ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 神奈川ME-BYOリビングラボ実証事業を実施します!
更新日:2022年10月7日
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県では、県民が安心して未病改善に取り組むとともに、未病産業の持続的発展を促すことを目的とした「神奈川ME-BYOリビングラボ」を推進しています。
このたび、カゴメ株式会社から提案のあった実証事業について採択しましたのでお知らせします。
若年層を中心とする自身の健康状態に関心やリスクを感じることが少ない人は、自身に対する野菜摂取の健康効果が提示されても、行動変容につながりにくいと言われています。一方で、自身の行動が社会に好影響を与えることや、同じ目標を持った仲間が励まし合うことが、行動変容を促すと期待されています。
そこで本実証では、健康経営を実践する企業の従業員を対象に、自身の健康のために野菜摂取を推奨する栄養教育プログラムの実施に加え、「自分が野菜を食べることで誰かを助けることにつながる」というSDGs貢献の提示と、励まし合いによる習慣化のサポートをアプリで行うことで、野菜摂取行動に与える影響を検証します。
(1)実証事業者:カゴメ株式会社(愛知県名古屋市)、エーテンラボ株式会社(東京都中央区)
(2)テーマ名:SDGsへの貢献を提示する栄養教育プログラムが勤労者の野菜摂取量に与える影響
(3)対象となる未病領域:健康に関する意識・行動変容
(4)実施期間:令和4年10月から令和5年2月(予定)
(5)実証事業への参加者:県内協力企業に勤務する18歳以上の従業員の方約200名(予定)
(6)実証フィールド:かながわ信用金庫(横須賀市)、相模鉄道株式会社(横浜市西区)、相鉄ビジネスサービス株式会社(横浜市西区)、相鉄ホールディングス(横浜市西区)、損害保険ジャパン株式会社(横浜市中区)、横浜トヨペット株式会社(横浜市中区)
(7)実施内容:
項目 | 内容 |
---|---|
ア 参加者募集 |
参加者を募集し、事業者の説明に基づき実証参加の同意を得る。 |
イ 参加者の2群設定 | 参加者を年齢、性別の構成が等しくなるように「対象群」と「介入群」の2つのグループにランダムで割り当てる。 〇対象群 野菜摂取の動機付けセミナー動画視聴、野菜充足度推定デバイス「ベジチェック(R)」(注記1)による測定機会の提供、野菜飲料の提供 〇介入群 上記対象群の活動に加え、習慣化アプリ「みんチャレ」(注記2)を使用し、複数人のグループ形成による野菜摂取行動に関する目標達成への励ましあいを実施。野菜摂取行動により、アプリ内で貯まったコインは寄附に活用できる。 |
ウ アンケート実施、セミナー動画視聴、野菜摂取量測定、野菜飲料提供 | 〇アンケート(開始時、終了時に実施) 参加者背景調査(開始時のみ)、食物摂取頻度調査、野菜摂取に関する意識・行動の調査、社会貢献や動機付けに関する調査 〇動画視聴 管理栄養士による野菜摂取の動機付けセミナー動画を参加者各自で視聴 〇野菜充足度推定デバイスの設置 参加者の勤務先に野菜充足度推定デバイス「ベジチェック(R)」を設置。参加者の意志で自由に測定可能。 〇野菜飲料の提供 参加者に対し、野菜飲料(200ml)を24本提供(飲用は自由意志) |
エ アプリの使用(介入群のみ) | 習慣化アプリ「みんチャレ」をダウンロードし、ランダムの5人組でチームを形成。野菜摂取を目標に1日1回写真とメッセージで実施した行動をチームに報告し、コインを獲得。貯まったコインは、子ども食堂への寄附に活用できる。 |
オ 評価 | 次のアンケート項目について、開始時と終了後及び群間の検証・評価する。 ・野菜摂取量 ・野菜摂取に関する行動変容ステージ ・動機付けに関連する自己肯定感や社会貢献に関する意識 |
本実証では、みんチャレのアプリ内で貯まったコインを、カゴメ株式会社の野菜飲料(200ml)に換算して、県内の子ども食堂に寄附を行います。
〇寄附先
さくらホームレストラン(活動地域:横浜市中区)
よこすか三浦子ども食堂・地域食堂ネットワーク(活動地域:横須賀市)
寄附先については、県内で子ども食堂を運営する実践者らがつくるネットワーク「神奈川こども食堂・地域食堂ネットワーク」のご協力によりマッチングしました。
注記1 野菜充足度推定デバイス「ベジチェック(R)」
カゴメ株式会社が提供する機器。手のひらをセンサーに約30秒あてるだけで、野菜を食べることで蓄積される皮膚カロテノイド量を測定し、簡単に推定野菜摂取量を見える化できる。
参考:「ベジチェック(R)」HP(https://healthcare.kagome.co.jp/service/vege-check(別ウィンドウで開きます))
注記2 習慣化アプリ「みんチャレ」
エーテンラボ株式会社が提供する習慣化アプリ。新しい習慣を身につけたい人が5人でチームを組み、日々のチャレンジをチームに報告。チームの仲間の成果を見て刺激を受け、励まし合いながら習慣化・目標達成を目指す。自治体向けに高齢者のフレイル予防や生活習慣病予防のための健康事業でも活用されている。優れた未病産業関連の商品やサービスを神奈川県が認定する「ME-BYO BRAND」の令和3年度認定サービス。
参考:「みんチャレ」HP(https://a10lab.com/service/(別ウィンドウで開きます))
《SDGsの推進について》
県では、SDGsの達成にもつながる取組として、県民の未病改善の実践と未病産業の持続的発展を促す民産学公連携の実証事業を推進する神奈川ME-BYOリビングラボや、子ども食堂へのサポートの働きかけに取り組んでいます。
問合せ先
神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室
未病産業担当課長 釆女
電話 045-285-0156
未病産業グループ 浅井
電話 045-210-2715
このページの所管所属は政策局 いのち・未来戦略本部室です。