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更新日:2022年4月19日
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神奈川県の歴史をご紹介します
神奈川県域には貝塚、集落址、古墳、横穴墓など、わたしたちの遠い祖先の遺跡がおよそ7,500カ所もあり、全国的に見ても遺跡の多いところとして知られています。このように多くの遺跡があるのは、この地域が温暖な気候と、東京湾と相模湾という二つの湾に面し、西方に箱根や丹沢をはじめとする山々を背負い、動植物の繁殖に適した丘陵地帯と平野に恵まれたため、各時代を通じて素朴な生活を営んでいた人々にとって、大変に住みやすい場所であったからだと考えられます。
人面把手(横浜市公田町)
神奈川の地域では平安時代の中ごろから、在地の有力者の中から領主階級が成長しました。かれらは荘園を名目的に中央の貴族や大寺社に寄進し、みずからは荘司として実権を握り、次第に武士化していきました。源頼朝は、このような東国武士団の支持を得て鎌倉に幕府を開き、武家政権の基礎をつくりました。
伝源頼朝坐像(複製)
近世の神奈川県域は、武蔵国橘樹郡・都筑郡・久良岐郡の3郡と、相模国鎌倉郡・三浦郡・津久井郡・高座郡・愛甲郡・大住郡・淘綾郡・足柄上郡・足柄下郡の9郡に分かれていました。大名領は、幕末には、11万3千石の小田原藩、1万3千石の荻野山中藩、1万2千石の金沢藩(六浦藩)を数えるにすぎず、その他は幕府直轄領や旗本の知行地、寺社の御朱印地でした。
東海道五十三次細見図会(戸塚)
18世紀に急激な工業化を経験した西欧の先進諸国は、原料獲得と商品売却のための市場を求め、ヨーロッパから出てアジアに向かってやってきました。彼らの乗った船は18世紀末には日本近海にあらわれ、交易を求めるようになったのです。鎖国体制を守り続けた幕府も軍事的圧力を背景に開国を迫ったペリー率いるアメリカ艦隊に屈し、和親条約を締結しました。開港場の一つとされた横浜は日本と外国を結ぶ窓口となり、西洋文明がいち早く流入してくる場所となりました。このため横浜を中心とした経済圏が次第に形成されていきました。
横浜鈍宅之図
神奈川の現代は、関東大震災による廃墟からの復興に始まります。神奈川は軍事的に重要な地域であり、昭和10年代はまさしく「軍都神奈川」で、満州事変以降は、戦時体制が徹底化しました。昭和20年に米軍の爆撃が本格化し、市街地が再び廃墟の街に化しました。敗戦後の神奈川は、連合国軍の重要占領地域として民主的改革と戦災復興が行われました。昭和30年からは高度経済成長時代を迎え、社会資本の整備が進んだ反面、公害や交通戦争などの大きな社会問題を生みだしましたが、生活様式の近代化が進みました。
復興記念 横浜大博覧会絵葉書
元号(年号) | できごと |
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元年(1868年) |
(国)明治維新 |
2年(1869年) |
(県)観音崎灯台が点灯(洋式灯台のはじめ) (県)横浜-東京間に電信が開通(電信のはじめ) |
3年(1870年) |
(県)横浜毎日新聞の創刊(日刊紙のはじめ) |
4年(1871年) |
(国)廃藩置県 |
5年(1872年) |
(県)横浜港でマリア・ルス号事件(わが国初の国際裁判に発展) (県)官設鉄道、横浜一新橋間開業 |
12年(1879年) |
(県)第1回県会開催(16選挙区定数47名) |
13年(1880年) |
(県)国会開設の建白書を元老院へ提出(県民23,555人が署名) |
17年(1884年) |
(県)鎮守府が横浜から横須賀に移転(軍港横須賀の誕生) |
18年(1885年) |
(県)松本順の奨励により初めて大磯に海水浴場 |
20年(1887年) |
(県)横浜市街への上水道配水開始(近代水道のはじめ) |
22年(1889年) |
(国)大日本帝国憲法発布 |
23年(1890年) |
(国)第1回衆議院議員総選挙 (県)横浜-東京間に電話が開通(横浜の加入者は42人) |
26年(1893年) |
(県)南・北・西の多摩3郡を東京府に移管 |
27年(1894年) |
(国)日清戦争 |
29年(1896年) |
(県)横浜港の築港第1期工事が完成(近代港の誕生) |
32年(1899年) |
(国)改正条約実施 (県)横浜の外国人居留地が廃止 |
37年(1904年) |
(国)日露戦争 |
39年(1906年) |
(県)原富太郎が横浜の本牧・三渓園を公開 |
元号(年号) | できごと |
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元年(1912年) |
(県)東京府との境界が多摩川に確定 |
2年(1913年) |
(県)浅野総一郎が鶴見地先海面の埋め立て開始(京浜工業地帯の礎) |
3年(1914年) |
