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更新日:2023年3月31日
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丹沢登山
最も高い蛭ヶ岳の標高が1,673メートル、丹沢は決して高い山ではありません。その丹沢に毎年20万人を超える人々が集まってくるのはなぜでしょうか。
都会に近く交通の便が良いということは大きな理由でしょう。
でもそれだけではありません。
ゆっくりと歩いてみませんか。
のどかで懐かしい里山の風景は、いつしか急峻な尾根道に変わります。個性ある滝をいくつもかける沢、幻想の世界に吸い込まれるような霧のブナ林、胸のすく展望が開ける小ピーク。変化に富んだ山容は訪れる人を魅了することでしょう。
新緑の中に紅白のツツジが咲き競う陽春のころ、汗ばんだ体に清冽な沢水が心地よい盛夏、織りなす錦が急ぎ足で里に下る秋、朝日を浴びた霧氷が淡紅色に染まる厳冬期。
そんな季節の移ろいを五感でそして全身で受けとめる。これもまた丹沢の魅力であり、訪れる人の喜びとなるはずです。
無理のない計画と十分な装備でぜひ丹沢の休日をお楽しみください。
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各山についての詳しい情報は、最寄のビジターセンターまでお尋ねください。情報発信基地ビジターセンターへ
丹沢の最高峰、神奈川県内で一番高い山です。丹沢の中心近くに位置し、アクセスに時間を要するので、山小屋に宿泊しての山行をお勧めします。
南や東から入り塔ノ岳や丹沢山を経由するルート、西から入り檜洞丸を経由するルート、北から入り姫次を経由するルートなど、森林・岩場・笹原など多様な環境を通る、異なるレベルの様々なルートがあります。
山頂からは丹沢を見渡せる360度の展望を楽しめます。
蛭ヶ岳(冬) |
蛭ヶ岳(夏) |
西丹沢で一番標高が高く(丹沢全域では第4位)、登山者の数も多い山です。春はツツジ、秋は紅葉、冬は積雪も多く、首都圏から日帰りできる雪山として人気が高いです。
ゴヨウツツジ(別名シロヤシオ)とトウゴクミツバツツジが高所で咲く5月中旬から6月上旬の間が一番多くの登山者が訪れます。登山口である西丹沢ビジターセンター前では5月の最終日曜日に『西丹沢山開き』が行われます。
檜洞丸山頂 |
ゴヨウツツジ(シロヤシオ) |
トウゴクミツバツツジ |
神奈川県と山梨県の県境の山として丹沢北部に位置しています。神奈川県からの登山口は用木沢出合を起点とする、犬越路を経て山頂を目指すコースと、起点から北側に向かい加入道山を経て山頂を目指すコースがあり、両コースを周回することも出来ます。山頂の展望はありませんが、目指すまでに迎えてくれるブナを主体とした自然林が山の深さを感じさせてくれます。
大室山への登山道 |
大室山 |
丹沢山は丹沢の主脈である塔ノ岳と蛭ヶ岳のほぼ中間に位置しています。塔ノ岳から丹沢山へ続く稜線はアップダウンがゆるやかに続き、西側に富士山と丹沢の山々の眺望が広ります。山頂付近ににはブナ林が広がり、年月を経た大木にも出会うことができます。山頂は広くなだらかで、ゆっくり過ごせます。
塔ノ岳から丹沢山へ至る登山道 |
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鍋割山は丹沢の中でも年間を通してとても多くの登山者が訪れています。山頂は、草原状で南側の眺望が良く、天気に恵まれれば房総半島や富士山、南アルプスも眺めることができます。また、山頂への登山道は、ブナの森が広がる鍋割山稜、アセビやアカマツ等が多く見られる細尾根等、雰囲気の違う尾根道があり、山頂と一緒に楽しむのもお勧めです。
鍋割山山頂からの景色 |
鍋割山稜のブナ林 |
鍋割山荘 |
塔ノ岳は、初心者から常連登山者まで年間を通して沢山の登山者で賑わう人気の山です。
コースも多く、大倉から登りが続く大倉尾根、ヤビツ峠からの表尾根縦走、山頂から丹沢山へ続く丹沢主脈など、体力と技術に合わせて様々な楽しみ方が出来ます。
山頂からの景色は圧巻で、丹沢の山並と奥に佇む富士山や南アルプス、都心のビル群や相模湾まで、360度の大展望を楽しめます。
塔ノ岳山頂から見た景色 |
塔ノ岳山頂 |
空から見た塔ノ岳山頂 |
丹沢の中でも1、2を争うほどの人気の山です。
山頂には大山阿夫利神社の本殿があり、中腹には下社があります。下社から山頂へ続く表参道は石の階段や急登がありますが比較的歩きやすく、登山初心者の方にもお勧めです。
山頂からの眺望はとても良く、神奈川県の景勝50選に指定されています。江の島や三浦半島など神奈川県東部を一望できる景色は圧巻です。
下社 |
大山上空 |
山頂からの風景 |
丹沢では滑落や道迷い、体調不良などによる山岳遭難事故が毎年多発しています。
事前にしっかり情報を収集し、万全の装備と自分の体力にあったゆとりある登山計画を立てましょう。
そして!登山届は必ず提出しましょう!!
神奈川県警の登山関連のページです。 遭難事故状況が確認できます。 登山届がダウンロードできます。 また、丹沢の各警察署へのリンクもあります。 |
神奈川県自然環境保全センターが管理する登山道や長距離自然歩道の状況などについて発信しています。
神奈川県自然環境保全センター |
自然環境保全センターが提供する、自然公園歩道(登山道)や林道の情報です。 |
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かながわパークレンジャー 「パークレンジャーより自然公園情報」 |
かながわパークレンジャーが巡視した、登山道についての情報です。 |
丹沢で起こっている自然環境問題の中には、登山者が多く訪れることが原因となっていることもあります。登山者一人ひとりの心掛けが丹沢を守ることにつながります。
登山者が階段やぬかるみを避けて登山道のまわりを歩いたため、生えていた植物が踏まれて枯れてしまい、荒廃地が広がってしまった場所があります。
採取され続けたことにより丹沢から消えてしまった植物があります。山の植物は山の環境に適応しているため、他の場所では生育できないものもたくさんあります。
ごみは景観をそこねるだけでなく、土壌、動植物など自然への影響があります。
人の食べ物の味を覚えたり、警戒心の薄い野生動物が増えています。野生動物と人との距離が縮まることは、様々な事故につながり、人間に危害や被害を与えた動物は駆除される可能性があります。
丹沢は多くの人に利用される水源です。山頂などにある公衆トイレでは、排水を周囲に流さずに微生物の力でし尿を分解していますが、紙類は分解しにくいため、持ち帰りをお願いしています。
また、電気も水道もない山の中では、清掃、修理、消耗品や道具の荷揚げなどの管理費用が通常のトイレよりもずっと多くかかります。そこで、主要ルートの山頂(4か所)の環境配慮型トイレでは、1回の使用につき100円の協力金をお願いしています。(収支は「トイレ運営委員会」(県・山小屋で構成)で管理し、トイレの維持管理に使われています。)
丹沢にある県立ビジターセンター(秦野、西丹沢)と自然環境保全センターでは、山のトイレ事情の現状やトイレマナーについて、登山者の皆様に知っていただく為の活動を進めています。 |
電話:046-248-0323
このページの所管所属は 自然環境保全センターです。