更新日:2020年8月7日

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第7回県民フォーラム(横浜・川崎地域)実施結果

第7回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラムの概要です。

結果概要

 
日時 平成22年1月26日 火曜日 18時30分~20時30分
会場 横浜市開港記念会館 講堂
参加者 205名

主催者あいさつ
水源環境保全・再生かながわ県民会議副座長 新堀豊彦

横浜・川崎市民が使用している水の9割が相模川・酒匂川から供給されている。その水を育む水源環境が様々な原因で荒れてきている。この水源環境を守るため県外上流域を含めた対策を行っていく必要がある。

このフォーラムをステップに、さらにより一層水源環境に関する御関心と御協力をいただきたい。

写真:新堀副座長
主催者あいさつ 新堀副座長

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水源環境保全・再生事業について
 神奈川県環境農政部水源環境保全担当課長 星崎雅司

水源環境保全・再生施策には3つの大きな特徴がある。1つ目は「かながわ水源環境保全・再生施策大綱」「かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画」に基づく計画的な事業実施。2つ目は個人県民税の超過課税という税の仕組み。3つ目は「水源環境保全・再生かながわ県民会議」という県民参加の仕組みである。

19~20年度の実績のひとつとして、相模湖・津久井湖の集水域の80パーセントを占める山梨県の水源環境について、山梨県との共同調査を実施した。その結果、山梨県の私有林の人工林のうち、60パーセントが荒廃していること、汲み取りや単独浄化槽が3万基弱残っていることが分かった。これらの状況を踏まえ、両県でどのような事業や協力が出来るか検討している。

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パネリスト活動報告、パネルディスカッション

コーディネーター
立教大学社会学部教授 萩原 なつ子

パネリスト
日本の竹ファンクラブ 代表 平石 真司
かながわ森林インストラクターの会 理事 武川 俊二
神奈川トヨタ自動車株式会社 渉外広報部長 金子 勝治
川崎市立宮崎小学校教諭 草開 朝央

各パネリストからの活動報告に引き続き、会場からの質問・意見等を踏まえ、パネルディスカッションを行った。

活動報告

(平石氏)

水源環境保全税を財源とした補助を受けて、愛川町と中井町で味覚狩り等のイベントもやりながら竹林整備を行っている。

活動の成果として、1、約4haの竹林整備と、2、林床植生の回復、3、独自の地域通貨を発行し、それを使って地域の特産物を購入することにより地域の活性化に貢献したことが挙げられる。

 

(武川氏)

ボランティアの形には3つある。1、行政からの要請に応える形、2、自らの意思で課題を定め、組織として実践して行く形、3、自由意志で集まり、捉われることなくことを進めていく形である。

ボランティア活動を支えるものは「褒められる喜び」。人が見てくれる場所で活動を行い、それを第三者から評価してもらうことで、そこに喜びを感じる。

会員間で森林整備至上主義、自然観察中心主義など方向性について色々なズレが生じるが、それら個別の取組を全体として捉えることで組織の活動としてはスムーズにいく。

「壮大な夢を描きながら森づくりに励もう」をスローガンに活動に取り組んでいる。

 

(金子氏)

環境保護、森林保護のために単に寄附を行うだけでなく、プリウス購入者とともに植樹等の森林保護活動を行うため、1997年に「プリウス森木会」を立ち上げ、99年には第1号の県の水源林パートナー企業に登録した。この13年間で寄附3,800万円、参加人数延べ1,000名という規模にまで発展してきた。

今後はやどりき水源林を拠点に活動回数を増やし、他の水源林パートナー企業と催し等で協力していきたい。一企業として神奈川を元気にしたいという気持ちで取り組んでいる。

 

(草開氏)

宮崎小学校の5年生は、総合学習で環境問題に取り組んでおり、体験を通して環境を学ぶ取組の一つとしてやどりき水源林の見学を行っている。

やどりき水源林で、切り株や水生生物の観察を行うが、自然を愛し、守っている森林インストラクターの方の指導を受けることで、その経験がより豊かなものとなる。

子どもたちはこれらの体験を基に自分たちでテーマを設定、学習し、保護者向けに発表会を行う。

この環境への取組が将来を担う子どもたちの心に響くように今後も頑張っていきたい。

 

パネルディスカッション

【継続的な活動をし、多くの方に参加していただくには】

(平石氏)

「楽しみながらやる」ということが基本である。自分たちだけで楽しむのではなく、異分野の方たちと一緒に楽しむ事が大切である。

(武川氏)

自分の興味・関心のみを突き詰めて行くのではなく、他のメンバーが興味・関心を持つ分野にも顔を出して行く。その中で、自分の得意分野を伸ばす。そうしていく事で団体としての多様性が生まれ、多様な人が関わりを持つ事が出来て、広がりが生まれる。

 

【活動を市民に広げるために】

(萩原氏)

人が動く、あるいは参加する動機とはどういうものか。それは「愛」、「義理人情」、そして「おもしろいかどうか」である。活動を見せることで、パフォーマンスを上げていくことで、多くの人を惹きつける活動を展開していってほしい。

 

写真:萩原氏
コーディネーター(萩原氏)
写真:平石氏、武川氏、金子氏、草開氏
パネリスト(左から平石氏、武川氏、金子氏、草開氏)
<以上、文責は緑政課。敬称略>
 

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このページの所管所属は環境農政局 緑政部水源環境保全課です。