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更新日:2024年12月24日
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熱中症救急搬送者数と暑さ指数の関係を示すとともに、暑さ指数を活用した暑さ対策等をご紹介します。
神奈川県における熱中症による救急搬送者数は、暑さ指数(WBGT)※が高くなるとともに、増加しています。令和6年は、暑さの厳しい状態が長く続いていたことから、「熱中症警戒アラート」※が連日発令され、7月下旬から8月初めにかけては、一週間で400名前後(速報値)の方が県内で熱中症により救急搬送されました。
このように、暑さ指数(WBGT)が高い日、特に熱中症警戒アラートが発令されるような日には、外での運動や活動を避けるなどの「熱中症予防行動」を普段以上に実践することが必要です。具体的な熱中症予防対策は、下記関連リンクを参照してください。
県内の熱中症救急搬送者数と日最高暑さ指数の関係(令和6年8月31日時点)
出典:消防庁熱中症情報及び環境省熱中症予防情報サイトの速報値を用いて県適応Cが作成
「暑さ指数(WBGT)」は、人間の熱バランスに影響の大きい気温・湿度・輻射熱の3つを取り入れた暑さの厳しさを示す指標です。神奈川県内5地点の数値について、環境省熱中症予防情報サイトに掲載されており、2日後までの予測値やメール配信サービスなどが提供されています。
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなる(暑さ指数33℃以上)と予想される前日午後5時ごろあるいは当日午前5時ごろに、環境省と気象庁から発表されます。
県民の皆様には、テレビやラジオなどの報道機関や環境省熱中症予防情報サイトへの掲載等を通じて、提供されます。また、環境省では、LINEアプリを活用した熱中症警戒アラート・暑さ指数の情報配信も行われています。
神奈川県内の地域ごとの熱中症発生状況と暑さ指数の傾向(速報値)は、次のとおりです。暑さ指数の日ごとの最高値は、どの地点でも高低の傾向はおおむね同様ですが、その日の気象状況によって、地点間で6℃近く異なる日もあります。
各地域における熱中症救急搬送者数と日最高暑さ指数の関係(令和6年8月31日時点)
出典:熱中症による救急搬送状況について(消防保安課)及び環境省熱中症予防情報サイトの速報値を用いて県適応Cが作成
※地域の構成
【横浜川崎地域】横浜市、川崎市
【横須賀三浦地域】横須賀市、三浦市
【湘南地域】平塚市、鎌倉市、藤沢市、茅ケ崎市、逗子市、葉山町、寒川町、大磯町、二宮町
【県西地域】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町
【県央地域】相模原市、秦野市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村
※地域ごとの熱中症救急搬送者数は、速報値を用いて作成しているため、後日修正される可能性があります。
近年の猛暑により、神奈川県内(5月から9月)の熱中症による救急搬送者数は、2024年に過去最多の4,814人を記録しました。
今後、気候変動による気温の上昇等の影響により、人々の熱中症予防の対策に変化がないと仮定すれば、熱中症の救急搬送者数はさらに増加することが予測されています。
県内の熱中症救急搬送者数の変化
出典:消防庁熱中症情報から県適応C作成
熱中症対策の啓発にご活用ください。
チラシ表デザイン | チラシ裏デザイン |
神奈川県気候変動適応センターでは、熱中症を予防するための指標である「暑さ指数」を測定できる「暑さ指数計」の活用について、普及啓発を行っています。
皆様が「暑さ指数計」を活用する際の参考としていただくため、「暑さ指数計」の活用事例を収集・整理しましたので、是非ご活用ください。
暑さ指数計活用事例集(令和6年11月)(PDF:721KB)
神奈川県気候変動適応センターでは、県内における気候変動適応策としての熱中症対策の推進のため、『市町村連携による暑さ指数を活用した熱中症対策の検討』事業を実施しました。同事業では、熱中症を予防することを目的とした指標である「暑さ指数」を県民に広く知っていただくため、市町村と連携し、市役所等の県民に注目されやすい身近な場所を選定し、暑さ指数をリアルタイムで測定・掲示しました。
熱中症対策を検討・実施する際の参考としていただくため、同事業に係るマニュアル及び事業報告書を作成しましたので、是非ご活用ください。
このページの所管所属は 環境科学センターです。