先輩へのインタビュー（林業）

林業　中濱　賢太さん

林業をはじめたきっかけ

　木造住宅を販売する前職で木の魅力（心地良い香り、手触りの良さ、木目の美しさ）を知り、四国の山で、両手で抱えられない程太く筋の通った杉が綺麗に立ち並び、木々の間から差し込む木漏れ日が一帯を幻想的な空間にしている光景に感動し、林業に興味を持ちました。ただ、林業には漠然としたイメージ（危険、体育会系の組織など）しかなく、仕事として選択して良いか判断に迷っていました。そんな時、かながわ森林塾を見つけ、事業体の方々との交流や講義を通して悩みや不安を払拭できたことで、林業を仕事にすることに決めました。

林業をはじめて良かったと思うこと、やりがい

　ワークライフバランスが良く、残業が無いので、仕事後に子供と過ごす時間を確保できることや、早寝早起きの習慣が身につき、季節の移ろいを身近に感じながら健康的な身体、生活になっていることが良かったです。また、整備した後の明るくなった林内を見ると達成感を感じられ、間接的にですが環境へ貢献し、自身の子供へ繋いでいる喜びも感じられることが嬉しいです。

林業をはじめて分かった苦労

　山の中での作業は、想像以上に体力勝負という点です。日陰のない炎天下に一日中草刈りを行ったり、急斜面や足場の悪いところを通って10kg以上の荷物を背負って1時間歩くこともあります。また、山ではすぐに医療機関を受診できないので体調不良にならないよう寒暖差の影響などにも注意が必要です。

かながわの林業の魅力

　都市圏から近く、丹沢山地など日帰りで訪れることができる自然があるため、林業の魅力、役割、効果が人目に付く機会が多いことだと思います。身近で触れやすい神奈川の林業が、脱炭素化などで木材利用への関心が高まっている情勢の中、県内だけでなく県外にも与える影響力が大いにあると思います。

林業をはじめようとしている方へのメッセージ

　林業は危険で体力が必要な仕事ですが、やりがいも沢山ある仕事です。私自身、家族が増えるタイミングでの決断でしたが、今は林業を始めて良かったと感じています。少しでも興味があれば、林業の体験や不安に感じていることなどを気軽に聞くことができる「かながわ森林塾」はお勧めです。私の体験が林業を始める一助になり、フォレストワーカーとして一緒に仕事をする仲間が増えれば嬉しいです。

　

 

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