更新日:2024年1月11日

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無線局施設

三崎漁業無線局

合同庁舎

城ケ島大橋の三崎側のたもとにある三浦水産合同庁舎の3階には漁業無線の通信所(通称「三崎漁業無線局」)があります。
ここから、東京湾や相模湾を漁場とする沿岸漁船や、伊豆諸島周辺や四国沖などを漁場とする沖合漁船に対し、時々刻々変化する気象情報や自衛隊の訓練情報及び大型艦船の航行情報など、漁業操業の安全確保に欠かせない情報を年中無休24時間体制で発信しています。
通信所から2kmほど離れたところに送受信所があり、送受信所の機器は通信所から遠隔操作しています。


通信風景

無線局では、高知県の足摺岬から千葉県の犬吠埼までの太平洋沿岸の気象情報について、気象台や海上保安庁などが観測した風向、風速、波、うねり などの気象データを収集し、さらに気象予報や注意報等を合わせて一日12回定時放送しています。
また、災害や海難事故等、非常事態が発生した時には緊急放送で随時発信しています。
定時になると「こちらは三崎漁業・・・・・」という特徴のある抑揚で放送が始まります。
放送時刻や周波数は、無線局(みさきぎょぎょう)放送時間表[PDFファイル/80KB]をご覧ください。


管制器

通信所の通信機器で沿岸・沖合漁船との交信を行っています。
通信は音声を使った無線電話で、入出港の連絡などを行っています。
東日本大震災発生時には、津波情報を絶え間なく放送して操業中の沿岸漁船に沖合での待機を呼びかけるなど、災害発生時には漁業者と漁船の安全確保に大きな役割を果たしています。


小型船舶救急連絡装置

通信所には小型船舶救急連絡装置を設置しています。
これは、漁船が搭載する27MHzDSB漁業無線機から発射されるデジタル方式の救急信号を検出する装置で、救急信号を検出するとランプとブザーで知らせると同時に、モニターに救助を求める漁船の情報を表示します。
無線局では、その情報を直ちに緊急放送し、その付近で操業中の漁船へ救助要請するとともに情報収集にあたり、合わせて海上保安庁へ通報します。


防災行政通信網アンテナ

通信所には神奈川県防災行政通信網の端末局が置かれ、地震、津波、台風、大雨洪水および強風波浪等の情報をいち早く得ることができます。
地震などの大規模災害が発生したときには、県の横須賀三浦地区現地災害対策本部との連絡に使用されます。


漁業無線局送受信所鉄塔遠景

送受信所です。
風車で有名な宮川公園のそばにあります。3基の鉄塔があり、鉄塔間にはアンテナ線が張られています。


漁業無線局送受信所無線機送受信機集中制御監視装置

送受信所の内部です。何台もの送受信機と、これら送受信機群を効率よく操作するための集中制御監視装置が置かれています。
集中制御監視装置は、災害等により通信所からの遠隔操作が不能となった場合にも、職員が送受信所へ急行し、漁業操業の安全に欠かせない通信業務を継続するために備えられています。

送受信所は、建物の中はきれいですが、夏は敷地内に雑草が生い茂るため、年に数回の草刈が欠かせません。
見通しの良い所にあるため、台風通過後や大風の吹いた後は、アンテナ施設に被害がないか確認作業に追われます。
常に潮風があたっているため、鉄塔の錆の進行状況にも細かなチェックが必要で、メンテナンスは欠かせません。


 

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