当日は、青山学院大学陸上競技部の内山部長、原監督のほか、主将である黒田選手をはじめとする選手の皆様も来庁予定です。
 場所は、本庁舎大会議場です。当日は、取材可能ですので、直接会場にお越しください。
 私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。

質疑

衆議院解散選挙について

記者: 高市総理が解散を表明されまして、総選挙を行われる運びとなっておりますが、このタイミングでの選挙ということに対してさまざまなご意見がある中で、知事の受け止めについてお聞かせください。

知事: 高市総理の解散というのは、皆さん相当驚きを持って受け止められた方が多かったと思いますけれども、「大義なき解散だ」という言葉はありますが、私の今の立場として言う話ではなくて、元政治討論番組のキャスターとしての感覚からあえてお話をさせていただきますが、大義なき解散かどうかいうことは別に問題ではないと私は思っているのです。解散権というのは総理大臣の専権事項ということなので、これは総理大臣に与えられた最大の権力です。一瞬にして、国会議員の首を切るという最大の権力を持っているわけでありまして、専権事項は総理大臣が好きなときにいつやってもいいということであって、大義があろうがなかろうが関係ないということだと私は制度としてそうなっていると思っています。ですから、それはおかしいじゃないか、こんなときになんでそのようなことをやるのだということ自体が争点になるということだと思います。皆さんが、これは大義がない、この選挙は自分勝手なめちゃめちゃな選挙だと思う人は、そういう投票行動をすればいいということだと思うのです。ですから、高市総理としては、みんなが「あっ」という形で選挙をやったということは、ご本人としては、ある種、してやったりという感じではないかと私は想像します。ただ、その結果がどうなるのかということは、全く私には分かりません。この国の政治が、要するに安定した形で、正しい形で国民の目線での政治が動いていくような姿になっていくことを望みたいと思っています。

記者: 先程の選挙関連で新しい政党の結成について、知事の受け止めを聞かせていただけますでしょうか。

知事: これもびっくりしました。立憲民主党と公明党が結びつくという、そしてその政党の名前が「中道改革連合」ということで、私自身の中では少し頭がグラグラするような感じがします。もともと民主党だったものが、立憲民主党と国民民主党に分かれたのではないでしょうか。私のイメージは、「中道」といったらむしろ国民民主党の方なのかなと。立憲民主党というのは、いわゆる昔の言葉で言うと左派というか、そういった方々なのではないかと思っていたので、立憲民主党が「中道」と言って、国民民主党は自分たちは違う、そこには入らないという形になっているのは、自分の中ではちゃんと整理はできないです。ただ、政治の世界というのはいろんなことがあるわけであって、私がキャスターをやっている頃に一番驚いたのは、ある日突然のごとく「自社さ政権」というものができて、突然社会党の党首が総理大臣になったことがありました。直前まで自衛隊は憲法違反だと言っていた人が、突然、自衛隊の最高指揮官である総理大臣になるとはどういうことなのかと、みんな目をむいてびっくりしたわけでありますけれども、しかし政治というものは、そういうものという歴史もあるので、今はびっくりしていますけれど、これが一つの形で、「ああ、なるほど、そういうことなのか」ということが、この選挙戦を通じて見えてくるというところになるとも思っています。それはしっかりとこの流れを見ていきたいと思っています。

菅衆議院議員の不出馬について

記者: 先日、神奈川2区の菅元総理がご自身の引退を表明されまして、後任に秘書官の新田氏が後任候補として挙がっています。まず菅元総理とのエピソードがありましたら教えてください。

