更新日:2024年6月6日
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富士山は、有史以来、確かな記録だけでも10回の噴火が確認されている活火山ですが、1707年の宝永の大噴火から噴火記録がありません。将来噴火することも十分に考えられます。
富士山は、神奈川県には所在しておりませんが、令和3年3月に改定された、富士山の「火山ハザードマップ」では、神奈川県内にも溶岩流などによる影響がおよぶ可能性が示されています。また、降灰については、県内全域に影響がおよぶ可能性が考えられています。
これを受けて、県では新たに神奈川県版「富士山火山防災マップ」を作成しました。
富士山も、活火山であり神奈川県にも影響がある可能性を認識して、火山情報が発表された場合には、情報に注意しましょう。
令和3年3月の「富士山ハザードマップ」の改定に伴い、本県において、関係市町等を構成員とする「神奈川県富士・箱根火山対策連絡会議 溶岩流ワーキンググループ」を設置し、富士山噴火時における、関係機関との連絡調整体制や、避難を進める手順などの検討を進め、広域避難に関する基本的な事項や考え方を「神奈川県富士山火山広域避難指針」として策定しました。
神奈川県富士山火山広域避難指針(令和6年4月)(PDF:723KB)
神奈川県の各地から望むことができる富士山は、今も近く深くではマグマが活動を続けている活火山です。
◆富士山ハザードマップが改定されたので、ご確認ください!
令和3年3月の富士山火山ハザードマップの改定により、神奈川県内にも溶岩流が到達する可能性が示されました。
〇溶岩流ドリルマップ(シミュレーション結果)
火山活動解説資料(富士山)(気象庁HP)
富士山の噴火警戒レベル〔気象庁作成〕
数ミリ |
道路交通支障 |
---|---|
10センチ以上 |
渓流に積もった灰による土石流の可能性 |
30センチ以上 |
木造家屋の倒壊のおそれ |
図:富士山が大規模な噴火が発生した場合の降灰深(センチ)の想定
(「富士山火山防災マップ」 (内閣府 富士山火山防災協議会)から引用)
参照
箱根火山は、約3千年前に神山の北西斜面で水蒸気爆発が起こり、この後、芦ノ湖・仙石原・大涌谷が形成されました。現在も大涌谷で噴気があがり、山麓に温泉の恵みを与える活火山です。
数百年に1度程度、水蒸気爆発が発生する可能性があり、箱根町では火山防災マップ(右の写真)を作成して住民、観光客に啓発を行っています。
神奈川県では、箱根山火山防災協議会を設置して、箱根町などの関係機関と連携しながら、箱根山の安全対策を進めています。
【参照】
このページの所管所属はくらし安全防災局 防災部危機管理防災課です。