初期公開日:2023年4月17日更新日:2024年1月29日
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大きな石や土砂の流れが、あっという間におそってくる土石流って知ってるかい?
山腹や川底の石や土砂が、長雨や集中ごううなどによって、いっきに下流へ押し流されるものを土石流といいます。その流れの速さは、時速20キロメートルから40キロメートルと、自動車なみのスピードです。なかにはゾウの何倍もある大きな岩がまじったものもあり、すさまじいいきおいで家や田畑をおし流してしまいます。
土石流による災害は、急な谷川があるところや、谷の出口にあるおうぎ形の「扇状地」とよばれる土地でよく起こります。また、火山ばいが原因になって起きることもあります。土石流はスピードが速いために、人命にかかわる大きな災害になることが多いのです。
こんな時は注意しよう
どうやってふせぐの?
土石流をふせぐには、山地からくずれる土砂の量を少なくするために、木を植えたり、谷川を流れ下る土砂をせきとめるダムをつくったりします。
さらに、「遊砂地」という砂をためるしせつや、危険な川を安全にする流路工などもつくります。
土石流のイメージ図(出典:特定非営利活動法人土砂災害防止広報センターHP)
おそろしい土石流
土石流は、大量の土砂が水とともに渓流を流れ、住宅や道路を押し流す恐ろしい土砂災害を引き起こします。危険な渓流の近くに住んでいる方は、日ごろから避難路、避難場所を確認しておき、大雨や長雨などの時には、気象情報などに注意して速やかに避難できるよう心がけておきましょう。
県では、土石流の土砂災害を未然に防止するため、土石流を止める砂防ダムや川岸の侵食を防ぐ護岸工などの整備を進めています。下の写真は、箱根町の砂防ダム群で、これにより土石流から下流の住宅や道路・鉄道を守っています。
(平成31年3月撮影)
このページの所管所属は県土整備局 河川下水道部砂防課です。