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更新日:2020年3月30日
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オホーツク海以外の日本全域に分布しています。神奈川県では、冬から春に相模湾側で獲れるとともに、その年に生まれた200~400gの小型魚が秋~冬にかけて東京湾で獲れます。
3~4月にかけて、水深数十mの潮の流れのある小石まじりの海底に産卵します。ふ化後の稚魚はアマモ場や干潟などのごく沿岸の浅場に運ばれて着底したのち、大きくなるに従い沖合に分布を広げていきます。
雄は2歳、雌は3歳で成熟します。
以前は多くても漁獲量は年間0.5トン程度でしたが、放流数の増加につれて2007年以降漁獲量が
増加して、2019年には6トンに達しました。
近年は、まとまって漁獲されるようになり、小型底びき網漁業を行う東京湾では10~3月にかけて(ピークは11月)漁獲されており、ふぐ延縄漁業を行う相模湾では11~4月(ピークは12~2月)に漁獲されています。
2004年から種苗放流(適切なサイズになるまで育成したトラフグを海に放すこと)を行っており、資源量の増加に繋がっていると考えられます。漁獲尾数の約20~40%が放流魚と推定されています。東京湾ではトラフグの卵や稚魚が確認され、放流によって新たな資源が造成されつつあることがDNA分析などから明らかとなりました。
写真; トラフグの稚魚
高級魚として知られるフグの王様です。香り高く旨味に富んだ上品な味わいがあります。
トラフグをはじめ、フグ類は強い毒性を持つため、その取扱いには資格免許が必要です。
企画研究部企画指導課
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