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更新日:2022年1月17日
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定置網 神奈川県 相模湾 観測ブイ 江之浦 漁業調査 船
定置網流出事故等の原因となる「急潮」※を観測するため、相模湾試験場では小田原市江之浦沖に観測ブイを設置して、流速と海面温度を観察していますが、この観測ブイは「ほうじょう」を使って定期的にメンテナンスしています。
観測ブイの潮流データはホームページでリアルタイムに発信し、注意喚起を行っています。
「江之浦沖ブイ水温・流向流速リアルタイムデータ」
※急潮とは、沿岸域で突発的に起こる強い流れで、沖合を流れる暖水(黒潮など)の流入によるものや、台風や大型低気圧などの通過の際に発生するものなどのことを言います。
定置網の敷設状況については、ROV(水中ロボット)を「ほうじょう」から潜行させ、網や碇綱等の状況を確認します。
また、ドローンにより空撮による確認も行っています。
研究員と船員は「ほうじょう」から船外機船「はやかわ」に移乗し、観測ブイに付着した貝や藻類を落としていきます。
ブイやロープには沢山の生物が付着します。
余談です!ロープに付着しているのは、ワレカラと言います。
これが、うじょうじょいて実にグロテスクと思いきや、よくよく観察していると何故かかわいく見えてしまいます。
流速計の交換作業も同時に行われます。
研究員より
相模湾試験場では「急潮の予測」に関する研究にも取組んでいます。
また、回流水槽を使用して定置網の模型実験を行い、急潮や波浪に強い定置網の開発を行うとともに、現場海域の状況に対応した定置網の適切な張り立てについて技術指導を行っています。
このページの所管所属は 水産技術センター相模湾試験場です。