ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会調査結果等について
更新日:2022年9月5日
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県では、令和元年7月に発生した骨折事案を再調査する中で、「事実であれば不適切な支援と思われる情報」を複数把握しました。
把握した情報の調査を行うため、令4和年3月3日に「県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会」(以下「外部調査委員会」という。)を設置しました。同年4月26日には調査結果(第一次)を公表し、引き続き調査をしてまいりました。
9月1日に開催した第8回県外部調査委員会において、調査結果報告書がとりまとめられましたので、本日、公表します。
(1) 構成員 学識関係者、医療関係者、施設関係者、障がい当事者関係等の7名
(2) 開催状況 8回開催
(3) 調査方法 支援記録等の書面調査、関係職員及び利用者等へのヒアリング等
(4) 調査時期 令和4年3月から9月
(5) ヒアリング人数 131人(延べ213人)
(1) 虐待が疑われる事案(25件)
県が把握した情報の一部又は全部が事実であったことから、障害者虐待防止法に規定される虐待が疑われ、県として関係自治体に虐待通報した。
(2) 不適切な支援等であり、速やかに支援方法等を見直すべき事案(12件)
県が把握した情報の一部又は全部が事実であるが、外部調査委員会では、虐待が疑われる事案とするか、不適切な支援等とするか、判断が難しかった。
(3) 事実の特定が困難な事案(17件)
県が把握した情報が推測や伝聞による情報で、書面調査やヒアリング調査でも事実関係が明らかにならない等、事実が特定できなかった。
こうした事案の中には、園が把握した時点で徹底的に調査を行っていれば、事実究明ができていた可能性がある事案もあり、当時の園の対応が不十分だった。
(4) 事実が判然としていない事案(24件)
7月以降に把握した事案などは、現時点で情報提供者へヒアリングができていない等、調査を継続する必要がある。
(5) 事実ではなかった事案(8件)
県が把握した情報が情報提供者の事実誤認であったり、ヒアリング調査で異なる証言を複数確認し、情報の信憑性が低いと考えられたり、県が把握した情報は事実ではなかったと判断した。
(6) 過去の虐待通報事案で通報・公表済等の事案(5件)
令和元年11月に職員が利用者に水をかけたとして虐待認定された事案等、過去に虐待通報や職員の処分、県としての公表等を行っていた事案であった。
別紙(PDF:2,004KB)のとおり
外部調査委員会による調査は終了しますが、現時点で事実が判然とせず、調査を継続する事案については、県と園が調査を行い、年度内に県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プロジェクトチームに報告します。
外部調査委員会委員の皆様には、引き続き、支援改革プロジェクトチームに参画していただきます。
支援改革プロジェクトチームでは、次の内容に取り組みます。
・ 中井やまゆり園の支援改革プログラムの作成
・ 外部調査委員会において、事実が判然としていない事案の調査への助言
(注記)県立中井やまゆり園について
【施設の概要】主として、知的障害のある方に対する支援を行う障害者支援施設
【所在地】足柄上郡中井町境218番地 【定員】入所140名(うち短期入所18名)
問合せ先
(県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会について)
神奈川県福祉子どもみらい局共生推進本部室
意思決定支援担当課長 岡田 電話045-285-0549
神奈川県福祉子どもみらい局福祉部障害サービス課
課長 髙橋 電話045-210-4702
(中井やまゆり園について)
神奈川県立中井やまゆり園
園長 菅野 電話0465-81-0288(内線601)
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部障害サービス課です。