初期公開日:2023年8月28日更新日:2025年1月30日
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入院中にご家族が出来ることについての説明です
〇面会
NICUにおける面会は、ママやパパと赤ちゃんとの繋がりを深め、赤ちゃんの発達を支援するという大切な側面があります。ママやパパがお子さんに話しかけ、笑いかけてあげると、発達に良い影響をもたらしてくれます。
状況によって赤ちゃんにしてあげられることが変わりますので、担当スタッフと相談して家族の時間にしてください。
面会の時間や人数などは、病院によって違いますので、それぞれの病院に確認してください。
〇母乳
早く小さく生まれた赤ちゃんにとって、母乳はいちばんの栄養です。授乳には、ママにとっても子宮の回復を促したり、糖尿病や高脂血症などの発症頻度を減らす効果があるといわれています。
最初は口から母乳を飲むことが難しいため、ママは搾乳をします。母乳の分泌や搾乳にはママの「休息、睡眠、リラックス」が大切です。周りのご家族は、搾乳器の消毒など、可能な範囲で、ママをサポートしてあげてください。暖かいお風呂に入ってもらったり、肩のマッサージなどをしてあげるのも良いでしょう。
搾乳が辛いときや、思うようにいかないときは、無理せずに、いつでも助産師や看護師にご相談ください。また、母乳バンクと契約して、母乳の提供を受けている医療機関もあります。契約している病院かどうかは、病院にご確認ください。
〇赤ちゃんに触れてあげること
赤ちゃんは無菌状態で生まれてきます。母乳を飲むこと、家族に触れてもらうことなどによって、ご家族の常在菌が赤ちゃんの腸や皮膚に住み着き、病原菌から守ってくれます。
また、手のひらから伝わる温もりは、親子ともに血圧や呼吸を安定させる効果があるとも言われています。ぜひ優しく、たくさん触れてあげてください。
注意点として、赤ちゃんに触れる前には手指消毒をしましょう。
〇お兄ちゃん、お姉ちゃんのこと
ママが急に入院になり、赤ちゃんが生まれたのに、おうちに帰ってこないことなどがわかると、お兄ちゃん・お姉ちゃんもなんとなく不安を感じ、寂しい気持ちになります。急に甘えん坊になったり、気持ちが不安定な様子になることがあるかもしれません。
これらは、お兄ちゃん・お姉ちゃんの発達の中で見られる反応です。ご家庭では短時間でも、お兄ちゃんやお姉ちゃんだけに向き合って、主役となる時間を作ってあげてください。
面会の様子を話したり、写真を見せてあげるのもいいかもしれません。
〇おじいちゃん、おばあちゃんにできること
ママ・パパは不安や心配事の中で日々過ごしています。おじいちゃん・おばあちゃんは、あたたかく見守ってあげてください。
赤ちゃんに、ごきょうだいがいる場合には、お兄ちゃんお姉ちゃんの気持ちを否定せずに聞いてあげるなど、サポートもよろしくお願いします。可能な範囲で、家事を手伝ってあげることも良いと思います。
ご家族が、頑張りすぎて疲れているように感じるときは、お互いに休息をとるように心がけてください
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康増進課です。