更新日:2024年9月19日

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第2回レポート

カナカモミール

第2回目のインタビューは、第1回のインタビュー対象者の方がケアワーカーコースを学ばれた、県の職業技術校「かなテクカレッジ」の担当指導員の方にお話を伺いました。担当指導員の小島さんは、30人が在籍するケアワーカーコースのクラス担任であり、教科担当の先生でもあります。

  • かなテクカレッジ(職業技術校)は、就職につながるスキル(技術・技能)を身に付け、就職を目指す県立の施設です。
  • 「東部総合職業技術校」と「西部総合職業技術校」の2校体制で、3分野(工業技術分野、建築技術分野、社会サービス分野)の訓練コースがあり、全コースの募集定員の約1割に、「ひとり親家庭優先枠」を設定しています。
  • 就職へのきめ細かなサポートも行い、高い就職実績があります。

職業技術校について

  • 職業技術校にはどのような方が通っていらっしゃるのでしょうか?

(先生)「ケアワーカーコースでは、18歳から60歳までの様々な方が通っています。男女比は6対4程度で平均年齢は40代前半です。最近では、家族構成の多様化や女性の社会進出などにより、かつては男性が多かった『ものづくりコース』などで女性が増えていますね。ひとり親の方も含めて、子育て中の方も多くいらっしゃいます。」

第2回レポート写真1

  • 技術校生にとっては、学校を卒業してから、時間が経っている方も多く、学生生活は大変ではないですか?

「学校ではまず、生活リズムをつくるところから教えます。次に社会人としてのマナーと教養、専門技術へとつなげていき、その方の社会人としての成長を総合的に支援します。また、グループごとに課題解決に取り組む授業も多く、クラスの仲間と励まし合いながら、学生生活を楽しんでいます。」

  • ケアワーカーコースにはどのような理由で入ってくる方が多いですか?

「ご自身の親が介護職であり、その働く姿を見てきた方が多いですね。また、ご自身の親を介護する経験をきっかけに介護職を意識される方もいます。」

就職について

  • 卒業後の就職率、就職先について教えてください。

「職業技術校では、技術校生の就職支援のため、企業・団体と積極的に連携を図っています。
東部校のケアワーカーコースでは、入校後、早い時期に福祉施設等の事業者に技術校に来ていただき、企業説明会を行っています。この説明会で、働き方や施設の様子を理解したうえで、就職活動ができます。主な就職先は、介護施設や訪問系事業所になります。就職率は9年連続で100%です。」

  • 在学期間は6か月と短いですが、就職活動はいつから始めるのですか?

「入校の前に実施する、入校説明会から始めるというイメージです。入校時から就職という目標を共有し、生徒同士で切磋琢磨する場として職業技術校があります。」

第2回レポート写真2

介護職の将来性について

  • 将来的に介護職のニーズはどうなると思いますか?また、どんな人材が求められていますか?

「将来、介護人材は30万人の不足が見込まれており、ニーズは今後ますます高まっていきます。人とのふれあいが大事だという気持ちさえあれば、こなせる仕事だと思います。」

  • 最後に、入校を考えている方へメッセージをお願いします。

「ケアワーカーコースは、介護福祉士の受験に必要な実務者研修に対応した内容になっており、実務者研修修了後、実務経験3年で介護福祉士の受験資格を得ることができます。必要に応じて給付金制度なども利用できます。皆さんのやりたいことを実現させるお手伝いをしますので、ぜひ門をたたいてほしいと思っています。」

ありがとうございました。

インタビューで紹介した支援制度

  • 神奈川県の職業訓練(職業技術校)

「ケアワーカーコース」など、訓練期間が6か月のコースと1年間の一部のコースは授業料が無料です。また、全コース募集定員の約1割に「ひとり親家庭優先枠」を設定しています。

  • その他関連する支援制度
  • 職業訓練受講給付金

雇用保険を受給できない求職者の方が、訓練を受けやすくするための給付を受けることができる制度です。ハローワークの支援指示を受けて、職業訓練を受講し、条件を満たす場合は、職業訓練受講給付金を受給できます。

 

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