更新日:2024年1月4日
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家畜の病性鑑定の業務紹介ページ
病性鑑定課は県全域(県央家畜保健衛生所管内・湘南家畜保健衛生所管内)を所管し、精密な検査(細菌検査、ウイルス検査、病理検査、遺伝子検査、寄生虫検査、免疫血清検査、生化学検査、牛海綿状脳症(BSE)検査など)により家畜の疾病診断を行っています。
病性鑑定の結果は、家畜の健康・衛生管理、家畜・畜産物を通した人の健康、食品の安全・安心に役立てられます。
感染症を疑う家畜より採取した臓器、鼻汁、糞便などから細菌を培養し、菌種を同定(生化学性状検査、遺伝子検査など)して原因菌を特定します。
顕微鏡像/炭疽(莢膜染色)/Bacillus anthracis
細菌培養/Pasteurella multocida
生化学性状検査/分離菌の同定
感染症を疑う家畜より採取した臓器、鼻汁、糞便などを培養細胞や発育鶏卵に接種して培養し、細胞変性効果や蛍光抗体法(FA)、血球凝集素の検出などによりウイルスの増殖を確認して原因ウイルスを特定します。また、遺伝子検査や血清中の抗体検査でウイルスが原因の疾病診断を行います。
CPK細胞によるウイルス分離/豚熱ウイルス/蛍光抗体法(FA)
CPK細胞によるウイルス分離/豚の伝染性胃腸炎ウイルス/細胞変性効果(CPE)
発育鶏卵によるウイルス分離/鳥インフルエンザ等
感染症を疑う家畜の解剖や採取した臓器の顕微鏡標本作製、一般染色や免疫染色を行い、組織学的な検索を行って疾病診断します。
顕微鏡像(牛の肺、HE染色)/壊死性肺炎
顕微鏡像(豚の肺、免疫染色)/豚サーコウイルス2型抗原の確認
パラフィンブロックの薄切/臓器からのスライドガラス標本作成
病原体等の遺伝子を検査します。
リアルタイムPCRによる迅速診断
増幅した病原体特異遺伝子/ゲル電気泳動像
寄生虫の感染状況や症状への影響について検査します。
間接蛍光抗体法による寄生虫の検査/ネオスポラ症
血液、臓器、飼料等に含まれる様々な成分を検査します。
高速液体クロマトグラフ(HPLC)による化学物質の検出
牛海綿状脳症対策特別措置法に基づき、96ヶ月齢以上(神経症状を示して死亡した場合は48ヶ月齢以上)の死亡牛についてエライザ法によるBSE検査を行っています。
ELISA法による抗体検出
このページの所管所属は 県央家畜保健衛生所です。