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更新日:2024年4月8日
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茅ケ崎海岸の概要
茅ケ崎海岸は、藤沢海岸と同様に、相模川から流出した土砂が東向きの波浪によって形成されたいわゆる扇状海岸線であることに加え、この一帯の海岸では西寄りの卓越風のため大量の砂が移動したと考えられています。
つまり、海浜の形成には、相模川の堆積作用と波浪の作用並びに海岸の隆起及び卓越風による飛砂などが複雑に関係しているものと考えられています。
茅ケ崎海岸では、藤沢海岸に比べて海岸侵食が進んでいますが、その原因がいくつか考えられますので、航空写真で紹介します
1954年4月21日
1964年10月25日
1980年5月11日
2005年10月28日10時00分推定TP+70cm
砂浜幅が全体的に狭くなっている様子がわかります。特に、茅ケ崎中海岸や菱沼海岸などは、1954年の写真と比べると砂浜がほとんど無くなっています。
これは相模川からの土砂供給量が極端に少なくなったことに加え、漁港やヘット゛ラント゛などの海域構造物による沿岸漂砂の遮断のためだと言われています。
茅ヶ崎中海岸の砂の拡大写真
鎌倉海岸に比べて貝殻の破片が無いことや侵食を受けて粒径の大きい砂が残っていることなどが特徴です。
平成18年8月15日の茅ケ崎中海岸の利用状況
普段は多くの人が自転車道を利用して海に親しんでいます。
平成18年8月15日のヘッドランド背後の利用状況
ヘッドランド背後には広い砂浜が広がり、賑わいを見せています。ヘッドランド周辺の海域は沖合いへの強い流れが発生することがありますので、十分注意してくださるようお願いいたします。
茅ケ崎海岸には「サザンビーチ茅ヶ崎」という海水浴場があり、多くの人で賑わいます。
茅ケ崎海岸から茅ヶ崎のシンボルとなっている烏帽子岩が望めます。烏帽子岩は、沖合い約1.2kmに大小30ほどの岩が集まった岩礁群で、岩礁の一つである姥島(うばしま)の中央に、烏帽子岩は高くそびえています。頂上は海抜約15mあり、茅ケ崎海岸のどこからでも望むことができます。烏帽子岩の名前の由来は、その昔の公家が被っていた烏帽子に似ているからです。太平洋戦争後の一時期、米軍が射撃訓練の標的にしましたが、射撃訓練を中止させるために、多くの市民の働きかけがありました。
茅ケ崎海岸では、砂浜から網を引き上げる漁「地引網」が行われています。近年の砂浜の減少によって、地引網が存続できなくなる事態が危惧されています。
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