更新日:2024年12月9日
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「かながわの農林水産業」で働き始めた方のインタビューを掲載しています。
まちづくりをやりたくて大学で自治行政を学ぶなか、全国的な課題である地域農業の見識を深めたくなりJAに就職。その後、自身の住む開成町の農業を維持・発展させるべく就農。経営理念は「誇りある農業」。農業を手段のひとつとして、まちづくりにつなげたいと取り組んでいます。
農家として思い描いたとおりの収穫量、品質、価格を実現した瞬間のやりがいは強く感じます。個人事業主として、農業を経営することにもやりがいがあります。天候リスクなど農業特有のものから、販売先リスクなど事業主としての悩みまで、多岐にわたる経営課題と向き合うことを楽しむことができます。
経営規模が大きくなるほど、気持ちも経営も楽になると思っていましたが、その逆だったことです。リスクに振り回されることが増えました。事業主として当然ですが、非常に強いストレス下で生きることになります。報われない努力もたくさんあります。理不尽なこともたくさんあります。経営的には、収入保険制度がなければ廃業していたかもしれません。精神的には、周囲の助けがなければ苦しかったかもしれません。
圧倒的な消費者数と販売方法の多さ。経営者にとっては多様な選択肢があることが強みになるのではないでしょうか。自身の強みを生かして、既存の農家の売り先を切り崩すことが出来るなら、今すぐに専業農家としてスタートしましょう。まだ自信がなければ、素敵な農家さんのもとで修行したり、半農半Xなどの農的暮らしを選んだりしてみてもよいかもしれません。
農業に限らず、起業することの重みをよく考えて開業届を出すべきでしょう。ゆるぎない覚悟と誇りを胸に挑戦すれば後悔しないと思います。苦しいことも楽しいこともありますが、ともに頑張りましょう。
このページの所管所属は環境農政局 総務室です。