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更新日:2024年4月1日
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神奈川県全体の入院者と重症者数についての推移予測
1 目的
本予測モデルでは、今後14日間に入院治療を必要とする重症者、入院が必要な患者等の数を予測することで、医療ひっ迫の可能性を予め察知するものです。
2 推計の概要
神奈川県全県だけでなく、二次医療圏別(横浜市、川崎市はそれぞれ1医療圏とする)/重症度別(中等症、重症)に、今後14日間の予測シナリオを提示しました。予測のため、過去の下水疫学調査から得られる下水中新型コロナウイルスの定量値、二次医療圏別の重症度別の療養者数やワクチン接種率、人流の変化率を考慮した回帰モデルを用いました。
3 推計方法
(1)二次医療圏における最も直近の重症度別の入院者数を被説明変数として、時系列回帰モデルを構築しました。説明変数として、過去の下水疫学調査から得られる下水中新型コロナウイルスの定量値、重症度別の患者数、ワクチン接種率、人流の変化率、年齢階級別の人口等を含め、それぞれの回帰係数を推計しました。
(2)(1)に基づき、今後7日間の重症度別入院患者数を二次医療圏別に推計しました。
(3)(2)に、過去7日間の重症度別入院患者数の週毎の変化率を乗じ、今後8日~14日間の重症度別入院患者数を二次医療圏別に推計しました。神奈川県全県の推計は、二次医療圏別の推計値の総和として推計しました。
神奈川県全体の入院者数と重症者数について、今後の推移を予測しました。
図の説明
この図表は、神奈川県全体の入院者数と重症者数についての実績と予測で、横軸が日付を、縦軸が入院者数・重症者数を示します。図中の「以降予測値」より左側の曲線は実績値を示し、「以降予測値」より右側の曲線は予測シナリオを示しています。
(1)入院者
2023年5月23日時点での2週間後の予測
予測モデルでは5月23日以降2週間にわたり県全体の入院患者数が約80%増加するが、確保病床及び協力病床数の合計(5月23日時点で2,195床)を大きく下回る。
(2)重症者
2023年5月23日時点での2週間後の予測
予測モデルでは5月23日以降2週間にわたり県全体の入院患者のうち重症者数は約2.5倍(県全体で23人)に増加するが、確保重症用病床数及び協力重症用病床数の合計(5月23日時点で218床)を大きく下回る。
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