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更新日:2024年12月9日

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先輩へのインタビュー(水産業)

「かながわの農林水産業」で働き始めた方のインタビューを掲載しています。

水産業 岩田 秀樹さん

岩田さん

水産業をはじめたきっかけ

 小学校は野球、中学は柔道部に所属、幼少の時から海や釣が好きでした。中学生の時にテレビでカツオ一本釣りや大間のマグロ釣りの番組を見て「漁師になろう!」と決意し、神奈川県立三崎水産高校(現海洋科学高校)に進学しました。3年生の時に、株式会社川長水産の親方を紹介してもらい、夏休みにアルバイトで定置網漁に乗船するようになりました。平成20年3月3日に卒業し、その翌日株式会社川長水産に就職し漁師になりました。翌年、平成21年に、平塚市漁協准組合員となり、日々定置網漁に従事しています。

水産業をはじめて良かったと思うこと、やりがい

 定置網漁は日々驚きの連続!最も驚いたのは、着業した年に60kgもあるマグロ(キハダ)が一晩に300本も入ったこと!他にも、3m以上あるカジキやサメが入ったり、アジ、カマス等が大漁の際は祭りのように活気付きます。また、脂がのった金アジや太刀魚、カマス等、朝どれの地魚を味わうことができるのも漁師の特権!食べ切れない時は廻りのご近所や親戚、友人に配り、お裾分け返しで野菜や肉、酒等になるのも嬉しいところ。食に困ることはなく、物価高の時世で、特に食の面で優遇されていると思います。

水産業をはじめて分かった苦労

 漁業は力仕事の肉体労働ですが、全力で海や魚と向き合える日々は充実しています。昼夜逆転の仕事で、夜中0時過ぎから定置網の網締め~水揚げ、市場の競りに間に合うように出荷しないといけないので、時間に追われ忙しい仕事です。また、海という自然相手の仕事なのも大変なところ!荒天の日や、サメやカジキ、イルカ等が入ると危険がともないます。浜での作業も多いですが、魚を獲るだけでなく、獲るための定置網の補修や漁船の整備等も大事な仕事です。漁師は言われなくても対応できる機転が大事で、仕事を覚えて慣れるまでに時間がかかり、最初は大変でした。漁師歴17年目で大変なこともありましたが、日々の操業にやりがいを感じ、今では丘の仕事への転職は考えられません。

かながわの水産業の魅力

 平塚は首都圏近郊の海というイメージがありますが、烏帽子岩の浅瀬の近くにある株式会社川長水産川長三晃丸の定置網は好漁場で、季節を通じて様々な種類の魚が獲れます。沖合から来遊するキハダやブリ、シイラ、シュモクザメやカジキ、沿岸の金アジやカマス等、多種多様な魚が入り魚好きにはたまりません!また、株式会社川長水産では、親方以外、20-40代の5名で操業しており、10年以上の付き合いで気心の知れた仲間です。仕事はもちろん、個人的な相談にも親身になって応えてくれ、お互いに信頼できる堅い絆があります。

水産業をはじめようとしている方へのメッセージ

 漁業に興味を持っている皆さんは、海や魚が好きな人が多いと思います。釣り好きの自分は、大好きな海と魚への想いから、漁師になりたい気持ちが沸き上がり、アルバイトで定置網漁に乗船したことがきっかけでした。それと、漁業に限らずですが「わからないことはうやむやにせずに見て聞くこと!」海の仕事は丘の仕事と勝手が違い、マニュアルがなく、自分も最初は廻りの仲間に聞きながらやってきました。海や魚、漁業に興味があれば、就業前に乗船体験できるので、ぜひ定置網漁の現場を見て何でも聞いて下さい!

川長三晃丸での定置網漁の様子 川長三晃丸での定置網漁の様子

川長三晃丸での定置網漁の様子

平塚新港での獲れた魚の選別・出荷の様子 平塚新港での獲れた魚の選別・出荷の様子

平塚新港での獲れた魚の選別・出荷の様子

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