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更新日:2024年7月3日
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古川結莉奈さんの視線入力・視線入力ソフトEyeMoTの活用についてご紹介します。
視線入力は手などでマウスを操作することが難しくても、専用の機器を用いて、視線を使い、パソコンの操作をしたり、意思を表出することができます。障がいの程度や状態を問わず、生活の幅や世界が広がることが期待されています。
島根大学総合理工学部 伊藤史人研究室が開発した視線入力のソフトウェア「EyeMoT」(「Eye Movement Training」の頭文字からとっています)ではゲームを楽しんだり、ゲームを通じて視線入力のトレーニングを行うことができます。
ゲームは自分の陣地を塗り合う「対戦ぬりえ」や「射的」「ブロックくずし」「エアホッケー」など様々な種類のものが用意されています。1人でプレイする他、インターネットを介してオンライン対戦することができるものもあります。
自分自身でEyeMoTのゲームをして楽しむほか、EyeMoTの開発者である島根大学総合理工学部伊藤史人助教が開催をしているゲーム大会に参加して、全国の人たちとオンラインで視線入力の「対戦ぬりえ」などのゲームで個人対戦をしたり、「綱引き」などの集団で遊べるゲームで対戦をしています。大会では年齢や障がいの程度や状態に関係することなく、ゲームで対戦して、勝ち負けを争い、喜んだり、悔しがったりしています。
また視線入力でパソコンの操作もしています。文字入力の練習から始め、最初は難しかったですが、だいぶ入力が早くなりました。
視線入力対戦ぬりえでは全国の人と戦うことができます。
動きがとても速いのでドキドキハラハラ緊張しますが、大人の人とも勝負できるのでワクワクします。
EyeMoTは、手足が不自由であっても主に視線入力で「できる!」を支援するアプリケーションです。
結莉奈さんはEyeMoTのインクルーシブゲームで、全国の重度障害児・者たちと楽しむだけでなく、本気で戦い、時にはずいぶんと年上の普通のオトナにも勝ってきました。
見た目には、寝たきりの重度障害児で、多くのことはできないように思われがちです。でも、きちんとテクノロジーを適用することで、オトナが想定していた以上の能力を発揮します。
これからも、結莉奈さんにはオトナたちの想像を超えていってほしいものです。
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このページの所管所属は福祉子どもみらい局 共生推進本部室です。