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更新日:2024年12月25日
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細菌やウイルスによる食中毒
食べ物や飲み物が原因で、おなかがいたくなったり、吐いたりすることを食中毒といいます。食中毒の多くは、細菌やウイルスといった非常に小さな生物によりおこります。ここでは、食中毒をおこす細菌やウイルス、寄生虫のことを学習しましょう。
このページでは、食中毒をおこす代表的な細菌やウイルス、寄生虫などを解説します。
イメージがしやすいように、それぞれの細菌やウイルス、寄生虫にイラストをつけてまとめてみま
したので、一緒に学んでみましょう!
まもる先生
このページでは、食中毒をおこす細菌やウイルスを「ポイズンモンスター」と呼んで説明しています。
(1)食中毒を起こすポイズンモンスターの種類のことです。【菌】は細菌、【ウイルス】はウイルス、【寄】は寄生虫をあらわしています。
(2)ポイズンモンスターの名前です。
(3)ポイズンモンスターのとくちょうです。
(4)ポイズンモンスターがおこす、食中毒の症状のことです。
(5)ポイズンモンスターがついていることがある食べ物です。
(6)ポイズンモンスターがついた食べ物を食べてから、(4)の症状がでるまでにかかる時間のことです。
(7)ポイズンモンスターがおこす食中毒にならないためのポイントです。
カンピロバクター |
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とくちょう |
牛やブタ、ニワトリなどの腸の中に住んでいる。 生肉や生レバー、生焼けのお肉にかくれていて、食べた人に食中毒をおこす。 |
主な症状 |
おなかがゆるくなる(下痢) おなかがいたくなる(腹痛) 熱が出る(発熱) |
原因になる 食べ物 |
生焼けのお肉や生肉、生水(未殺菌の水) |
潜伏期間 |
2日から7日 |
予防のポイント |
お肉をさわった後はよく手を洗いましょう。 お肉は中まで火をとおしてから食べましょう。 (中心温度が75度で一分以上加熱すると死んでしまいます。) 生水(未殺菌の水)を飲むのはやめましょう。 |
腸管出血性 大腸菌 O157 |
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とくちょう |
牛や羊などの腸の中に住んでいる。 生肉や生焼けのお肉、生野菜にかくれていて、食べた人に食中毒をおこす。 強力な毒を作って、重症(じゅうしょう)となることもある。 |
主な症状 |
おなかがゆるくなる(下痢) 熱が出る(発熱) おなかがいたくなる(腹痛) 血がまじったうんちが出る(血便) |
原因になる 食べ物 |
生焼けのお肉や生肉、生野菜、生水(未殺菌の水)など |
潜伏期間 |
2日から7日程度 |
予防のポイント |
野菜や果物は食べる前によく洗いましょう。 お肉は中まで火をとおしてから食べましょう。 (中心温度が75度で1分以上加熱すると死んでしまいます。) 動物をさわった後は手を洗いましょう。 生水(未殺菌の水)を飲むのはやめましょう。 |
黄色ブドウ球菌 |
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とくちょう |
人や動物の皮ふなどに住んでいて、皮ふに傷があるとたくさん増える。 手指の傷や汚い手から食べ物につく。 食べ物の中で毒を作り、毒がついたものを食べると食中毒をおこす。この毒は熱に強く、100度で30分加熱しても壊れない。 |
主な症状 |
はいてしまう(おう吐) おなかがいたくなる(腹痛) おなかがゆるくなる(下痢) |
原因になる 食べ物 |
傷がある汚い手で作ったおにぎりなど |
潜伏期間 |
30分から6時間程度 |
予防のポイント |
手指に傷があるときは、できるだけ調理しないようにしましょう。 調理する前によく手を洗いましょう。 調理器具はよく洗浄・殺菌してから使いましょう。 食べ物を保存するときは冷蔵庫にいれましょう。 |
ノロウイルス |
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とくちょう |
カキなどの二枚貝に住んでいる。 感染力がとても強く、食べ物についているウイルスが少なくても食中毒をおこす。 感染した人の吐いたものやうんちなどにたくさん含まれている。 冬に感染する人が増える。 |
主な症状 |
吐いてしまう(おう吐) おなかがゆるくなる(下痢) おなかがいたくなる(腹痛) 熱が出る(発熱) |
原因になる 食べ物 |
加熱不十分なカキやアサリなどの二枚貝や、ノロウイルスに感染した人がさわった食べ物 |
潜伏期間 | 24時間から48時間 |
予防のポイント |
二枚貝は中まで火をとおしてから食べましょう。 (中心温度が85度から90度で90秒以上加熱すると死んでしまいます。) 下痢やおう吐など、体調不良時には調理しないようにしましょう。 調理をする前によく手を洗いましょう。 |
アニサキス (幼虫) |
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とくちょう |
魚の内臓の中に住んでいて、目に見える大きさがある。(幅0.5~1㎜、長さ2~3㎝) 感染するとはげしい腹痛や、吐き気などにおそわれる。 熱をくわえるか、冷凍すると死んでしまう。 |
主な症状 |
はげしいおなかのいたみ(腹痛) 吐いてしまう(おう吐) |
原因になる 食べ物 |
サバやサンマ、カツオなどのお刺身 |
潜伏期間 | 1時間から36時間 |
予防のポイント |
この寄生虫は目に見えるので、見つけたら取りのぞきましょう。 生魚は一度冷凍するか、加熱してから食べましょう。 (-20度で24時間以上冷凍するか、60度で1分以上加熱すると死んでしまいます。) |
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