更新日:2024年4月4日
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淡水魚類図鑑
コイ目コイ科
分布 | 能登半島、静岡県以西の本州、四国、九州各地の湖沼河川に分布しています。神奈川県の魚は、当初は琵琶湖産アユの放流に混じり混入したと考えられていましたが、最近は漁業権河川(アユ放流河川)以外でも分布を拡大していることから、観賞魚としての流通量拡大も要因の一つと推定されます。 |
形態 | 体側に太い1本の黒い縦条があります。オイカワと非常に似ていますが、ウロコがオイカワに比べやや小さいことや縦条があること、開放域には少ないことなどが異なります。 側線鱗数46-55枚、尻びれ条数 3棘10軟条、上流から中流域に多く見られます。 |
生態 | 淵などどの流れの緩やかなところで見られ、水生昆虫や落下昆虫などを食べています。 |
備考 |
2000年3月30日、相模川において、カワムツが2尾(体長72、64mm)採捕されて以降、相模川水系で急激に分布を拡大し、現在では多摩川、鶴見川、境川、金目川、酒匂川など全県的に生息地が拡がっています。他方、近縁種のヌマムツは1996年に道志川で初めて確認されましたがその後の記録は少ないようです。 |
地方名 | 地方名:ムツ(中国、四国、中部)、モツ(琵琶湖)、ハエ(高知)、ブト(静岡) |
相模川で採集したカワムツ | 熊本県江津湖で撮影したカワムツ |
関連リンク
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