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更新日:2020年3月30日
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「シラス」とは魚の名前ではなく、イワシ類などの赤ちゃんなど細長く色素の少ない魚の総称です。
神奈川県では、相模湾側で、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類のイワシ類のシラスが漁獲対象となりますが、近年はカタクチイワシの割合が高いです。
主な漁期は、4~6月の春漁期と7月以降の夏秋漁期とがありますが、1月1日~3月10日はアユの稚魚を保護するために禁漁期間となっています。
神奈川県でのシラス全体の年間漁獲量(推定)はカタクチイワシの減少に伴い減少傾向にあります。ピークは600トンを超えていましたが、近年は半分の300トンほどになっています。春漁では、マイワシが主体となって漁を支えています。
シラスの漁模様を予測するため、定期的に神奈川県内の各所からシラスを入手し、どのような魚種構成になっているか調べています。
また、漁業者が進めていたシラス加工品のブランド化を支援しました。今では「湘南しらす」としてかながわブランドに登録されています。
神奈川県にいるカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類の見分け方は図のとおりです。①カタクチイワシは目と口が大きい点と、背ビレと尻ビレの基部が重なっている点が特徴です。②マイワシは背ビレと尻ビレは重ならない点が特徴です。③ウルメイワシは他の2種に比べて体に黒色素が少なく、口先が尖っている点が特徴です。
漁獲されたシラスは、一部は市場等にも水揚げされますが、多くは漁業者によって自家加工され、釜揚げやしらす干し、たたみいわしなどの製品になって直売されています。この、生産者(漁業者)が漁獲したものを自分で加工し、販売するという方法は、「6次産業」という言葉が生まれるずっと前から長く続いてきた神奈川県の誇りある文化です。
図 シラス見分け図
企画研究部企画指導課
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