東部総合職業技術校

本工事は、高等職業技術校の整備を目的に、旧寛政高校の校舎棟と体育館棟を有効活用するための改修を行うとともに、実習棟の新築を行ったものです。
設計の基本方針を「新たな職業能力開発の拠点」とし、将来の変化にも機動的に対応できる柔軟性を持ち、個性的でかつ親しみやすく、意欲を持てる訓練環境を目指しました。
校舎棟と体育館棟の改修にあたっては、既存壁を出来るだけ残しつつ、フレームや庇を設け、シルバーを基調としたハイテクをイメージした外壁とすることにより従来のイメージの刷新を図り、増築した実習棟との統一感を図りました。また、校舎棟で囲まれた中庭には訓練生の集いの場としてガラス張りの多目的教室とテラスを増築し、中庭と連続性を持たせました。
なお、本工事は環境に配慮した施設整備として、既存施設を有効に活用して建物を長寿命化することによりLCCO2（建物のライフサイクルを通じて排出される二酸化炭素の総量）の削減を図りました。さらに、校舎棟は開口部のガラスを複層ガラスにすることにより、また実習棟は外壁に断熱サンドイッチパネルを用いることにより、空調負荷の軽減を図っております。