更新日:2022年1月14日
ここから本文です。
寒川浄水場が取水する河川の水質や、浄水場から送水する水質、お客様へお届けするまでの水質の管理について紹介しています。
寒川浄水場では、相模川から水をとり、浄水処理を行っています。相模川の水質は、雨や藻類の繁殖などの影響を受け、常に変化しています。
相模川の水質の変化に対応して常に安心安全な水道水を作るため、浄水処理の各工程に設置した自動の水質測定装置などを活用して、24時間体制で水質を管理しています。
24時間の監視体制
(1)濁り
浄水処理によって濁りが取れていることを常に確認しています。
水中の濁りは、濁りを集める薬品(凝集剤)を使って取り除きます。相模川は雨などによって濁ることがありますが、濁りの程度に応じて、水を最もきれいにできる最適な量の凝集剤を入れることで、濁りを取り除いています。
凝集剤の最適な量は、実験により決めています。
薬品の最適量を決定する実験
(2)消毒
浄水処理工程で塩素により消毒されていることを、残留塩素を測定することで常に確認しています。
残留塩素は時間とともに濃度が減少し、またその減少の程度は季節によって異なります。浄水場から離れた場所でも消毒効果が保てるように、給水区域内のお客様宅や施設等に残留塩素などの水質を自動で測定する装置を設置し、水温や天候なども参考にしながら、浄水場等で適切な量の塩素剤を入れています。
試験室での水質検査 給水区域内の残留塩素の確認
(3)におい・味
出来上がった水道水のにおいや味に異常がないことを毎日確認しています。
寒川浄水場は相模川の下流から水をとっているため、上流の湖や川底で繁殖した藻類などのにおいの影響を受けることがあります。そのため、相模川の水のにおいも毎日確認し、においがあるときには活性炭を使って除去しています。
においの検査
上記(1)~(3)に加えて、相模川の水質や季節に応じて、におい成分以外にも様々な物質を吸着する効果がある活性炭を使用し、より良質な水づくりを行っています。
また、水質に異常がないことを確認するため、相模川の水や出来上がった水道水(塩素を抜いたもの)で魚類を飼育し、魚類の動きを常時監視する装置も設置しています。生物の種類によって感知しやすい物質が異なることから、寒川浄水場では金魚、エビ、メダカの3種類の装置を設置し、水質管理に役立てています。
魚類による監視
このページの所管所属は 寒川浄水場です。