更新日:2024年10月19日

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暑熱による生活への影響と適応策

神奈川県における暑熱による生活への気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 神奈川県では、都市における気温の上昇により、ヒートアイランド現象が発生しており、これにより健康への影響のほか、快適性が失われるなど都市生活に大きな影響を及ぼしています。
 都市化による気温上昇に、地球温暖化が重なることで、将来、熱中症リスクの増大、睡眠障害、屋外活動への影響等が予測されています。

影響に対処するための県による施策(適応策)

 既に存在するヒートアイランドの影響に地球温暖化による気温上昇が加わり、熱中症、睡眠障害、屋外活動への影響等が大きくなると考えられることから、市街地においては、ヒートアイランド現象を緩和するため、緑化の推進、歩道における透水性舗装の実施等による地表面被覆の改善や、省エネルギーの推進等による人工排熱の低減などに取り組みます。

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

現在の状況

  • 大都市では気候変動による気温上昇にヒートアイランドの進行による気温上昇が重なっている(中小都市における100年あたりの気温上昇率が1.5℃であるのに対し、主要大都市の気温上昇率は2.6~3.2℃)
  • ヒートアイランド現象で上昇気流が発生することで短期的な降水量が増加する一方、周辺地域では雲の形成が阻害され、降水量が短期的に減少
  • 気温上昇の影響により、人々が感じる熱ストレスや熱中症リスクが増大
  • 発熱・嘔吐・脱力感による搬送者数が増加
  • 睡眠の質の低下により睡眠障害有症率が上昇

将来予測される影響

  • すでに存在するヒートアイランドに気候変動による気温上昇が加わり、気温は引き続き上昇
  • 気温上昇に伴い、体感指標である暑さ指数(WBGT※)も上昇
  • 熱ストレスの増加に伴い、だるさ・疲労感・熱っぽさ・寝苦しさといった健康影響が悪化
  • 熱ストレスが増加することで労働生産性が低下し、労働時間の経済損失が発生

※人間の熱バランスに影響の大きい気温・湿度・輻射熱の3つを取り入れた暑さの厳しさを示す指標

 

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