高齢者コロナ短期入所施設における入所者への不適切な対応について

新型コロナウイルス感染症に対応する保健医療体制整備等の一環として県が設置し、管理運営を事業者に委託している「高齢者コロナ短期入所施設」（以下「施設」という。）において、施設に勤務する職員が入所者を叩くなど、不適切な対応を行った事案が発生しました。こうした行為は、絶対にあってはならないことであり、県では再発防止に全力で取り組んでまいります。

1　事案の概要

令和4年11月11日0時30分頃、施設に勤務する職員が、不穏症状があった入所者の介助を行う中で、当該入所者に腹部を蹴られたことに対し、足を叩く行為がありました。また、当該入所者の様子を「動画に撮って家族に送ろうか」と発言し、本人に断りなく撮影しました。
なお、入所者の方には、けがはありませんでした。

2　県の対応

本案件は、11月11日に県に対して匿名の情報提供があったことを受け、施設設置者である県として、同15日から17日にかけて関係者への聴取及び記録映像の確認を行い、事実を確認しました。
県ではご家族に謝罪するとともに、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づき、11月21日に当該入所者がお住いの市町村に対し、高齢者虐待を受けたと思われる高齢者に関する通報を行いました。
また、委託事業者に対し、高齢である入所者への適切な支援に関する職員研修の実施や施設内での相談窓口の設置等、再発防止に向けた取組みを指導し、順次実施しています。
併せて、施設において他に不適切な対応がなかったかについて、施設に勤務する全職員を対象としたアンケート調査をあらためて実施しています。

3　当該施設の概要

(1)施設名称　高齢者コロナ短期入所施設

(2)設置場所　相模原市南区麻溝台2-4-18　県立さがみ緑風園内

(3)対象者　新型コロナウイルスに感染し、軽症で入院の必要はないものの、自宅、高齢者施設、及び一般向け宿泊療養施設での療養が困難な高齢者

(4)開設日　令和4年8月24日

(5)入所定員　最大30床

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