初期公開日:2024年4月18日更新日:2024年6月11日
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制御技術科のカリキュラムと卒業制作・研究を紹介します
制御技術科は4つの専門分野で、仕事に必要な実践技術を身につけます。
設計
製品開発における部品設計や機構設計を学びます。
●2次元CAD・3次元CADのソフトウェアを使い、パソコンで、部品の設計を行う。
●3次元データにより、3Dプリンタを用いて様々な部品を作る。
機械加工
産業用機械、自動車、航空、宇宙産業などで使用する部品の製作・組立てを行います。
●鉄などの材料を、思い通りの形にする。
●精密な精度(0.02mm以下)で加工する。
コンピュータ制御
スマートフォンや家電製品などの多くの電子機器に組込まれているコンピュータ制御技術を学びます。
●電子回路の設計・製作
●部品をハンダ付けして、回路基板を製作
●電子回路基板に実装されたマイコンにプログラムを書き込み、モータなどを制御
電気制御
信号機・エレベータなどの電気機器や生産設備の自動化に必要な制御技術を学びます。
●リレーやタイマの仕組みを学び、圧着端子により接続する
●空気圧や電気信号で動作する制御機器を用いた模擬生産ラインの製作
調べる・考える
機械・電気・情報の各分野の基礎を広く学びます。
毎日行われる丁寧でわかりやすい講義を聴くこと、与えられた課題を自分の言葉で考えること、この繰り返しがこれからの皆さんの骨格になります。
実体験する
十分に吸収した知識を実体験で経験に換えます。
いろいろな実習を通して、講義で学んだ知識を実体験の中で再確認します。教科書を読んだだけで終わる知識はありません。
使いこなす
講義と実習により定着した技術は、資格取得という目標を掲げてより高いレベルに引き上げることができます。
「やったことがある・使ったことがある」という経験レベルから「使いこなせます」という実践レベルにワンランクアップさせます。
作品にする
2年生の後半に入ると卒業制作がスタートします。
今までの知識や技術を最大限に活用して、メカトロニクス制御に関係するオリジナリティに富んだ作品を自ら設計し製作します。
令和6年度 制御技術科シラバス(1年生)(PDF:334KB)
令和6年度 制御技術科シラバス(2年生)(PDF:306KB)
制御技術科では、次の資格を授業内で取得できます。
低圧電気取扱業務に係る 特別教育修了証 |
電気災害を防止し労働者の安全を確保するために、事業者が労働者に実施する安全衛生教育 |
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産業用ロボットの教示等に係る 特別教育修了証 |
産業用ロボットに対して動作の位置や速度、動作の順番などのプログラミング作業を行うための資格 |
アーク溶接等の業務に係る 特別教育修了証 |
アーク溶接機を使用して溶接作業を行うための資格 |
研削といしの取替え等の業務に係る特別教育修了証 |
研削といしの取替えや取替え時の試運転作業を行うための資格 |
制御技術科では、次の資格を選択授業で取得をサポートします
第二種電気工事士
第一種電気工事士
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ビル、工場、一般住宅などの電気設備の工事を行うための国家資格です。 ※一種を取得するには、3年以上の実務経験が必要となります |
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技能検定(普通旋盤作業) 技能検定(フライス盤作業) 技能検定(機械製図CAD作業) |
技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。 |
マイクロコンピュータを用いたロボット掃除機の製作 多種多様なセンサを取り付けることで、部屋の壁や段差等を感知して回避し、自動で掃除をするロボットを製作しました。 |
ロボットアームの製作 3Dプリンタで製作した部品を組立て、3台のモータをマイコンで制御することで、人間の腕の構造に近い動きを再現できました。 |
高さによるワーク仕分け装置の製作 距離センサで高さを測定し、エアシリンダやベルトコンベアを用いて、ワークを高さごとに仕分ける装置を製作しました。 |
PLCを用いた鉄道模型の製作 車両の位置を検出するためのセンサを配置し、3編成の鉄道模型(Nゲージ)が自動で走行するプログラムを製作しました。 |
PLCを用いたクレーンゲーム製作 ラック&ピニオンギヤやワイヤー巻上げ機構を採用し、ゲームセンターにあるクレーンゲーム機を製作しました。 |
駐車場管理システムの製作 6台が駐車できる2階建て駐車場を製作し、管理システムをタッチパネルで表示するプログラムを製作しました。 |