知事: 菅元総理が引退されるというのは、なにか1つの時代が終わったという感じがします。私と菅元総理の関係は、私が「報道2001」という番組のキャスター時代にゲストとしてお迎えしたことがあり、そのときは総務大臣をされており、ふるさと納税を提案された時代だったと思います。そのときに、非常に魅力的なパワフルな政治家だという印象がありまして、その後、会食をする機会もありました。それがたまたま、私が15年前、神奈川県知事に立候補することになった。選挙が始まる3週間前に、前の松沢知事が神奈川県知事選に出て3選確実と言われていたときに、突然のごとく、「私は東京都知事に立候補する」とおっしゃったので、候補者が一人空いた。そこで急に声が掛かったわけでありまして、そのときに一番熱心に私を口説いてくださったのが菅元総理でした。しかしそのときは、自民党は野党でした。野党の自民党、そして県連会長の菅さんが、毎晩毎晩、私と話をしてくれました。あれは3月2日からの物語だったと思います。私は基本的にはその気はなかったので、ずっとお断りをしていたのですが、とにかく口説く熱量が大変なものでありまして、それを拒否するのもなかなか大変だったのですが、そういうことを毎晩繰り返していたなかで起きたのが3.11の東日本大震災。そのことによって私の気持ちが変わって、こういった大変なときに900万人を超える人の命を預かる知事になるということを言われていることは、これは天の声だと思って、受けるという決断をしました。そのときに、菅元総理は大変喜んでくださったのですが、当時野党ですから、まさかその人が政権交代が起きて自民党の官房長官になり、8年近く官房長官として活躍されて、総理にまでなられるということは全く想像していなかったです。そのときのご縁があったので、非常にいい形での連携がたくさんできたと思っています。今ここで言える話、言えない話もたくさんありますけれども、ひとつ代表的なことで言えば、キングスカイフロントという川崎の殿町地区で、私が知事になってすぐに京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区というものをわれわれがコンペで勝ち取ったのです。そのときは原っぱだけというようなところだったのですが、そこをヘルスケア・ニューフロンティアの最前線にしていこうということで、川崎市、横浜市と一緒になって街の発展をつくってきたわけですけれども、できるならば目の前が羽田空港だからここに橋ができたらすぐに来られるという話の中で、これを当時の菅官房長官に私が話をして、現地を見に行っていただいて、そのことによって菅官房長官にも理解いただいて、橋を造るという決断をしてくださったということがあり、今や羽田空港の国際線を降りたら歩いて十数分でキングスカイフロントまで来られる状態になった。あのような決断の速さ、やると決めたらやるという、そこは本当にすごいものだと思います。コロナのときでもご自身で仰っていましたけど、1日100万回ワクチンを打つのだと、「そのようなことできるわけないじゃないか」と言っても「やると言ったらやる」ということで実行されたという決断力。ワクチンについて私は特別な思い出もあって、私たちはベトナムと太いパイプを持っている。これは2015年からベトナムフェスタ in 神奈川、2018年からKANAGAWA FESTIVAL in VIETNAM、これをずっとやってきたその流れがあって、ベトナム政府と非常に太いパイプというものを今まで皆さんに何度も話していると思いますけれど、コロナの最中に、日本政府がワクチンを提供するというのが決まっていたのです。それは当時、菅総理が決められて、ベトナムは最初の方はコロナの患者が全然増えなかったのです。それが急に増えてきた。そのときにワクチンを約束したのですが、増え方があまりにも急激だったので、ベトナムのチン首相が、ワクチンが全部揃わなくてもいいから、少しでもいいから、どんどん送ってくれということを日本政府に頼んでくれと言って、日本の大使であるラム大使のところに直接電話が入ったのです。そして、ラム大使が直接すぐに私の方に言ってこられたのです。それですぐに私、菅総理に電話したのです。そしたら分かりましたと言って、本当に1時間も経たないうちに返事がきまして、言っておきましたからという話で、それをすぐベトナム大使に返して、すぐベトナムのチン首相に戻ったという話があった。この話がわずか数時間のうちに展開できたということ。これは普通ではあり得ないことだと思いますけれども、それぐらいの決断の速さということの中で、われわれもそういうことをつないだということによって、ベトナム政府からわれわれ自身もさらに信頼されることになって、こういう太いパイプにつながったということがあった。こういったエピソードはもう山ほどあって、本当に私にとっては、感謝しきれない、今の私があるのは菅元総理があったからこそと強く思います。ここまでやってこられた中で、これからは大所高所からわれわれを大きく指導していただきたいというところであります。

記者:後任の新田氏について、何か接点だったりとか、そういうのはありますか。

知事:菅事務所にはよく行っていましたから、そのときにお目にかかって、ご挨拶はしていましたけれども、じっくりお話をしたことはないです。菅総理がそれだけ信頼を置いていらっしゃる方だということなので、期待をしたいと思います。

(以上)

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