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更新日:2024年1月25日
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生活環境の保全に関する水質環境基準の一覧
生活環境の保全に関する環境基準項目は、河川、湖沼、海域により対象となる物質が異なります。
項 目 |
基準の設定状況 |
説 明 | |||
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河川 | 湖沼 | 海域 | |||
一般項目 |
pH(水素イオン濃度) |
○ | ○ |
○ |
溶液の酸性度を示す指標。pHが7のときが中性、7より小さいときが酸性、7より大きいときがアルカリ性である。一般的に環境水はアルカリ寄りであることが多い。 |
BOD(生物化学的酸素要求量) |
○ | - |
- |
河川の有機汚濁を測る代表的な指標。水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量のことである。 | |
SS(浮遊物質量) |
○ | ○ |
- |
水中に浮遊又は懸濁している直径2mm以下の粒子状物質のこと。数値(mg/L)が大きい程、その水の濁りが多いことを示す。 | |
DO(溶存酸素量) | ○ | ○ | ○ | 代表的な水質汚濁状況を測る指標の1つ。水中に溶解している酸素の量のことで、一般に清浄な河川ではほぼ飽和値に達しているが、水質汚濁が進んで水中の有機物が増えると、好気的微生物のよる有機物の分解に伴って多量の酸素が消費され、水中の溶存酸素濃度が低下する。 | |
大腸菌数※1 | ○ | ○ | ○ | 水域の糞便汚染を示す指標。大腸菌は、ヒトや温血動物の腸管内に常在し、ヒト、家畜、または野生動物や鳥類によって汚染された下水、下水処理水、及び自然水や土壌中に認められる。 | |
COD(化学的酸素要求量) | - | ○ | ○ | 海水や湖沼水質の有機物による汚濁状況を測る代表的な指標。水中の有機物を酸化剤で分解する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものである。 | |
n-ヘキサン抽出物質(油分等) | - | - | ○ | 水中の「油分等」を表わす指標。油分等は、直接及び間接に魚介類の死を引き起こすとともに、魚介類に着臭し、その商品価値を失わせる。 | |
全窒素 | - | ○ | ○ | 有機態窒素及び無機体窒素の総称のことで、水中の濃度が高くなってくると水域の富栄養化を招く原因の一つである | |
全燐(りん) | - | ○ | ○ | 無機態リンと有機態リンの総称のことで、水中の濃度が高くなってくると水域の富栄養化を招く原因の一つである | |
水生生物 | 全亜鉛※2 | ○ | ○ | ○ | 自動車や建材構造物用亜鉛メッキ鋼板、電子部品、機械部品など多くの用途に使用されている。主に事業所から公共用水域へ排出される。 |
ノニルフェノール※2 | ○ | ○ | ○ | 界面活性剤(ノニルフェノールエトキシレート)の原料であり、主に事業所から大気中へ排出される。 | |
LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩)※2 | ○ | ○ | ○ | 主に洗濯用洗剤、業務用洗浄剤に使用されている。家庭からの公共用水域への排出が多い。 | |
底層溶存酸素量 | - | ○ | ○ | 深度がある水域の底層(水面下の土壌等の面の直上から1m程度以内)に含まれる溶存酸素量のことをいう。底層における低酸素状態は、リンの溶出による赤潮のリスクを高めるほか、低酸素状態の水が表層に湧昇すると青潮となる。 |
※1 令和4年4月1日に、「大腸菌群数」から、より的確に糞便汚染を捉えることができる「大腸菌数」へ見直されました。
※2 化学物質に関する情報は、化学物質ファクトシート(環境省)などで検索できます。
このページの所管所属は環境農政局 環境部環境課です。