更新日:2024年12月27日

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受動喫煙による健康への悪影響

鎌倉保健福祉事務所 受動喫煙による健康への悪影響のページです。

ここでは、たばこの煙が体にどんな作用を及ぼすのかを解説します。

受動喫煙による主な健康被害

なぜ健康によくないの?
紙巻たばこの喫煙によって発生する化学物質は約4300種類の粒子成分、約1000種類のガス成分の合計約5300種類と報告されています。このうち、発がん性があると報告されている物質は70種類に及びます。そして、その有害成分は喫煙者が吸う煙(主流煙)よりも、火のついた部分から立ち上る煙(副流煙)に多く含まれるものがあり、副流煙を吸ってしまうこと、つまり受動喫煙は多くの病気の危険性を高めることになります。

対象

健康被害

解説

大人には がん、心疾患など 受動喫煙の科学的な研究は進んでおり、平山雄博士の報告では、本人が吸わなくてもヘビースモーカーの夫をもった女性では肺がん死亡のリスクが約2倍になると報告されています。また別の研究では、虚血性心疾患のリスクは1.3倍、脳卒中のリスクは1.24倍とされています。
子どもには 乳幼児突然死症候群(SIDS)、喘息など 乳幼児突然死症候群とは、それまで元気だった赤ちゃんが、睡眠中などに何の前ぶれもなく亡くなってしまう病気です。主な原因のひとつに、妊娠中から出産後の家族喫煙が挙げられています。
妊婦さんには 早産、低出生体重・胎児発育遅延など 妊婦さん本人が喫煙しなくても、家族などによる受動喫煙がリスクを高めます。

たばこの煙に含まれているもの

煙には何が含まれているの?
たばこの煙に含まれる主な有害物質には、ニコチン、一酸化炭素、タール、アンモニアのほか、ホルムアルデヒド、ベンゼン、トルエンなどがあります。たばこ1本に含まれる化学物質の重量、主流煙及び副流煙の比率と、健康への影響は以下の通りです。(厚生労働省e-ヘルスネットより)
※市販たばこ7種類での最小値-最大値
副流煙/主流煙比が1より大きいものは副流煙にたくさん含まれているという意味になり、たばこの銘柄別にみてもすべての銘柄で副流煙の方が多くの有害化学物質を含んでいます。

成分

副流煙/主流煙比

解説

ニコチン 2.8-19.6 神経毒性の強い猛毒です。喫煙をやめにくくする作用があります。また、強い血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させます。
一酸化炭素 3.4-21.4 一酸化炭素は酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすい性質をもっています。頻繁に喫煙する人は慢性的な酸素欠乏状態となり赤血球が増えるなどの影響もあり、血管の動脈硬化を促進するともいわれています。
タール 1.2-10.1 たばこのヤニ。ベンゾピレンなどのがんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。
アンモニア 294.2-
2565.5
粘膜を刺激する物質。目が痛くなるなどの原因となります。

リンク

 かながわのたばこ対策【県 がん・疾病対策課】

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