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更新日:2022年4月1日
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野外施設で冬にみられる木本植物です。
観察できる場所は野外施設マップを参照してください。野外施設マップ(PDF:257KB)
【ウコギ科】
開花時期:11月上旬~12月中旬
見られる場所:E26付近
天狗が持っている団扇(うちわ)でもおなじみの、大きな手の形をした葉をもつ常緑低木です。葉は奇数にしか裂けないので「八つ」ではありませんが、末広がりで縁起がいい「八」を名乗っているそうです。日陰でもよく育ち、古くから縁起木として親しまれています。秋から冬にかけてボール状に小さな白い花がはじけるように咲きます。
【グミ科】
開花時期:11月中旬~12月中旬
見られる場所:N16付近
つる性の常緑低木です。晩秋から冬にかけて淡褐色の花が下向きに垂れ下がって咲きます。葉も残っているのであまり目立ちません。植物全体がざらざらしていて、ルーペで観察してみると葉の裏にも、花にも、鱗状毛が目立ちます。
【キョウチクトウ科】
実の時期:11月中旬~1月上旬
見られる場所:N17付近
常緑のつる性木本で、落葉樹が葉を落とした冬の森を見上げると青々とした本種の葉が茂っているのが目立ちます。細長い果袋の中の種子には冠毛があり、熟して弾けると風に乗って運ばれます。冬の観察路では落ちている種がよく見られます。
【アオキ科】
実の時期:11月下旬~2月中旬
観察できる場所:K8、Y35など
冬でも葉を落とさない、常緑の低木です。色の少ない冬に赤くツヤのある実が色づき、よく目立ちます。エサの少ない時期に目立つことで、鳥などに食べられやすく、遠くまで種子を運んでもらえます。
【センダン科】
実の時期:12月~3月
見られる場所:E23、K16など
晩秋に黄褐色の実が熟します。実は葉が落ちたあとも長く枝先に残るため、冬の間はよく目立ちます。1.5cmほどの大粒の実はヒヨドリやレンジャクが好んで食べるようです。初夏には淡紫色の花をびっしりと付けます。
【ロウバイ科】
開花時期:12月下旬~1月中旬
見られる場所:M17など
中国原産の落葉低木です。真冬に、甘い香りを放つ半透明の蝋細工のような黄色い花が咲きます。開花時点では雌しべのみが成熟して他の花の花粉を受け取り(雌性期)、やがておしべが成熟し花粉を放出するようになる(雄性期)、雌性先熟の植物です。花粉は冬でも活動する昆虫によって運ばれます。
【カバノキ科】
開花時期:1月中旬~2月中旬
見られる場所:Y8、Y32付近
湿地などの地下水位の高いところに生える、落葉高木です。枝先から房状に雄花序が垂れ下がり、その下のほうに赤い雌花が付きます。それぞれ冬の間の暖かい日を狙って開花します。
【ツバキ科】
開花時期:1月下旬~3月下旬
見られる場所:Y24、N4など
当センターのツバキ園には植栽された栽培品種がありますが、県内に自生する野生のツバキはヤブツバキのみです。常緑で冬から春にかけて花をつけ、その花粉はメジロなどの鳥に利用され、受粉を手伝ってもらいます。
【マンサク科】
開花時期:2月上旬~3月上旬
見られる場所:M3、M6付近
中国原産の落葉小高木です。真冬に細い花びらの黄色い花を咲かせます。前年の葉が花の時期まで残り、褐色の葉と黄色い花が同時に見られます。
【ジンチョウゲ科】
開花時期:2月上旬~4月上旬
見られる場所:Y10付近など
樹皮の繊維が強く、鬼を縛れるほどであるというのが名前の由来です。また、冬に青々とした葉をつけ、夏に落葉するため「夏坊主」という別名があります。雌雄異株で早春にそれぞれ黄緑色の花をつけます。ジンチョウゲほど強くはありませんが、良い香りがします。
【スイカズラ科】
開花時期:2月中旬~4月下旬
見られる場所:Y17など
ウグイスが鳴き始める早春に、ラッパの形をしたピンク色の花がひとつずつ下向きに咲きます。初夏には赤い瑞々しい実をつけます。
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