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更新日:2024年5月7日
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発電機という大きな機械を動かして電気を作っているところだよ。他にも送電設備というものを使って作った電気を送り出したりしているんだ。
石油や天然ガスを燃やして発電機を動かす火力発電、風の力を利用して発電機を動かす風力発電、水の力を利用して発電機を動かす水力発電、太陽の光を利用して電気を作る太陽光発電などがあるよ。
城山発電所の発電方法は水力発電で、その中でも特に珍しい揚水式の水力発電所なんだ。国内で2番目にできた純揚水式発電所なんだよ。現在稼働している純揚水式水力発電所の中では、一番歴史のある発電所なんだ。
揚水というのは水を高いところに上げるという意味だよ。通常の水力発電所では、ダムでせき止めていた川の水を下流に落とすときの勢いで発電機を動かして発電をするんだけど、揚水式発電所では発電を行うだけじゃなく、電気が余っている時間帯に発電機をポンプとして動かして下池(下の貯水池)から上池(上の貯水池)に水を汲み上げることができるんだ。城山発電所は上池(上の貯水池)に川から流れ込む水が全くないので、純揚水式発電所というんだよ。
城山発電所では、揚水のときに下池の津久井湖から、上池の城山湖へ水を汲み上げているよ。下池から上池までおよそ230mの高さをポンプで汲み上げているんだ。
ここでは発電所で作る電気の量が、みんなの家や工場などで使う電気の量より多くなってしまったときのことを言っているよ。ちなみに発電所で作る電気の量とみんなが使う電気の量のバランスが大きく崩れると、最悪の場合たくさんの発電所が停止して大規模停電となってしまう恐れがあるんだ。城山発電所では、発電で「電気を作る」ことの他に、電気が余っているときに揚水で「電気を使う」ことで電気の需要と供給のバランスを保つ役割も担っているんだね。
揚水で下池から上池に汲み上げた水は、発電所で作る電気の量が、みんなの家や工場などで使う電気の量より少なくなって電気が不足したときに、発電するために使われるよ。城山発電所では、最大250,000kW(およそ8万世帯分の電力)で発電することができるんだ。
8. 電気を使って汲み上げた水を使って、また電気を作っているの?
そのとおり!Q6の質問では電気の需要と供給のバランスを保つ役割もあるというお話をしたけれど、揚水式発電所である城山発電所にはもう1つの役割があるんだ。その役割とはズバリ「電気を水の力に変えて貯めておくこと」!実は発電所で作られた電気はそのままの形では貯めておくことができないんだ。城山発電所では余っている電気をポンプに使って水の力に変換して上池に貯めておき、必要なときが来たら貯めていた水を下池に流して発電機を回すことで電気に再変換してみんなのお家に届けているんだよ。
城山発電所の発電機1台につき、1秒間に最大48000リットルの水を使って発電しているよ。お家のお風呂をおよそ200リットルとすると、発電では1秒間にお風呂240杯分の水が使われていることになるんだよ。城山発電所には同規模の発電機が4台あるから、最大出力で発電したときには1秒間にお風呂960杯分もの水が使われるんだ。
上池の城山湖が満水のときで、城山発電所の発電機が4台全て最大出力で動いたときにはおよそ5時間30分の発電が可能になっているよ。その間使われる水の量は…
48000リットル/秒×330分×60秒×4台=3,801,600,000リットル(使用水量約380万m3)
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