食中毒の発生について

2023年05月12日

記者発表資料

（県政・秦野記者クラブ同時発表）

　5月3日(水曜日)、秦野市内の飲食店を利用した人から「4月29日(土曜日)の夕方に飲食店で食事をしたところ、複数名が下痢、腹痛、発熱等の症状を呈している。」旨の連絡が平塚保健福祉事務所秦野センターにありました。
　当センターで調査を行ったところ、原因と考えられた食品は当該飲食店が提供した食事だけであること、症状が共通していること、患者の便からカンピロバクターが検出されたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、本日、この飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と決定しました。

1　摂食者数

7名(男性：7名)(調査中)

2　患者数

7名(男性：7名)(調査中)

3　入院者数

0名(調査中)

4　初発日時　

4月30日(日曜日)　12時頃(調査中)

5　主な症状

下痢、腹痛、発熱など

6　原因施設

名　称　健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき削除しました。
営業者　健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき削除しました。
業　種　健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき削除しました。
所在地　秦野市(所在地詳細は、健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき削除しました。)

7　原因食品

調査中
4月29日(土曜日)に提供された主なメニュー
串焼き(レバー、ぼんぢり、ハツ、ささみ明太子)、鶏ももからあげ、長芋醤油漬け、だし巻き卵など

8　病因物質

カンピロバクター・ジェジュニ

9　措置

原因施設に対して、5月12日(金曜日)から営業禁止

5月14日(日曜日)営業禁止解除

本件については、健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき、修正している箇所がありますので、記者発表時の内容をお知りになりたい方は、問合せ先までご連絡ください。

県民の皆さんへ

カンピロバクターによる食中毒とは

　カンピロバクターは細菌の一種で、ジェジュニやコリなどの菌種があり、鶏、牛、豚、ペット、野生動物などの消化管内に生息しています。
　食中毒の事例では、鶏肉や鶏レバー等の生食や加熱不足によるものがあります。

　潜伏期間：1日から7日

　主な症状：腹痛、下痢、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気など

カンピロバクター食中毒予防のポイント

1　食肉は十分加熱し、生食を避けましょう。

2　生肉を取り扱った後の手指、調理器具は十分に洗浄・消毒しましょう。

3　生肉を冷蔵庫で保存するときは他の食品を汚染しないようにしましょう。

4　井戸水や沢水は動物の糞等で汚染されている場合があるので、塩素消毒をするか、沸かしてから飲みましょう。

食品に「食中毒菌」が付着しても肉眼では分からない上、食品中で「食中毒菌」が増えても、臭いや味、色などが変わらないことが多いので、食品の取扱いにあたっては、次のことに注意して、予防対策を万全にしましょう。

食中毒予防の3原則

原則1　つけない

調理の前、生の魚や肉をさわった後は、手をよく洗いましょう。
包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用などに分けて使いましょう。
生の肉や魚を保存するときは、他の食品にふれたり、ドリップなどが他の食品を汚染しないよう、ラップなどに包んで保存しましょう。

原則2　増やさない

傷みやすい食品は室温で放置せず、冷蔵庫または冷凍庫に保存しましょう。
調理した食品は早めに食べましょう。

原則3　やっつける

加熱調理をする食品は中心までよく火を通し、特に肉類は生で食べないようにしましょう。
ふきんやまな板などの調理器具はよく洗い、消毒しましょう。

神奈川県の食中毒発生状況（本日発表の1件を含む）

	件　数	患　者　数	死　者　数
令和5年1月1日から5月12日　18時45分	30件	102名	0名
令和4年同期	13件	15名	0名
令和4年（1月から12月）	68件	526名	0名