茅ヶ崎養護学校

茅ヶ崎・寒川地域は県内の養護学校の中でも生徒の通学負担が最も重く、スクールバスの増車等の対策だけでは通学負担の軽減を図ることが困難な地域でした。この状況を抜本的に解消するため、この地域に全国でも数少ない「知的障害教育部門」と「肢体不自由教育部門」を複合した養護学校を設置することとなりました。
建物は周辺に拡がる田園風景への調和に配慮し、2階建てでボールト屋根にすると共に、色彩計画も子どもたちを包み込む「家」となるよう、内外とも暖色系を基本に赤・青・緑等のポイントカラーを施し、温かさの中にも変化と楽しさを持たせています。
土地の利用計画を含め、建物細部に至るまで「バリアフリーの施設空間の創造」をテーマに、建物配置は体育館を中心に一般教室、特別教室、可動シェルター式の温水プール等を利用形態に応じて有機的に配置し、ゆとりある学習生活空間づくりを図ったところです。