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初期公開日:2024年6月11日更新日:2024年6月11日

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令和5年度神奈川県ワンウェイプラ削減オンラインフォーラム

令和5年度神奈川県ワンウェイプラ削減オンラインフォーラム

令和6年1月22日に「神奈川県ワンウェイプラ削減オンラインフォーラム」を開催しました。
フォーラムでは、様々な業界のワンウェイプラ削減の取組や、大学生の活動を発表いただき、意見交換を行いました。

 概要

  • 開催日時 令和6年1月22日(月曜日) 13時00分~14時45分
  • 開催方法 Zoomによるオンライン開催
  • 内  容 ワンウェイ(使い捨て)プラ削減の取組事例発表及び意見交換

 意見交換会

主に次の内容について、意見交換を行いました。

●アクリルパーテーションのリサイクル及び判別について
【株式会社小田急リゾーツ】
緑川化成工業株式会社さんに2点お伺いしたい。アクリルパーテーションとそうでないものを見分けるのが難しいとのことだが、見分けた結果、アクリルではないものはどうなるのか。
また、使用した飛沫防止パネルの回収は公式ホームページから申し込むとのことだが、それ以外で個人が協力できる方法はあるか。

【緑川化成工業株式会社】
今はアクリルパーテーションのリサイクルに注力しているが、アクリル以外については協力業者に依頼し、再利用していただくなどしている。
個人が使用したアクリルへの対応については、一企業ですべてに対応するのは困難なため、行政や他企業と協力をしながら、少しでも回収率を上げていきたいと考えている。


●CO2排出量や水使用量について
【参加者】
緑川化成工業株式会社さんにお聞きしたいが、粉砕からシーティングまでの工程において、CO2の排出量や水資源の使用量については独自の調査を行っているのか。

【緑川化成工業株式会社】
CO2削減については、計算上、新しいアクリルを作る場合と比べて、71%削減することができる。水の使用量については、主要の使用水をろ過・循環する装置を入れているため、新しいアクリルを作る場合と比べてはるかに少ない。

●県の取組 データ比較について
【参加者】
駅でのごみ分別に関する県の取組について、実験前との比較ではなく昨年度のデータとの比較があれば知りたい。また、異物混入の対策についてもう少し具体的に知りたい。

【神奈川県】
駅と工場内での実証実験については、年度限りの実験である。駅と工場内で同内容の実験をし、駅以上に工場内の社員の皆様の三分別率がより上昇したところまで、ホームページ等に掲載している。
異物混入対策では、飲料関係の団体と連携し、新機能リサイクルボックスの導入を促進している。投入口が下向きとなっているため、ゴミやたばこの吸い殻等の異物混入を防ぐとともに、リサイクルボックスである旨を表示している。


●添加剤の付与について
【参加者】
株式会社Goesさんにお尋ねしたい。廃棄している卵殻等を利用し、新しいペレット素材を作るとのことだが、プラスチックと同じような機能を持つということは、添加剤を付与して成形するという理解でよいか。
また、サーキュラーエコノミーの説明があったが、一度供給したプラスチックの代替素材あるいは製品がどのような形で回収され、再生産のサイクルにのっていくイメージなのか、できれば具体的に教えてほしい。

【株式会社Goes】
添加剤を入れた方がよりクライアントのニーズに資する物性に近くなる。入れなくても整形はできるが、添加剤を入れた方が長期的に安定する製品となる。添加剤に関しては、国内で容易に入手できて、環境に悪くないものを入れることを目指している。
サーキュラーエコノミーについて、当社はペレット製造会社であり、プラスチックのエコシステムの最初に位置する。
まだSHELLIE自体もあまり世に出ていないため、回収ができる体制までは整えられていないが、イメージとしては、各関係会社の方々と連携しながら回収の仕組みまで構築し、地球環境に資する行動をしていくしかない。単体のSHELLIEを入れた製品を回収すれば、リサイクルできることはわかっている。ただ、全く同じ構成でできた製品をそのまま回収するならリサイクルは可能だが、実務に落とし込むとなかなか難しく、今後の課題である。

【参加者】
添加剤は重要な役割を果たしていると思うが、海洋汚染の課題となっておりプラスチックが悪者となっている原因だと思う。害がない添加剤が開発可能ならとても希望があると思う。サーキュラーエコノミーについても、作り手であるメーカーが責任をもって取り組んでいただければ、消費者としてはありがたい。今後は官民一体となったシステムを作っていく必要がある。製品の組成は消費者ではわからないし、世に出てしまうとメーカーも難しいと思うので、識別するシステムが必要だと思った。

●アクリル以外のプラスチックのリサイクル可能性
【神奈川県】
緑川化成工業株式会社さんにお尋ねしたいが、アクリル以外のプラスチックについてもリサイクルは可能か。

【緑川化成工業株式会社】
リサイクル可能な素材についてはペットやABS、スチロール等多々あるが、アクリル以外の素材に関しては現在、取り組み中である。


●ワンウェイプラスチックの代替可能性
【神奈川県】
コンビニの使い捨てフォークなどいわゆるワンウェイプラの代替可能性について、費用面等での課題や今後の見通しを株式会社Goesさんにお伺いしたい。

【株式会社Goes】
代替は可能だが、まだ低コストで生産できないこともあり、当社ではできるだけ長く使っていただける製品の製造を目指している。


●アメニティ等ワンウェイプラスチックの削減の取組
【神奈川県】
株式会社小田急リゾーツさんにお尋ねしたい。アメニティ等への取組に関するお客様の反応だが、賛成意見と反対意見、どちらが多いのか。

【株式会社小田急リゾーツ】
具体的な数値はわからないが、現場スタッフから徐々にご賛同いただける声が増えてきていると聞いている。ご賛同の声が増えてきた要因としては、未就学児等への環境学習の機会や、行政等の普及啓発活動の結果が、お客様に浸透してきているためと考えている。

●プラスチック削減に向けた取組
【神奈川県】
最後に学校法人岩崎学園横浜保育福祉専門学校さんにお尋ねしたい。プラスチックを減らすことを子どもたちに伝えるために様々な工夫をしているが、これから必要と考えていることはあるか

【学校法人岩崎学園横浜保育福祉専門学校】
廃材遊びのおもしろさを伝えたい。普段食べているお菓子等が楽しいおもちゃや楽器になるという、子どもの「好き」に基づいた声かけを実践し、興味関心を深めたい。

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このページの所管所属は環境農政局 環境部資源循環推進課です。