南海トラフ地震に備えるために

我が国で想定される最大クラスの地震であり、神奈川県にも大きな被害をもたらす南海トラフ地震について、その特徴や対応を紹介します。

1.南海トラフ地震の概要

南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にのびる南海トラフ（プレート境界の海の溝）を震源に発生する地震であり、現在、我が国で想定されている地震の中で最大の地震です。
南海トラフ地震の震源域では、過去に、概ね100年から150年の周期で、繰り返し、大規模な地震が発生しており、今後30年以内の発生確率は約80％とされ、切迫性が指摘されています。
南海トラフ地震が起きることで、関東から四国・九州にかけて、強い揺れや津波等により、甚大な災害が発生するおそれがあります。

※詳しくは神奈川県ホームページ「南海トラフ地震の概要」をご覧ください。

南海トラフ地震の想定震源域

（気象庁リーフレット「南海トラフ地震-その時の備え-」より抜粋）

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2.南海トラフ地震の神奈川県への影響

南海トラフ地震は、プレート境界（南海トラフ）の震源域が「ずれる」ことで発生します。震源域がずれて地震が発生することを「割れる」と表現されることがあります。

※詳しくは気象庁ホームページ「南海トラフ地震のメカニズム」をご覧ください。

南海トラフ地震は、想定震源域の広い範囲で一度に割れる（「全割れ」とも言われます）場合や、東側と西側が別々に割れる（「半割れ」ともいわれます）場合があり、これが連続して発生することもあります。
震源域全体や東側を震源に発生する場合は、神奈川県も激しい揺れや津波に見舞われることが想定されます。
また、震源域の西側で発生した場合も、神奈川県には大津波警報が発表される可能性があるほか、南海トラフ地震臨時情報が発表され、後続の地震への備えなどの対応が必要になります。

※詳しくは神奈川県ホームページ「南海トラフ地震の神奈川県への影響」、「南海トラフ地震臨時情報」をご覧ください。

南海トラフ地震により想定される神奈川県の震度分布

（想定震源域の東側で地震が発生した場合）

（神奈川県地震被害想定調査報告書（平成27年3月）より抜粋）

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3.南海トラフ地震臨時情報

南海トラフ地震の震源域のどこかでマグニチュード7から8の地震が発生し、大規模地震の発生の可能性が、通常時と比べて高まったと評価された場合、国が「南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意・巨大地震警戒）」を発表し、連続して発生する地震（後発地震）への注意喚起を行う制度が設けられています。令和6年8月には、制度運用開始後初めての南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）が発表されました。

※詳しくは神奈川県ホームページ「南海トラフ地震臨時情報」をご覧ください。

南海トラフ地震臨時情報について

（「マンガで解説！南海トラフ地震その日が来たら・・・」（内閣府（防災担当）・消防庁・気象庁作成）より抜粋）

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4.南海トラフ地震臨時情報が発表された時の対応

南海トラフ地震臨時情報は、以前、東海地震で運用されていたような、地震の発生を予知するものではなく、通常時と比べて相対的に発生の可能性が高まったことを示すものです。「巨大地震注意・巨大地震警戒」の情報が発表された場合は、常日頃からの地震への備えの再点検や、津波が発生してからでは避難が間に合わない地域（市町村があらかじめ指定します）の方は事前避難を行う（巨大地震警戒の場合）など、後発地震への警戒が必要です。
南海トラフ地震臨時情報の意味を正しく理解し、この情報が発表された場合は冷静に対応するようお願いします。

※詳しくは神奈川県ホームページ「南海トラフ地震臨時情報が発表された時の対応」をご覧ください。