初期公開日:2022年3月17日更新日:2024年3月7日
ここから本文です。
全国の自殺者数は、令和5年警察庁「自殺統計」によると、暫定値ではありますが総数が21,818人となっており、神奈川県内でも、1,363人の方が自殺で亡くなっています。
国は自殺対策基本法に基づき、毎年3月を「自殺対策強化月間」と定めて、国、地方公共団体、関係団体等が連携して「いのち支える自殺対策」という理念を前面に打ち出した啓発活動を推進しています。
3月は「自殺対策強化月間」です(厚生労働省)ホームページにリンク
講演会、イベント情報(かながわ自殺対策推進センター)ホームページへリンク
自殺された方の多くは、仕事の問題、生活苦、借金、介護や育児、心身の病気、事故や災害など様々な問題を抱えながらも、適切なサポートを受けていなかったことがわかっています。
国は自殺の多くが追い込まれた末の死として、「個人の問題ではなく、防ぐことのできる社会的問題」として取り組んでいます。
自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して~厚生労働省ホームページにリンク
こころの健康、子育て、仕事など相談できる様々な相談窓口があります。ひとりで悩まずにまずは各相談窓口にご相談ください。
「自殺を考えたときにどのように乗り越えたのか」というアンケートでは、家族や友人、職場の同僚などに話をきいてもらったと多くの人が答えています。(平成23年自殺対策に関する意識調査)
眠れない、食欲がない、口数が少ない等、いつもと様子が違うな・・と身近な人の変化を感じたとこはありませんか。もしかしたら、一人で悩みを抱えているかもしれません。
話を聴いてもらえた、わかってもらえたと感じることが、「自分を気にかけてくれる人がいるんだ・・」という安心感につながります。
自殺に傾いた方の多くは「孤独感」を抱え、「孤立」しているといわれています。
専門的な知識がなくても、相手の気持ち寄り添うことで「孤独感」を和らげることができるかもしれません。
この機会にそれぞれの立場で自分ができることを考えてみませんか。
ゲートキーパーとは、こころに不調を抱えた人や死にたい気持ちに苦しむ人のサインに気づき、見守り、必要な時は声をかけ、支援につなげる人のことです。
特別な資格ではありません。あなたにもできることがあります。無理をせず、自分ができる範囲でやっていきましょう。
気付き 家族や仲間の変化に気づく
声かけ 勇気を出して声をかける
傾聴 本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
つなぎ 早めに専門家に相談するよう促す
見守り 温かく寄り添いながら見守る
知識の普及 ゲートキーパーとして得た知識を伝える
ゲートキーパーの役割として、知識の普及があります。
悩んでいる人がいたら、勇気を出して声をかけてみること、話を傾聴すること、適切な相談窓口を案内すること等、ゲートキーパーとして知った知識を伝えてみてください。それぞれの立場でゲートキーパーとしての活動を無理をせずに続けていくことが大切です。
ゲートキーパーの活動を行うために必要な情報をまとめました。ご活用ください。
悩みを抱えた方をサポートするために、自分自身が健康であることが大切です。自分自身が健康でないと大切な人のこころのSOSサインを見逃してしまうこともあるかもしれません。
自分ってダメだな・・と落ち込む経験はありませんか。つらい気持ちが続くときは、ストレスがたまっているかもしれません。
ストレスが過剰になるとつらくなることもありますが、少しの工夫でうまくストレスをのりこえることができます。
自分に合ったストレス解消法を見つけて、対処していきましょう。以下を参考にしてみてください。
こころの疲れに気づいていますか わたしのこころサポートミニハンドブック(PDF:2,510KB)
精神科医の禅僧 川野泰周先生からの生きるを支えるメッセージ(PDF:9,793KB)
このページの所管所属は 精神保健福祉センターです。