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更新日:2023年5月12日
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新型コロナウイルス感染症とワクチンの効果
ボク、最近は、新型コロナの第6波に備えながら過ごしているつもりだよ。だけど、お出かけのときにちゃんとできているか心配になって、神奈川県衛生研究所のマスコット「衛生博士」に会いに行ったんだ。
「衛生博士」から、新型コロナ第5波から現在までの状況や、ワクチンの効果、1918年のスペイン風邪への対策、さらには、インフルエンザワクチンのことも教えてもらったよ。
つい、気を抜いてしまいがちな感染対策(1)マスクで鼻をきちんと覆う(2)会食のときは、はす向かいなど距離をとって座る(3)寒くても換気する
この3つは特に注意しながら、年末年始を過ごそうと決心したんだ。
アカデミックな帽子がかっこいい衛生博士とツーショット
デルタ株による流行が拡大した際に、65歳未満のワクチン接種が開始され、令和3年12月14日時点で全世代の約84%が2回目接種を完了しています。ワクチン接種後3か月から4か月は、非常に高い免疫が誘導されるため、感染防御的に働く免疫を持った人が増加しました。
また、皆さんが感染予防策を守ったことも、感染拡大が静まった要因であると考えられます。
デルタ株の検出件数(2021年/神奈川県内)
国別ワクチン接種率(2021年11月23日現在)
必要回数のワクチン接種が完了した割合(出典:Our World in Data)
M 適切なマスク着用
A アルコール等で消毒
S 遮へい、接触はショートタイム
K 距離と換気、冬はこれに加え、加湿
鼻までマスクで覆いましょう。
会食のときは、4人がけの席は2人ではす向かいに座りましょう。
冬季でも定期的に換気をしましょう。
2回目接種後から一定期間が経過すると、ワクチンの効果が落ちてくると言われています。3回目のワクチン接種により、感染予防や重症化予防効果の低下を防ぎます。
1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)の際、アメリカのフィラデルフィアでは、流行初期に学校閉鎖、集会の制限などのソーシャルディスタンスが行なわれず、対応が遅れました。一方で、初期の段階で公衆衛生学的な措置を積極的に行ったセントルイスでは封じ込めできた例もあります。
流行は指数関数的に増えるため、早めに手を打つことが重要です。
令和3年6月から9月末までの期間に行ったブレイクスルー感染調査では、2回目の新型コロナワクチン接種完了から2週間後以降に、新型コロナに感染した方のうち、65歳未満死亡者は0人でした。
ワクチンを接種すると、血中に中和抗体ができることにより、感染しても重症化しにくくなります。ワクチン接種後およそ6か月から8か月を過ぎるころに中和抗体の値が下がり出すケースがあるため、重症化を防ぐことができなくなる可能性があります。
血中の中和抗体が効果を発揮し重症化を防ぎます
ワクチン接種後おおよそ6か月から8か月後に中和抗体の量が減少することがあります
インフルエンザワクチンを打つと、季節性インフルエンザが流行したときに、いわゆる「免疫の記憶・メモリ」ができているため、新しい型でなければ重症化しないことが期待できます。高齢の方など、重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。
注意:抗体を作る免疫機能には個人差があリます
1918年に流行したスペイン風邪は当時の「新型インフルエンザ」にあたります
ワクチン接種による「免疫の記憶・メモリ」があれば、感染時に速やかに抗体を生成できます。
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