更新日:2024年10月19日

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淡水生態系(河川)への影響と適応策

神奈川県における淡水生態系(河川)に関する気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 気候変動の影響に伴う河川水温の上昇により、生物の生育・生息適地が変化します。
 神奈川県では将来、冷水魚が生息可能な河川の減少が予測されています。

 

影響に対処するための県による施策(適応策)

 環境変化に伴う冷水魚の生息地の減少に対する影響緩和のため、対策を講じます。

現在県で取り組んでいる具体的な事例

  • 丹沢山塊に生息するヤマメやカジカなどの冷水魚について、分布や生態についての調査を実施
  • 在来のヤマメの産卵場を造成
  • 地球温暖化の影響を受け、分布域が縮小している湧水域の絶滅危惧種・ホトケドジョウについて、飼育下における遺伝子保存と水辺ビオトープによる生息地の復元研究をNPOと連携して実施

 

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

現在の状況

  • 魚類の繁殖時期の早期化・長期化
  • 暖温帯性・熱帯性の水生生物の分布北上

将来予測される影響

  • 3℃の気温上昇で、イワナ・アメマスの分布適域が現在の約7割に減少
  • 大規模な洪水頻度増加による濁度成分の河床環境への影響、魚類・底生生物・付着藻類等への影響
  • 渇水に起因する水温の上昇、溶存酸素の減少に伴う河川生物への影響

 

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