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更新日:2022年4月1日
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野外施設で観察できるチョウ・ガのなかまの一部です。
【アゲハチョウ科】
南方系のチョウですが、近年では分布を北へ広げているようです。園内で普通にみられます。他のアゲハ類とは、後翅に尻尾のような突起がないことなどから見分けることができます。
【アゲハチョウ科】
体側の黒と赤の模様が美しいです。ゆったりと林内を舞う姿が見られます。また、食草のウマノスズクサ科(園内ではオオバウマノスズクサ)につく幼虫や、さなぎも特徴的な姿をしています。
【アゲハチョウ科】
青みがかった金属光沢が美しい大型のチョウです。園内の谷戸で7月~9月頃に、幼虫の食草であるコクサギやサンショウに産卵する姿や、地面で吸水する姿が観察できます。
【シロチョウ科】
早春の3月頃から11月頃まで、ほぼ一年を通してよく見られます。とくに夏に多く、幼虫の食草であるマメ科のハギ類やネムノキに群れる様子が見られます。
【シロチョウ科】
園内では4月~9月頃に見られます。名前のとおり、翅に黒い筋があるのが特徴ですが、夏型のメスは模様が薄く、モンシロチョウのように見えるかもしれません。モンシロチョウよりも薄暗いところを好むようで、園内では本種の方がよく見られます。
【シジミチョウ科】
南方系のチョウで、分布の広がりが注目されています。園内では4月~9月頃にかけて幼虫の食草である、シイ、カシ類のそばでよく見られます。
【シジミチョウ科】
園内では林縁部でよく見られます。翅の裏側の「虎斑」と呼ばれる木目のような柄が名前の由来ですが、表側も光の当たり方によって青く輝いて見えて美しいです。夏型と春型で模様が若干異なります。
【シジミチョウ科】
観察路に落とされた鳥の糞などに集団で群がって給水している場面などが見られます。一見地味ですが、近づくと一斉に飛び上がり、翅の表側の瑠璃色が見えるととてもきれいです。
【タテハチョウ科】
滑空と羽ばたきを繰り返す特徴的な飛び方が目立ちます。4月~9月にかけて園内のいたるところでよく見られますが、林縁部の陽だまりが好きなようです。
【タテハチョウ科】
成虫で越冬するため、早春に見かける個体はボロボロですが、6月以降に発生する羽化したての個体では橙色に金属光沢の青色が縁取る美しい翅を見ることができます。
【タテハチョウ科】
成虫で越冬し、春早い時期からも見られます。夏にはスズメバチやカナブンなどと一緒に樹液を吸っている様子も観察できます。翅の裏は地味ですが、表には瑠璃色の美しい模様があります。
【タテハチョウ科】
「国蝶」として知られています。7月~8月頃にクヌギやコナラの雑木林で、樹液を吸いに来ているのを見かけることがあります。幼虫はアカボシゴマダラやゴマダラチョウとよく似ていますが、背中の突起の数などで見分けられます。
【タテハチョウ科】
国内には奄美群島に分布する在来亜種がいますが、ここで見られるものは中国南部原産で、人為的に分布が拡大したといわれている特定外来生物です。成虫は5月頃から発生しますが、9月~10月頃よくみかけます。幼虫はオオムラサキやゴマダラチョウと一緒に越冬している様子が観察されています。
【タテハチョウ科】
園内で見かけるジャノメチョウの仲間の中では比較的大きいです。7月~8月頃に見かけることが多く、竹見本園のまわりでひっそりと暮らしています。
【タテハチョウ科】
一見地味なチョウですが、よく見ると目玉模様のまわりが淡い桃色で縁取られています。園内では5月~7月の初夏によく見かける印象です。
【タテハチョウ科】
落ち葉のような見た目から、存在に気づきにくいですが、ひとたび翅を開くとその大きさと派手な目玉模様、林床を跳ねるような飛び方がとても印象的です。また、ヨシなどで見られる幼虫もウサギのような頭がとてもかわいいです。
【セセリチョウ科】
5月~9月頃に、林縁部でよく見かけます。幼虫は林縁部に生える、つる植物のヤマノイモやオニドコロの葉を食べます。名前の由来は諸説ありますが、翅の模様が大名の裃に見えることからという説があります。
【セセリチョウ科】
春の早い段階から飛び始めるチョウです。年1回、春の間だけ成虫が発生します。日当たりのよい雑木林を好むようです。
【セセリチョウ科】
7月~8月頃に草地や林内で、アザミ類やヒメジョオンなどで吸蜜する姿が見られます。セセリチョウの仲間は何種か生息していますが、本種は名前の通り、翅の裏が黄色地に黒のまだら模様であることが特徴です。
【ヤママユガ科】
その名の通り、ヤママユの仲間では小さい種ですが、翅を広げると8~10cmほどあります。幼虫はサクラ類やカエデ類、クヌギやミズキなどを幅広く食べ、成虫は晩秋にみられます。
【ヤママユガ科】
夏によく見られる大型のガで、翅を広げるた姿は手のひらほどの大きさです。夜行性ですが、昼間の谷戸でも木にとまっているところに出会うことがあります。
【スズメガ科】
ホバリングが得意なスズメガの仲間です。目にも止まらぬ速さで羽ばたきながら、ミゾソバやツリフネソウの蜜を吸っている様子が観察できます。
【ヒトリガ科】
翅の鹿子(かのこ)模様が特徴です。6月~9月頃にかけてよく見られますが、弱々しい飛び方やその見た目から、ガと思われないこともしばしば・・・。
【ヤガ科】
夜行性のヤガの仲間です。成虫を見ることはなかなかありませんが、園内ではカラフルな幼虫がよく見られます。幼虫は初夏や秋にナガバヤブマオやカラムシなどにつき、刺激を与えるとブルブルと震えて威嚇します。
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