更新日:2024年8月26日
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神奈川県育成 ダイコン新品種 「湘白(しょうはく)」の紹介
県農業技術センター、県内生産者野路稔氏、横浜植木(株)の3者共同で育成し、平成27年6月19日に品種登録されました。
三浦ダイコンは、煮大根やなますで食味の良いことが知られていますが、収穫に労力がかかることなどから現在、神奈川県内でも生産量は限られています。そこで、食味が良いことに加え、現在主流の青首ダイコンと同様、総太りの形状で収穫がしやすく、調理がしやすい白首ダイコン品種の育成をめざしました。
まず、肉質柔軟で煮食に適した秋づまり系のダイコン品種’大蔵’(おおくら)と、県内生産者野路稔氏の父・重丸氏が三浦ダイコンの都系から育成した、肉色が純白で多汁質なダイコン品種’晩野路’(おくのじ)を交配し、食味の良い系統を野路稔氏と共同で育成しました。これを花粉親とし、県内種苗会社である横浜植木株式会社の所持する系統と交配し、一代交雑手法を用いて、先端から首部までまっすぐな総太りの形状で、生食で甘みが強く、加熱調理で煮崩れることの少ない’湘白’が誕生しました。
[概要]湘白の特性、育成経過等
「湘白」は青首ダイコンと異なり、根全体が白いダイコンです。
肉質がしっかりしていて、煮くずれが少なく、おでん、ブリ大根など、煮物に向いています。
色白で甘みがあり、食感がパリパリしています。
葉は毛じが少ないので、みそ汁の具や炒め物に利用できます。
新しい品種ですので、まだまだ県内での生産量は少ないですが、11月中旬頃から年末にかけて、県内の直売所等で販売される予定です。是非お試しください。
「湘白」とニンジンのサラダ スティックや、さいの目切りにして、お好みのソースで。
「湘白」のふろふき大根 ゆず味噌を添えて。
「湘白」のブリ大根
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