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更新日:2020年3月30日
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青森以南から九州の沿岸部に分布していますが、ごく沿岸の海藻の生えた岩礁域に多く分布しています。神奈川県では、主に相模湾側に分布しています。
ムラサキウニは主に海藻を食べて、6~7月になると生殖巣が発達し、成熟します。しかし、餌である海藻が減ると、生殖巣が十分に発達しない状態のまま異常に増殖し、少ない海藻さえも食べつくします。そのため、昨今日本の沿岸各地で問題となっている、カジメ、アラメといった海藻の群落が激減してしまう、いわゆる「磯焼け」の原因の一つと言われています。
海中のムラサキウニ
現在、神奈川県沿岸では磯焼けが深刻化しており、漁獲しても生殖巣の発達していないままのムラサキウニがほとんどです。
その対策として、漁業者と協力し、磯焼け対策として異常増殖したムラサキウニを駆除するとともに、ムラサキウニに三浦産の規格外のキャベツを与えることで生殖巣を発達させて商品化する通称「キャベツウニ」の研究に取り組んでいます。
可食部分は生殖巣であり、発達した状態を「身入りが良い」、「身が詰まっている」と表現します。
この生殖巣は雌雄で味に違いがあります。ウニの種類によっても異なりますが、比較的、雄はあっさり、雌は濃厚な味わいです。
棘に毒はありませんが、素手で触ると紫色~茶色に染まります。
企画研究部企画指導課
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