更新日:2024年12月9日
ここから本文です。
「かながわの農林水産業」で働き始めた方のインタビューを掲載しています。
漁師家系ではありませんが、幼少の時より海と魚が好きで、舞鶴の海で素潜りや釣をして海に慣れ親しんできました。水産高校に進学し、卒業後電機関連の仕事に就職しましたが、海や魚への熱い想いから夢であった漁師になりたくて、半年後に脱サラ、湯河原の福浦定置網に就業し7年間勤めました。28 歳の時に当時大磯町漁協組合長兼湘南定置社長だった加藤氏の勧誘を受け、大磯に移住して湘南定置の漁労長に抜擢され我武者羅(がむしゃら)に頑張り、その5年後、33歳の時に加藤氏の後任として、湘南定置代表に就任して現在に至ります。
漁師は海の職人!大自然、海、魚を相手に、頭をフル回転させて心身共に日々全力投球の仕事でやりがいがあります。凄く魚が入った大漁時は、漁師魂に火が点いて祭の様に活気付きます!朝どれの旨い魚が食べられることも漁師の特権!格別な味わいの金アジ、アカカマスの他、自分はイトヒキアジも好きです。そういう、おいしい大磯の地魚を毎朝スピーディーに水揚げ~鮮度管理・出荷して、食卓に鮮度の良い魚をお届けできることに何よりもやりがいを感じます。日々自然の海と向き合って全力投球で仕事できることに、充実感を持っております。
中学時代の柔道で腰を痛めたことがあり、力仕事の漁師にとって腰の痛みは日常です。同世代と比べて体力はありますが、ストレッチ等日々の体のメンテナンスは欠かせません。自然相手の海の商売なので、魚がドカーンと獲れる大漁もあれば、不漁続きの時もあり、安定生産という意味では苦労が絶えません。近年は黒潮の接岸に伴い、相模湾内が高水温で潮流が速い日が多く、獲れる季節の魚種が変化したり時期がずれたりということもあります。潮流の対策としては、令和5年に、定置網を2段落としという方式に変えて、改善を図っております。
大磯=湘南発祥の地!?、横浜まで35分、東京都心まで1時間、都会の海というイメージが有りますが、沖に大きく開口した急深な相模湾の中で、大磯地先には「瀬の海」という浅瀬があり、定置網の好漁場です。沖の黒潮から来遊するマグロやブリ、沿岸の金アジやカマス、深海性の魚など、多種多様な魚が入り、海好き・魚好きなら、定置網漁は日々驚きの連続です!
定置網漁は、野球やサッカー等のスポーツと同じく、6名の仲間のチームワークで320mもある大きな網を漁船のクレーンを駆使して狭めて、魚を獲るダイナミックな漁業で、多い時には10t以上の魚が獲れます。湘南定置は、30代の私を筆頭にみな20~30代で漁業外から参入した仲間!共通点は、みな海が好き!魚が好き‼全力投球で頑張ろうという熱い想い‼海や魚が好きな熱い若人で漁業に興味のある方は体験乗船できるので、ぜひ一度定置網漁の現場を見て下さい!格別の驚きと感動があると思います。湘南の海で、ぜひ一緒にがんばりましょう!
湘南定置の定置網漁の様子 湘南定置のメンバー
大きなマグロ(キハダ)が入ることも!
みな漁業外から参入した、海の仕事に熱い想いを抱く青年です!
このページの所管所属は環境農政局 総務室です。