(国)第1次世界大戦 |
9年(1920年) |
(県)横浜仲仕同盟会が横浜でメーデーを挙行 |
12年(1923年) |
(国)関東大震災 |
14年(1925年) |
(国)治安維持法、衆議院議員選挙法改正公布(男子普通選挙実現) |
元号(年号) | できごと |
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6年(1931年) |
(国)満州事変 |
11年(1936年) |
(国)2・26事件 |
12年(1937年) |
(国)日中戦争 |
16年(1941年) |
(国)大平洋戦争 |
17年(1942年) |
(県)横浜事件(戦時下最大の言論弾圧事件) |
19年(1944年) |
(県)横浜・川崎・横須賀市で学童の集団疎開 |
20年(1945年) |
(国)太平洋戦争終結 (県)連合国最高司令官マッカーサー、厚木飛行場に |
22年(1947年) |
(国)日本国憲法・地方自治法施行 (県)第1回知事選挙、内山岩太郎当選 (県)相模ダム完成(相模湖誕生) |
25年(1950年) |
(国)朝鮮戦争 |
28年(1953年) |
(国)NHKが東京地区でテレビ放送開始 |
29年(1954年) |
(県)ビキニ海域で被災の第13光栄丸が三崎に帰港 |
30年(1955年) |
(県)本県で第10回国体秋季大会の開催 |
33年(1958年) |
(県)川崎臨海工業地帯造成事業の第1工区埋め立て完成 |
35年(1960年) |
(国)日米新安保条約の調印 |
39年(1964年) |
(国)オリンピック東京大会の開催 (国)東海道新幹線の開業 |
40年(1965年) |
(県)城山ダム完成(津久井湖誕生) |
42年(1967年) |
(県)第6回知事選挙、津田文吾当選 |
43年(1968年) |
(県)東名高速道路、厚木一東京間が開通 |
47年(1972年) |
(国)沖縄県復帰・日中国交正常化の共同声明に調印 (県)横浜市営地下鉄、上大岡一伊勢佐木長者町間開業 |
48年(1973年) |
(国)第1次オイルショックと狂乱物価の出現 |
50年(1975年) |
(県)第8回知事選挙、長洲一二当選 |
53年(1978年) |
(県)三保ダム完成(丹沢湖誕生) (県)新神奈川計画の策定 |
56年(1981年) |
(県)県と米国・メリーランド州が友好提携に調印 |
57年(1982年) |
(県)環境影響評価制度が発足 |
58年(1983年) |
(県)情報公開制度が発足(都道府県で初) (県)県と中国・遼寧省が友好提携に調印 |
59年(1984年) |
(県)神奈川非核兵器県宣言 |
61年(1986年) |
(国)円高不況 |
62年(1987年) |
(県)第二次新神奈川計画の策定 (国)地価高騰 |
元号(年号) | できごと |
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元年(1989年) |
(県)県と西独バーデン・ビユルテンベルク州が友好提携に調印 |
2年(1990年) |
(県)県と大韓民国・京畿道が友好提携に調印 (県)個人情報保護制度が発足(都道府県で初) (国)バブル崩壊・複合不況 |
3年(1991年) |
(県)県の人口が800万人を突破 |
6年(1994年) |
(県)湘南国際村オープン |
7年(1995年) |
(県)第13回知事選挙、岡崎洋当選 |
9年(1997年) |
(県)かながわ新総合計画21の策定 |
10年(1998年) |
(県)かながわ・ゆめ国体開催 |
13年(2001年) |
(県)「希望の年」記念事業の実施 |
14年(2002年) |
(国)日韓共催ワールドカップサッカーの開催 |
15年(2003年) |
(県)第15回知事選挙、松沢成文当選 |
16年(2004年) |
(県)神奈川力構想・プロジェクト51を策定 |
17年(2005年) |
(県)第25回全国豊かな海づくり大会開催 |
18年(2006年) |
(県)神奈川県の人口が大阪府を抜いて全国2位 (県)相模原市、津久井町、相模湖町が合併 |
19年(2007年) |
(県)相模原市、城山町、藤野町が合併 (県)神奈川力構想(基本構想・実施計画)を策定 |
21年(2009年) |
(国)新型インフルエンザが大流行 (県)県の人口が900万人を突破 (県)全国初の「受動喫煙防止条例」を制定 |
22年(2010年) |
(国)日本APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議の開催 (国)羽田空港が国際拠点空港へ (県)相模原市が政令指定都市へ移行 |
23年(2011年) |
(国)東北地方太平洋沖地震が発生 (県)第17回知事選挙、黒岩祐治当選 |
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